小雪、11年間表紙モデルを務めた「Precious」卒業…その胸中と今後を語る

どうしたらいいんだろうと悩みながら、自分が表現するかぎりは、自分らしさというものを表現したい、と思っていました。普通にきれいに着るだけではなく、説得力をもたせなくては、と。そこを補うかのように学ばせてくれたのが、カメラマン、スタイリスト、ヘア&メーク……といったスタッフのみなさんです。一流のプロの方々に世界観を創ってもらいながら、毎月継続していくなかで、ラグジュアリーの意味を少しずつ理解していったと思います。

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単にモデルとしてカメラの前に立つというだけでなく、纏う服の世界を自分のものとして表現したかったという小雪さんの姿勢……。それこそが、11年間という長い年月の中での彼女立ち位置を、不動のものとしたのかもしれません。

熱のあるチームの存在がありがたかったと語る小雪さん。『Precious』のモデルを始めた当初の、ちょっとしたエピソードを披露してくれました。

当時の編集長から、毎月、巻紙のような長い手紙をもらったことを覚えています。写真についてのコメントが熱く、びっしり書かれていて背中を押していただきました。励ましって本当にうれしいものだと思えた。受け取った側のそれからの生き方に反映されるほど、大きなことですよね。あれから私も感動した気持ちなどは、相手にすぐ伝えることにしています。

『Precious』を卒業する今だからこそ、『Precious』との出逢いは運命だった、と言い切れるのかもしれません。