ここ1〜2年続いている、止まらない円安。「日本で暮らすだけでもお金かかるのに、ヨーロッパ旅行なんて高すぎ」って思う方、多いんじゃないでしょうか。実は結構穴場なのが、ハンガリー・オーストリア・チェコの東欧3カ国なんです。筆者が使った金額は、飛行機代・お土産代を除き、6泊7日で約10万円。美味しいものもちゃんと食べたし、ホテルだってそれなりのところに泊まりました。でも、宿泊費と観光費合わせても10万円なら手が出るかも…! という方も多いのではないでしょうか。
今回は、筆者の使った費用の解説と「絶対に行ってほしい」おすすめスポットをご紹介します♡
宿泊費用について
まず、私が旅行に訪れたのは12月の上旬。クリスマスマーケットが各地で開かれ、冬の中ではオンシーズンにあたります。そのため、体感でホテル代は相場よりも少し高めです。
6泊7日で、かかった費用は計10万円。そのうち宿泊費用は、
ハンガリー 2泊 6072円
ウィーン 2泊 31187(土日に被ったため高額)
チェコ 2泊 11817(2日とも朝食付き)
合計4万9千円。
「え! そんなに高くないじゃん!」と思いませんか? 正直日本のホテルとそう変わらない値段だと思います。泊まったホテルも星3~4で全部個室。最近のインバウンドの流れを鑑みると、東京や大阪などの大都市と比較するとむしろ安い説。
また、国の間の移動には電車を使いました。
ブダペスト(ハンガリー)→ウィーン(オーストリア) €34
ウィーン→プラハ(チェコ) €42
日本円に換算すると、合わせて約12000円です。東京大阪間の新幹線が1万3000円なので、日本の国内を新幹線で移動するよりも安い…!
続いて、3カ国を回るにあたってぜひオススメしたい観光地やアクティビティをご紹介します。
コスパ抜群グルメと夜景なら…ハンガリー
正直今回ご紹介すること3カ国の中で、一番コスパがいいのはハンガリー。物価が断然安くて、ご飯がとてもおいしいグルメの街です。
【訪れた場所一覧】
・ブダ城
・マーチャーシュ教会
・セーチェニ温泉
・new york café
・PAPRIKA
・MENZA
特にオススメしたいこと
ブダ王国とペスト王国の間の川から楽しむクルージング
ハンガリーの首都、ブダペストは元々別だったブダ王国とペスト王国が合併してできた国。そして、その二つの国はちょうど大きな一つの川を挟んで隣り合わせになっています。つまり、ブダペストは街の真ん中を二分するように川がある、とっても珍しい街なんです。川からはそれぞれの歴史ある建造物や像、城が見え、夜になると黄金に輝くライトアップが美しい。街から眺めても綺麗ですが、川からクルージングで眺めれば、美しい景色に挟まれて、より一層景色に圧倒されること間違いなし♡
PAPRIKAのフォアグラ&トカイワイン 【4000円】
数多くの旅行雑誌に取り上げられ、インスタでも大人気のこのお店。なんといってもここが人気なのは、美味しくってボリューミーなフィアグラ料理なんです。私が頼んだのは焼きリンゴとフォアグラのプレート。油の乗ったトロトロのフォアグラが、なんとワンプレートに5枚も…! 決して値段だけ見ると安くはないものの、この量で4000円は破格。料理はこれしか頼んでませんが、かな〜り満腹になりました。
また、ぜひセットで頼んで欲しいのが、「トカイワイン」という超甘口のワイン。世界3大貴腐ワインの一つに認定されているほど、質の高いワインです。筆者はワインの強いアルコールの風味と渋さがそれほど得意でなかったものの、ぶどう本来の甘みをしっかり感じられるジュースのようなワインでした。
MENZAのビーフシチュー 【2000円】
パプリカが観光客向けとすれば、こちらはローカルにも人気なレストラン。宿泊していたホテルのスタッフからも一番オススメだと太鼓判を押されました。ほぼ全てのメニューが1000~2000円台で、どれもワンプレートで満足できるものばかり。私が注文したビーフシチューも牛肉がゴロゴロ入っていて食べ応えがあり、ライス代わりの手ごねのパスタも食べたことないふわふわもちもちの食感で美味しい。奥に小さく見える看板メニューの鴨のローストも絶品でした。
セーチェニ温泉 【3000円】
実はハンガリーはヨーロッパ有数の温泉大国。このセーチェニ温泉をはじめとして歴史ある温泉がたくさんあります。水質は日本のような温泉成分はあまり感じず、塩素っぽい匂いがします。プールゾーンもあったり、皆水着を着るスタイルなのも相まって、暖かいプールという雰囲気。それでもヨーロッパ旅行中久々の温泉は癒されましたし、日本とはまるで違う異国感あふれる雰囲気はたまらなく胸が高鳴りました。また、運が良ければ温泉でチェスを楽しむローカルな人々、通称「チェスおじさん」に出会えるかも!
ロマンチックな芸術の旅 ウィーン
オペラやオーケストラ、絵画や数多くの宮殿など…芸術的な楽しみが多いこの街。街を歩いていると白馬の馬車が走っていたり、ただ歩いているだけでもおとぎ話のような世界観を味わえる国です。
【訪れた場所一覧】
・ベルヴェデーレ宮殿 上院
・シェーンブルン宮殿
・ウィーン国立歌劇場
・市庁舎前のクリスマスマーケット
・カフェ ザッハー
・オーストリア国立図書館
・レストランでシュニッツェルを食べる
特にオススメしたいこと
ウィーン市庁舎前のクリスマスマーケット
イギリス、ドイツ、フランス…計7箇所ほどのクリスマスマーケットを回った中でも最も「かわいい!」となったのが、ウィーンのクリスマスマーケット。見てください、この入場ゲート。リースのようなアーチが広がる先には美しい市庁舎が佇んでいて超ロマンチック。
中に入るとハートのライトが飾られた大きな木や、多くの出店、メリーゴーランドが見えます。クリスマスマーケットではホットワインやホットチョコレートを頼むと、その場所限定のマグカップがもらえます。先々で集めてみるのも、記念になってオススメです。
ウィーン国立歌劇場のオペラ €15
オペラってめちゃめちゃ高額な印象、ありませんか? でも、「立ち見席」ならたったの€15(約2300円)で観覧できます。席を取ると一気に安くても8000になってしまうので約3時間の間立っている必要があるので、正直体力的にはしんどく、途中床に座る人も多くいました。しかし、オペラ自体「ドイツ語」で上映されるので内容を理解するのが難しい&座っていても3時間はやっぱり長いので、1~3幕まであるものの、2幕までで帰る人もおいです。「あんまり知らないけど本場のオペラが気になる」「国立歌劇場の中に入ってみたい」という方にはオススメのプランです。
この国立歌劇場、まるで宮殿のような内装がとってもかわいいんです♡ フォーマル目な格好で写真撮影するのも楽しい。他の歴史的な観光地はかなり人がいて、写真を撮るにも一苦労なことが多いですが、ここはそれほど混雑していないのでちょっと穴場。
ザッハー €19
オーストリアで有名なスイーツといえばザッハトルテ。中でもこのザッハーはザッハトルテを最初に考案した歴史あるお店です。午前中は空いているかと思い11時ごろ行きましたが、30分以上並ぶ大人気のお店。筆者が訪れたときは並んでいるお客さんの1/3が日本人だったほど日本人には大人気でした。赤が基調なシックな内装はまるで自分がお嬢様になったかのような優雅な気分に。
中世の趣残る チェコ・プラハ
プラハは中世の雰囲気が残り、街一帯オレンジ色の屋根の建物が並ぶチェコ最大の都市。
さまざまな建築様式の建造物があふれ、「百塔の街」とも呼ばれます。街自体が世界遺産にも登録されているほど美しく、街歩き自体をメインにしても十分楽しめる上物価も安いので、あまりお金がかかりません。
コンパクトな街なので、筆者は全部徒歩で回り、交通費もかかりませんでした!
【訪れた場所一覧】
・カルル橋
・ミュシャ美術館
・プラハ城
・旧市庁舎
・雑貨屋巡り
特にオススメしたいこと
プラハ城
やっぱり一番の目玉は街のアイコンとも言えるプラハ城。でも、城といいながら、大きな城を一つだけ観光というスタイルではなく…教会や宮殿、店や家が立ち並ぶ小道などが集まった敷地全体をプラハ城と言うのです。↓
また、プラハ城の敷地に向かうまでの長い坂道には、中世の趣が強く残る城下町が広がっており、レストランや酒場、お土産屋さん、教会などが並んでいます。昔はこんな生活をしていたのかな…と歩きながら妄想が捗り、RPGさながら中世の勇者になった気分を味わえました。
筆者は城下町をの雰囲気が好きすぎて、夜に2周目の散歩をしたのですが、そこで食べた「ドゥルデニーク」という「コロネの形の揚げパンにフルーツが入っていて、その上にすふとクリームが載っている」夢のようなスイーツが美味しすぎて♡ プラハ名物なので街の至る所で買えます。
ミュシャ美術館
今日本でも度々展示が行われていたり、コスメのパッケージになっていたりするほど大人気のミュシャ。このチェコのミュシャ美術館は、唯一世界でミュシャの常設展が開かれているんです。実は筆者、ミュシャのデザインは好きで雑貨を買ったりしたことはあったものの、元々広告のデザインをされていた画家だとは知らず…この美術館に知りました。初めて知りました。ここでしか見る機会にないミュシャの初期から後期の作品とともに、人生を垣間見れるレアな場所です。
たくさん観光してるけど、他の出費は? どうやって節約したの?
ぶっちゃけ、「食費」を削りました。1日一食だけ美味しいレストランに行くと決め、あとはカフェやスーパーのパンを購入。ただ、節約のために無理しているという感覚は全然なく…いろんなレストランにってみたいと思っても、人気店は待ち時間が長かったり、予約が取れないなんてこともつきもの。朝は速さと睡眠時間が命だったので、「前日にスーパーで買った、1個100円未満のパンと水」→昼は節約しつつ現地の味を楽しむため、「カフェや、移動中にパン屋で買ったサンドイッチ」→夜はラストランでディナーにすると、時間、値段、お腹の具合的にちょうど良かったです。
みなさんが行きたいと思う場所はありましたか? お金を節約しながら、ヨーロッパの文化を楽しみたいなら断然、ハンガリー・オーストリア・チェコへの旅行がオススメ♡ (Ami)