人気お笑い芸人・ニューヨークって、本当はどんな人なの!?
今、人気上昇中のお笑いコンビ・ニューヨークの嶋佐和也さん(写真左)と屋敷裕政さん(写真右)。『キングオブコント2020』で準優勝をし、『M-1グランプリ』では2度決勝に進むほどの実力の持ち主。さらにコロナ禍にほぼ毎日配信していたYouTubeチャンネル『ニューヨーク Official Channel』は、ツウの間で話題になっている伝説の回があったりと、すでにニューヨーク沼にどっぷりハマっている人も多い。
しかし!!!!! 今回は、ニューヨークをまだあまりよく知らないという人のために、2人の出会いや人柄を根掘り葉掘りインタビューさせていただきました。なぜなら、CanCam公式インスタグラムで「お笑い芸人ニューヨークに質問ある?」と投げかけたところ「コンビ名の由来が知りたい」という声が圧倒的に多かったから…。
――ちなみにおふたりは『CanCam』(2013年9月号)に初登場されたときのことは覚えていますか?
屋敷さん(以下敬称略)「僕は、めっちゃ覚えてます。僕らが『CanCam⁉︎』って思ったし、神保町のスタジオでしたよね。現場のケータリングにフルーツ盛りがあるのが初めてで、そのときに一緒に出させてもらったヒロチョ(西村ヒロチョさん)が、そのフルーツ盛りをカツ丼みたいに、全部ひとりで食ってたのが印象的でした(笑)。腹減ってるなら、違うの食えって思ったし‼︎」
嶋佐さん(以下敬称略)「(誌面を見ながら)俺は覚えているような、いないような。…これって、衣装は自前ですか? そうだ!これ俺がいつも漫才で着てたスーツじゃん(笑)」
――そうなんです。自前で衣装を持ってきていただくよう、ご依頼させていただいたみたいです。
屋敷「本当だ!これよく履いていたハーフパンツ、懐かしい(笑)。でもこのポロシャツは、私物と違うなぁ…。…あ‼︎ CanCamさん、僕らのプロフィールのボケとツッコミが逆ですね(笑)」
―――うぁーー本当ですね!!!!(汗)大変申し訳ありません!!!
屋敷「全然大丈夫です(笑)。改めまして、ボケの嶋佐とツッコミの屋敷です(笑)」
――ありがとうございます。…というわけで、改めまして“ニューヨーク”のおふたりの人柄がわかるお話をたくさん伺いたいと思います。まず、読者のみなさんからの質問で多かった、コンビ名の由来について教えてください。
屋敷「由来は本当にしょーもないんですけど…(笑)。僕らはNSC(吉本総合芸能学院)で出会ったんですが、ネタを見せる授業があって、その授業のためにコンビ名を明日までに決めないといけない、ってなったんです。で“ニューヨーク”にしました。ダサいカタカナの名前にしたかったんですよね。とりあえずニューヨークにしておいて、後で“ニューヨークなんちゃら”みたいに変えようと思っていて。でも、意外としっくりきて今に至っています」
嶋佐「なので、N.Y.には縁もゆかりもないです。でも名前をつけて10年目、まだコロナ前だったんですけど初めてN.Y.に行かせてもらいました」
屋敷「めちゃめちゃ弾丸で、往復38時間かけて行ったのに、滞在時間は36時間くらいだった(笑)。それでも楽しかったです!」
嶋佐「N.Y. の街並みも感動したんですけど、渡辺直美さんにLINEしたら『時間があるからちょっとうちおいでよ』って言ってくださって。で、行ったら家が半端じゃないくらいデカかったーーー‼︎ それが一番の思い出です」
――NSCでは最初からコンビを組んでいたのですか?
屋敷「最初はお互いに別々の奴と組んでたんですけど、嶋佐と組みたいと思って、共通の友達に聞いて連絡を取りました。『一度お話をしませんか』って。で、新宿のロッテリアで会って話したのが最初です。それが年末だったんですけど、年明けに嶋佐から『今の相方と解散する』って連絡がきて、コンビを組みました」
――ロッテリアでのお互いの印象がよかったんですかね?
屋敷「こいつは前の相方のことが好きやったらしいんですけど、他の友達に屋敷の方がいいって言われたみたいですね」
嶋佐「当時、屋敷はNSCの成績が優秀だったんで」
屋敷「で、自分から解散しようって言ったのに、相方じゃなく嶋佐のほうが泣くという…(笑)」
嶋佐「別れ話を切り出す女子の方が泣くみたいなのあるじゃないですか。その時の女性の気持ちがわかりました」
――相方を知らない女性に、紹介するとしたらなんと説明しますか?
屋敷「こいつ高校時代はカスだった、とかですかね。先日、嶋佐のルーツを探るロケで出身校にお邪魔したんですけど、恩師が誰もこいつのこと覚えてなかったしな(笑)」
嶋佐「誰もじゃないわっ!」
屋敷「いじめられているわけでも、ヤンキーでもないし、誰にも迷惑かけてないんです。だからもし読者の方が、金髪のこいつを見て『嶋佐って、怖そう』と感じているとしたら、『そんな奇跡ないです』って言いたい(笑)。今、嶋佐が何かしら印象に残る人間になれてるといことがすごいことですね。まあ、嶋佐ファンの方の感じを見ると、金髪で怖そうだしモテないですけど可愛げがあるっていうのが、伝わっている人には伝わっている。そこがいいんじゃないですかね〜」
――確かに、怖そうで怖くないというギャップは、モテ要素な気がします。
嶋佐「はい、二十歳から途切れたことはありません」
屋敷「いやいやいや。そういうやつは、大体ダサいから!」
嶋佐「でも、こいつも学生時代は似たような感じだったんで(笑)」
屋敷「そうですね、カスでした」
嶋佐「彼は恋愛したことがないです、実は」
――ん? 屋敷さんは少し前にご結婚されましたよね?
屋敷「そうそう。だからそんなわけないやん」
嶋佐「俺のこと散々言ってますけど、恋愛経験は僕のほうが豊富です。屋敷は高校生の頃から19年間ずっと同じ彼女と付き合って…そんなやつ、まずキモいじゃないですか‼︎」
屋敷「こらこら!」
嶋佐「奥さんとしか恋愛したことないんで、恋愛経験値は限りなく低い。奥さん以外知らなくて、あとは妄想でしか付き合ったことないんで、ほぼ童貞です!(笑)」
――相方の好きなところは? ムカつくところはありますか?
屋敷「高校時代はあんなにカスだったのに、今、芸能界にいることはリスペクトします。中高で野球やったことないやつが、プロ野球選手になるくらいの奇跡(笑)! ムカつくのは、僕の方が事務的なことをやっているのに、こいつの方がキャラで好かれるところはずるいなって思います」
嶋佐「笑いをある程度やってきて、ここ数年は忙しかったりするのに、まだめちゃめちゃお笑いを観ているところ。今だに、ナベプロの若手トーナメントとかも観ているし、芸人の本もひと通り読んでいて、未だにストイックにお笑いを観ているところはすごいですね。ムカつくのは、こいつの方がイケメン担当みたいになっているところ。ビジュアルはトントンくらいのはずなのに、恋愛系のテレビ番組で『付き合うならどっちですか?』って女性タレントさんに聞くと、8割屋敷って言いますから! 徳井さんと福田さんくらいのいじり方される…」
屋敷「そんなところで、先輩の名前を出すなっ(笑)」
――最近まで知らなかった相方のことは?
嶋佐「あ、あった。屋敷が子供のころにジャニーズ事務所に履歴書を送っていたこと」
屋敷「そうそう。友達に誘われて、一緒に写真を送りましたね。僕は、嶋佐が高校の文化祭で、女装大会みたいなのに選ばれたというのを最近知って。それを聞いて、うっすらいじめられてたのかな〜って思いました(笑)」
嶋佐「そんなことないです。女子に『かわいい』って言われましたー! いたし!俺を好きっぽい女子は!」
屋敷「それ言う奴が一番カスや(笑)」