恋人はいないけど結婚したい。デートは割り勘がいい。18〜20歳のリアルな恋愛事情

4月から成人する「Z世代」に聞いた!今どきの恋愛観・結婚観


恋愛観や結婚観って年齢を重ねていくにつれて変化していくもの。それは人間関係や環境の変化が要因だったりします。2022年4月に成人年齢が20歳から18歳に引き上げられ、子どもだった若者が一気に大人の仲間入りを果たす中で、ガラッと環境が変わる彼らの恋愛観・結婚観とはいったいどんなものなのでしょうか?

今回、株式会社Parasolが行った18歳~20歳の男女331名を対象にした「恋愛・結婚に関する意識調査」をもとに、「Z世代」と呼ばれる彼らの恋愛観についてご紹介していきます!

 

Z世代の恋愛事情

まずはZ世代の恋愛事情について聞いてみました。

Z世代に「現在、恋人はいるか?」と質問をしたところ、恋人がいるのは全体の約4割ほどで、恋人がいないZ世代が半数以上でした。また、「恋人は欲しいか?」と質問したところ、約8割の男女が「欲しい」と回答。恋人は欲しいけれど、なかなかうまくいかない・できない状態にあるZ世代が多いということが分かりました。

そもそも出会いが少ない、というZ世代に「出会いを探す場所」を調査したところ、「オンライン」の出会いの場が男女ともにランクインしました。学校・サークル・友達の紹介など、オフラインでの出会いはコロナ禍においてかなり少なくなってきていますよね。「恋人は欲しいけれど現在は恋人がいない」男女が多くいるなかで、オンラインでの出会いは今後も増えていきそうです。

一方でオンラインの出会いでは、InstagramやマッチングアプリなどのSNSを利用している人が多いようでした。特にTwitterやInstagramでは、リアルな友達を介して接点を作ることができるので、安全性の面でも信用できるとのこと。

Z世代のデート事情

次に、恋愛観にも大きく直結する「デート事情」についてご紹介します。

やはりデート事情を語るうえで欠かせないのが、「お金事情」ですよね。女性の半数以上は「割り勘」という結果になり、男性でも2位に入っていました。「デート費用は全て男性がもつ」という考えはもはや少数派で、Z世代の男女は、「デートは割り勘」と考えている人が多いことが分かりました。

デートは割り勘という考えに伴って、1回のデートで使う費用も男女でそこまで差はない結果に。どちらも「1000~5000円」で収まる人が多いことが分かりました。男性が多少多めに支払うことはあっても、1回のデートに1万円以上使う人は、男性内でもかなり少数派になりました。

毎回どこかに出かけるというより、普段のデートは居酒屋などのお店で食事を楽しみ、割り勘デートをすることが多いようでした。また、遠出や旅行がなかなか難しい現在では、おうちデート需要が高まっており、調査でも2位にランクインしました。

「男性に奢ってもらえて当たり前」という考えはZ世代ではかなりの少数派。女性も社会で働くことが当たり前の世代にとって、恋愛面でもパートナーとの対等性を求めている女性は多いです。そういった考えが、デートのお金事情に反映されているように感じられました。

Z世代の結婚観

次にZ世代の結婚観について見ていきます。まずは「結婚願望があるか」聞いてみました。

約9割のZ世代の男女が「結婚したい」と回答。結婚したい理由として、「心の安らぎのために、一緒に寄り添ってくれるパートナーが欲しい」「孤独は嫌だ」という回答が挙げられました。経済的な理由よりも、心の安定や将来性を考えている人が多いようです。ネット上で繋がることが当たり前のZ世代にとって、リアルで癒しをくれる人がそばにいて欲しいと思うのは自然なことなのかもしれません。

一方で、「結婚したくない」と回答した方にその理由を聞いてみると、「結婚の必要性を感じないから」「結婚することで自分の時間が奪われそうだから」といった回答が見られました。さまざまな場面で多様性を求められている中、Z世代においても結婚に対して多様な考え方があることが分かりました。

結婚願望があるZ世代に「何歳までに結婚したいか」聞いてみたところ、男女ともに「30歳まで」という回答が多い結果となりました。女性も社会で働くことが当たり前の世の中で、自分のキャリアを安定させてから、結婚を考えたいというZ世代が多いことがうかがえますね。また、男性側も結婚後も共働きを希望する人が増えていて、「専業主婦希望」の女性は減少傾向、嫌悪される傾向にあるそうです。

Z世代の「結婚相手に1番求めるもの」について質問したところ、男女ともに「趣味・価値観の一致」が1位に挙げられました。癒しとともに自分の時間も欲しいZ世代にとって、自分と価値観や趣味が合う人は一緒にいて心地よい存在。「共感して欲しい」「一緒にいて安心したい」という気持ちが強いがゆえの、回答率の高さだったと考えらえます。加えて、女性では「金銭感覚」や「居心地の良さ」といった価値観に準ずるものがランクインしており、男性よりも女性の方がパートナーとの価値観を重視しているようでした。

 

出会いはなかなか見つけられないけれども、恋愛や結婚に対して前向きなZ世代が多く見受けられました。ただ、相手と対等な関係や自分個人の時間を重視する面は、Z世代ならではの考え方なのかもしれません。自分の価値観を言語化し、その価値観を認めてくれるパートナーを探すことが、Z世代にとって重要になりそうです♡(岩川菜奈)

情報提供元/株式会社Parasol