その1
夢は見ないこと。人生を長期視点で具体的に考えよ！
「まず、自分の才能をすばらしい上司が伸ばしてくれたり、いい会社から引き抜きが来たりなど、そういう夢を見ないことです。そもそも仕事が楽しくないと、そういう人には出会えません。まずは目の前にある自分の仕事を地道にこなし、それが将来につながることを考えてください。例えば今、エクセル作成業務や経理など事務作業に嫌気がさしているとしたら、“これが将来起業したときに、商品管理が自分でもできるようになる”など、5年先、10年先を見据えた中長期的な視点で考えてみてください。もうひとつは、経営者としてのアドバイスなのですが、単調な仕事を素直に真面目に行ってくれる人を会社は大切にします。“誰よりも正確に、速く”など、目標を課して取り組んでみると今の仕事もそんなにつまらないと思わなくなるはず」
その2
自分のしたい仕事は何なのかを考え、アナウンスする
「私は新卒時、人材サービス会社のアシスタントとして入社しました。でも自分は経営者になりたいと思っていたので、そのために必要な営業スキルを身に着けるべく、営業部への異動希望を提出。しかし、当時、アシスタントから営業に異動するのはムリと言われていました。でも私は絶対にあきらめず、アシスタント業務をしつつ、“営業に異動”と繰り返し上司にアナウンス。時には社長に直訴もしました（笑）。“情熱”と言うのは会社の仕組みを動かし、結果的に私は営業部に異動。営業に無事に移動しても、仕事は試練の連続です。目の前で名刺を破られるなど、多くの大変なこともありましたが、自分のしたい仕事であれば、すぐに立ち直り前に向かってすすめるんです。ですから、やりたい仕事、好きな仕事について、ちょっと考えてみてください」
その3
結婚に逃げないこと
「仕事がつまらないからと婚活に本腰を入れても、そんなあなたをフォローしてくれる素敵な男性が現れる可能性はゼロに等しい。それに、高めの年収を得て、仕事も好きという男性は、キャリア女性を妻に選ぶ傾向があります。これは、多くの恋愛相談をしてきて、私が感じていることです。ですから、結婚に逃げようとしないこと。今、あなたがつまらないと思う仕事は、結婚や出産前にしておく“キャリアの貯金”だと思ってください。これをコツコツ貯めておけば、幸せな人生が待っているはずです」
一生、何らかの形で続けるのが仕事。それをつまらないと思ったら、逆説的ではありますが、目の前の仕事に集中しつつ、何がしたいかを真剣に考えて。これからの時代は特に、キャリアがなければ結婚なども希望通りの人生が過ごせないリスクが高まるのです。
川崎さんの「仕事は絶対にあなたを裏切りません」という熱いメッセージを胸に、とりあえず前を向いていきましょう！（前川亜紀）
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