やりくり上手から学ぶリアル節約術
お金って貯めたくてもなかなか貯まりませんよね。「好きなものを買いたい」、「どうしてもこれは必要経費だし……」なんて思っていたらみるみるなくなっていってしまう……。お金って儚い……。
でも周りを見ると、そこまで我慢しているように見えないけどちゃんと貯蓄出来てるやりくり上手な人たち、結構いますよね。
今回は、やりくり上手な人たちが実践している家計管理内容をまとめた実例集『みんなのお金の使い方、貯め方』(主婦の友社)から、リアルな節約ネタをご紹介します!
「優先順位」をつけて管理すれば驚くほど節約できる!
限られた大切な収入の中の節約と出費の優先順位は、各家庭によって違います。メリハリをつけて管理できれば、無駄にお金を使うことなく、貯めることもできるはずです。
■香村薫さん/圭司さんご夫婦から学ぶ節約術
香村家の節約優先項目は、飲み会の費用、衣服費、外食費。なんとなく参加する、付き合い程度の飲み会は避けて、厳選して出席した会では部下や後輩におごったり多く支払ったりしているそう。衣服費はファッションレンタルを活用し、家族や友人との外食も必要最低限に。
出費優先項目は、部屋を快適にするための費用、食費、旅行費、スキルアップの勉強代。お子さんが3人いる香村家では、家族みんなが自然にリビングに集まる生活をめざしているため、リビング、ダイニングをきれいに整えて、食費もケチらず自炊で満足できるように工夫しています。
子供にいろいろな経験をさせてあげられる旅行は削れない出費でも、キャンプ中心にしてホテル代や外食費は浮かせる工夫もしているそうです。
■さぶ@元証券ウーマンさんから学ぶ節約術
両家の実家の援助なしで、子供の教育費を準備しなければという思いから家計を整えはじめたさぶ@元証券ウーマンさん。0円だった年間貯蓄額は今では250万円に!
節約優先項目は、通信費、保険料、日用品、美容費、食費。
携帯電話は格安スマホに乗り換え。医療保険の必要性は今のところ感じておらず、もしもの事態に対応できる貯蓄をすることで備え、食費はふるさと納税を活用したり、ポイント活用で支出を抑える工夫をしています。
そして出費優先項目は、衣服費と外食費。
仕事上、ベーシックで品がよく、自分の体型に合うブランドを見極めて購入しています。ただし、セールやアウトレットなどでできるだけお得に購入しており、素材がいいものは長く着られるので、結局は節約にも。
外食は夫婦で唯一の共通の趣味なので、無理に節約しようとはせず、月に15,000円で設定。ただポイントを活用したり、覆面調査に参加したりしているため、実際は5,000円ほどになっています。
節約生活をストレスフリーに長続きさせるには? 出ていくお金を減らすコツ
ただ我慢して節約してもストレスになってしまって長く続かなかったり、家族から反感を買ってしまったりしてしまいます。自分も家族も納得がいくようなお金の使い方にしたいですよね。
そんなためにはどうしたらいいのか、やりくり上手さんを参考に見ていきましょう!
■よく購入するものは安価なブランドへ変更
えまさんは、食料品やお酒、日用品などは、価格が高いものから安いものへ変更しました。毎日使って頻繁に購入するものこそ、効果は高くなります。
最初に着手したのは、夫が毎日飲むビール。相談したところ「飲む量や頻度を減らすのは無理だけど、安い銘柄に替えるのはOK」とのこと。その結果、1ケースあたり3510円、年間で5万円ほどのコストダウンに成功しました。
そのほかの食品や日用品、スマホなども安価なブランドに変え、コストを削減しているようです。
■1週間の献立を決めたら、お金も時間も節約できた
megum.nakanoさんは、どうしたら外食に頼らずに、ラクに食事づくりができるかを考えた結果、1週間の夕食とお弁当の内容を決めて、買い出しを一度ですませるという結論にたどり着きました。さらに、献立をあれこれ考えるのも苦痛なので、曜日ごとに大まかに献立をルーティン化。
また、安い食材で常備菜を数品作っておけば、バランスも整います。食費はみるみる減り、食べざかりの息子が2人いて、お米は月20kgほど消費するのに月に45,000円(米、酒代含む)でやりくりできています。
それぞれの家庭で何にお金を使うかは変わってくると思います。今回紹介した節約術を参考に、各家庭にあった節約術をぜひ実践してみてください!(山口彩楓)
書籍情報
1300円+税/主婦の友社
★外食も旅行もして“1,000万円貯金”できたアラサー独女が絶対やらなかったこと5つ