騒音トラブルの経験ある?トラブルの原因や気になったときの対処法

男女500人に聞いたアパート・マンションの騒音トラブルランキング

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マンションやアパートにお住まいの方で、隣人の部屋から聞こえてくる騒音に悩んでいたり、反対に「自分の出す音がご近所迷惑になっているかも」と心配したり「引越し先で騒音トラブルになったらどうしよう」と不安になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで株式会社AlbaLinkが集合住宅にお住まいの500名を対象に行なった調査を元に「悩んでいる騒音トラブル」や「騒音が気になったときの対処法」「騒音を出さないために気をつけていること」をランキング形式でご紹介します!

騒音に悩んだ経験ってある?

最初に集合住宅にお住まいの500名に「騒音に悩んだ経験があるか」を聞いたところ、「ある」と答えた人が78.2%で、なんと8割近くという結果に! 集合住宅に住んでいると、「他の住民と生活リズムが合わない」「近くに小さな子どもを育てているご家庭がある」といったことが避けられないからか、多くの人が騒音で悩んだ経験があることがわかりました。また、静かな住人が多い集合住宅でも、建物外の「工事」「通りかかる人の話し声」などが気になることもありますよね。今まで騒音で困った経験がない人も、いつかに備えて騒音トラブルの対処法を知っておくと安心ですね。

悩んでいる騒音トラブルは?

5位:楽器の音

  • 楽器禁止のアパートなのに、隣人が毎日夜間に大音量でピアノを弾く(30代 女性)
  • 上の階の方が、子どもに夜遅い時間までピアノの練習をさせていて困った。「音量を小さくしているからいい」と思われたのかもしれないが、打鍵音が響いていた(40代 女性)
  • 楽器の演奏の音が、休日や平日の日中にうるさかった(50代 男性)

長時間練習されたり、夜間に音が聞こえると困りますよね。特に夏場は窓をあけて練習しているとご近所中に音が響いているなんてことも。昼間の練習でも「下手だと気になってしょうがない」という声もありました。
また、ピアノやドラムは楽器そのものの音以外に「カタカタ」「ドンドン」という「打鍵音」「衝撃音」が響くため、消音しても騒音になる可能性があるので注意が必要です。

4位:大音量の音楽

  • 隣の部屋で深夜から朝まで大音量で音楽を流すことが度々あり、寝不足になりました(30代 女性)
  • 音楽の音。重低音が響きます(40代 男性)

とくに夜間に流れる音楽に悩んだという人が多くなりました。重低音の場合、音だけではなく振動を感じることも。重低音の振動だと耳栓やイヤホンでは防げないケースもあり、悩む人が多いようです。

3位:宴会が騒がしい

  • 下の階に住む大学生が友達と複数人で集まり、夜中まで大騒ぎすることに悩まされていました(20代 女性)
  • 隣人の友人が遊びに来た日はゲームをやっているようで、奇声をあげて楽しんでいます。深夜になっても帰る気配がなく、翌日の仕事に影響が出て困っています(30代 女性)

部屋に友人を招いて過ごすのは楽しいものですが、つい盛り上がって夜遅くまで騒いでしまうと近所迷惑になりますよね。あまりの大声・奇声に、迷惑というよりも「恐怖」を感じたという体験談もありました。

2位:声がうるさい

  • 電話での話し声がとても大きいこと(20代 女性)
  • 隣の住人がよく夫婦ゲンカをしていて、夜中寝られないことがよくあった(30代 男性)
  • 真下の家にいる子どもの夜泣きがひどくて、飛び起きるほどでした。赤ちゃんではなく幼児だったので、声も大きくて参りました(50代 女性)

具体的には「大声で電話している」「ケンカの声が大きい」「赤ちゃんや子どもの泣き声」などが上がりました。子どもの泣き声については「仕方ない」と考えていても、毎日続くと疲れてしまいますよね。お願いしてどうにかなる問題でもないので、解決策がないのも辛いところ。また、ケンカの声を聞いていると、こちらの気が滅入ってしまうこともありそうです。

1位:足音が響く

  • 子どもたちが寝る時間に、上の階でサッカーをしているような足音が響き、体調が悪いときなどはイライラします(30代 女性)
  • 上の階に住んでいる人の足音がドスドスと非常にうるさく、夜中に動かれるとビックリして起きるくらいでした(50代 男性)

生活していると、気をつけていても足音は出てしまうもの。そのため「お互い様」の気持ちで、日中の足音についてはあまり気にしない人も多いですよね。ただ、夜遅い時間まで足音が響くようだと睡眠を妨害されストレスが溜まってしまうことも。夜勤など昼夜逆転した生活を送っているという人はクッション性の高いルームシューズを利用するなど配慮しておくと安心かもしれません。

騒音が気になったときの対処法は?

5位:耳栓をする

  • イヤホンをつけて音楽を聴く(20代 男性)
  • ノイズキャンセリングできるイヤホンを買った(30代 女性)

相手に何か伝えて騒音自体をなくすのではなく、音が気にならないように自衛するパターンですね。「子どもの夜泣きがうるさい」など、相手に伝えてもどうにもならないと考えられる騒音については、イヤホン・耳栓で対策するしかないもかもしれません。

4位:壁・天井を叩く

  • どうにもできず本当にうるさい時は、壁をコンコンと叩いていました(20代 女性)
  • 激しい物音がする真下に行って、棒を使って天井を叩きました(40代 女性)

騒音がひどいとき、壁や天井を叩いて「うるさいですよ」「聞こえていますよ」と相手にアピールする人も。ただイライラしながら壁や天井を叩くと、壁紙などを傷つけてしまうこともあります。また、隣人に不快な思いをさせトラブルが大きくなる可能性もあるので、壁や天井を叩く行為は避けたほうが無難と言えそうです。

3位:直接注意する

  • 自宅に手紙を入れても直らず、直接本人にお話しました。今思えばアパートの管理会社に言ったほうが安全だったと思います(30代 女性)
  • ポストに「音がうるさかった」とメッセージを残す(40代 男性)
  • 夜中の1時過ぎに直接家を訪問して「うるさい」と伝えた(50代 女性)

「夜中に騒音が続き、我慢の限界だったので直接伝えにいった」という声が多数。騒音を出しているときに指摘すれば、相手も言い逃れできないですね。またポストに手紙を入れたという人も目立ちました。ただ直接してきする方法は相手もヒートアップして思わぬトラブルになる可能性もあるため、注意が必要です。

2位:何もせず我慢

  • 子どものすることで、親も注意はしているようだったので、とくに対策は取らず我慢しました(20代 女性)
  • 平日夜間以外の騒音であれば、基本我慢する(30代 男性)
  • 分譲なのであまりトラブルにしたくなくて、耐えています(40代 女性)

我慢している理由は「気になりつつも我慢できるレベルや時間帯だから」「トラブルが怖いから」など。「自分の家にも子どもがいるので、お互い様だと思って」という声もありました。子どもが騒いでいる場合、親が注意しているなら「仕方ないか」と受け入れる人も多いようです。

1位:管理人・管理会社に連絡

  • 管理会社に伝え、全室にチラシを配布してもらう(20代 女性)
  • 直接言おうかと悩みましたが、近隣トラブルが怖くて、大家さんに何度か相談しました(50代 女性)

「直接本人に伝えるのは気まずい」「近所トラブルが怖い」という理由で、管理人や管理会社に相談する人が多数。騒音についての相談があった場合、まずは「張り紙をする」「ポストにチラシを入れる」などの方法で注意喚起するマンション・アパートが多く、それでも騒音が収まらない場合は管理会社などから電話で直接本人に連絡することもあるようです。

騒音を出さないために気をつけていることは?

3位:マットを敷く

  • 子どもが小さくてオモチャで床を叩くので、プレイマットを敷いて下の階に配慮している(20代 女性)
  • 子どもが歩いたり走り回ったりしてもうるさくならないよう、床に防音マットを敷いています(40代 男性)

小さなお子さんがいる家庭では、床のキズ予防や怪我の対策を兼ねてジョイントマットを敷いているケースも多いのではないでしょうか。深夜起きていることが多かったり上階から音が聞こえるので自分も心配…という人も、防音マットがあれば安心ですね。

2位:静かに歩く

  • 家の中で走り回らない(20代 女性)
  • ドスドス歩かないよう気をつけている(40代 男性)

上の階から聞こえる足音に悩んでいると「自分も注意して歩こう」という気持ちになりますよね。また、幼少の頃から集合住宅で暮らしていると足音に気をつけるよう親に言われていたという人も多いのではないでしょうか。「走らない」のはもちろん、「夜間に室内を歩くときには、とくに静かに歩くよう気をつけている」という人が多くなりました。

1位:音を出す時間を限定する

  • 家事する時間帯を決める。20時までには「お風呂」「洗濯」「掃除」を終わらせます(20代 女性)
  • 大きな音を立ててしまうかもしれないことは、日中に済ませる(40代 男性)

「早朝や夜中に掃除や洗濯はしない」「早めにお風呂に入る」など、時間を気にして行動している人が多数。仕事で夜遅くなる人は「休日にまとめて家事をする」「帰りが深夜になった日は、翌朝お風呂に入る」といった対策をしていました。どうしても家事が夜遅めになってしまうという人は、洗濯機置き場やお風呂などが部屋の中心にあるような物件を選ぶと隣への騒音を減らせるかもしれませんね。

ちょっとした工夫や気遣いで騒音トラブルを回避して

今回の調査で、集合住宅に住んでいる人の多くが「騒音に悩んだ経験」をもっていることが判明! とくに「夜間に響く音」にイライラしている人が多いとわかりました。夜間帯は「歩き方」「ドアの開閉」「電話の声」などに注意したほうがよさそうですね。

なお、騒音で悩んだときに直接注意したり壁や天井を叩いたりすると、新たなトラブルになってしまうことも。まずは管理人さんや管理会社などの第三者に相談することがオススメです。

また「小さな子どもやペットがいる」「夜勤があり夜中に活動する」などの場合には、引っ越した時点で隣や上下階の住人に一言伝えておくと◎。あらかじめ状況を説明しておくことで、理解を得らる可能性が高まります。

情報提供元/株式会社AlbaLink