WI たしかに、有村架純さんとか沢尻エリカさんの表紙は、意外性がありました。では最後に、2016年の美容のトピックについて少し教えていただけますか？
兵庫 春はパステルが目白押しです。もちろん春といえばパステルが当たり前ですが、例年以上にパステル感が強いですね。しかも、寒色系のパステル。たとえばグリーンとパープルをあわせてメイクをつくるなど、寒色系同士を組み合わせたメイクも目立つようです。春の新色って心はウキウキするけど、自分の顔になじむのか……と、見た色とのせたときの印象の違いに、難しいというイメージがありますが、寒色系のパステルだと余計にそう思うはず。ますますメイクへの関心や注目が集まりそうなので、『美的』でもそのあたりをフォローしていけたらと思ってます。
WI 昨年は“一石二鳥コスメ”に注目されていましたが、今年も具体的に、気になるアイテムはありますか？
兵庫 このところ“ズルいコスメ”が増えているんです。たとえば、『イプサ』から赤眉をつくれるパレットが出たり、YSLの『トップシークレット』は下地なのに長時間肌を保湿してくれて、メイク直しとしてファンデーションの上から簡単にヨレが直せる。“テクがなくてもきれいになれる”、そんなユニークで実用的なコスメがどんどん出てくると思います。
WI “ズルいコスメ”！ 今後、コスメのカテゴリーがどんどん細分化していきそうですね。ちなみに『美的』読者は通年“乾燥”に悩まされていると話していましたが、欠かせないアイテムをしてスキンケアで使用しているものは、何かあったりしますか？
兵庫 1年中、肌が乾燥している美的読者にとっては、「美容オイル」も欠かせないアイテムのひとつ。全体的にさらっとしているので春夏でも使いやすいです。来年、SK-IIの“ピテラシリーズ”に追加という形で美容オイルが発売されますし、お気に入りの1本が必ず見つかるはず。春の美容オイルもぜひチェックしてほしいですね。
『美的』の表紙は、モデルは「読者のなりたい顔」、女優は「意外性」で選ばれていたのは、初耳でした。さて、冬真っ只中ではありますが、美容業界ではもう春の気配。年が明けると続々発売されていくので、“寒色パステル”と“ズルいコスメ”、そして“美容オイル”も、ぜひいまからチェックしておきましょう。（さとうのりこ）
【あわせて読みたい】
※美的読者3,654人が「本当にいい」と選んだ2015年ベストコスメ【総合編】
※ドラマのメイクは自前！石原さとみが女性から支持を得る「本当の」理由
※「え、めっちゃ美人！」男性から二度見されちゃう「モテメイク」例5つ
