王道=キレイごとじゃない!雑誌「Oggi」が働く女性に支持される理由【編集長インタビュー】

今年10月から『Oggi』編集長に就任した、守屋美穂さんへのインタビュー。今回で2回目です。

前回は話題になった『Oggi』2016年1月号の表紙の裏側についてお話を伺いましたが、「『Oggi』は、働く女性の“王道の雑誌”」という守屋さんに、編集長としてどう雑誌を変えていきたいかと聞いてみたら、「変えるつもりはありません」という返事。それは、「王道=キレイごと」ではないから。“変えない王道”に、新編集長として、いまの『Oggi』につけ足す要素があるとしたら……?

あの斬新とも言える表紙を生み出した、守屋編集長らしい理由がそこにはありました。

Oggi,編集長,守屋美穂

Woman Insight編集部(以下、WI) 実際に『Oggi』の編集長になられてみていかがですか?

守屋美穂編集長(以下、守屋) 『Oggi』は、すごくいい雑誌だなって思っています。小学館ファッション誌の看板とも言える雑誌なので、売り上げのことなど考えると、責任重大だなとも思いましたね……ああ、ついにきちゃった……って(笑)。『Oggi』は、“きちんとした雑誌”というイメージ。私はどちらかというと、そのきちんと感を脇から見て、そこに落とし込んでいくのが得意なタイプの編集者だというのが周囲の人たちの認識だと思うんです。自分でもそんな感じもしますしね。だから、王道の雑誌の編集長をやるにあたり、余計に責任を感じましたね。

 

WI 守屋さんが考える『Oggi』の王道とは?

守屋 まず、ずっと守ってきた白い背景の中にモデルがいるという、この表紙。そして、働く女性のための好感度が高く、「上質でベーシックかつシンプル」というキーワードで語られるものたちもそう。毎朝決まった時間に起きて、きちんとメイクをして、遅刻をせずに会社に行って一生懸命働く。たまに失敗をしても、上司との信頼関係はできていて、後輩からは憧れられる存在。もちろんプライベートも充実してる。もちろん、夜はしっかりメイクを落としてから寝る……そんな女性が読む雑誌ですね。