SHINeeの4年連続となるドーム公演「SHINee WORLD THE BEST 2018~FROM NOW ON~」が2月26日(月)、27日(火)の東京ドーム公演でファイナルを迎えました。
昨年末にメンバーのジョンヒョンが亡くなってから、わずか2か月。
SHINee史上初の“THE BEST”を冠したライブは、日本活動の集大成ともいえる、いろんな意味で特別なライブでした。
京セラドーム2DAYS、東京ドーム2DAYSの全4公演で、約18万人を動員した今回のライブの中から、東京ドーム公演初日の2月26日(月)の模様をお届けします!
静かな夜の海に浮かぶ満月の映像とともに、バラードナンバーの『Colors of the seasons』でライブはスタート。オンユの深くて温かな歌声で始まり、壮大なメロディーにのせながら、美しいハーモニーで歌い上げるSHINee。それをSHINeeカラーでもある、パールアクアグリーンのペンライトの光の海が、穏やかに照らします。
この10年間を振り返る走馬燈のようなVTRをはさんだ後、2曲目からは、アリーナ前方から後方へと移動するムービングステージの上で『Stranger』『Everybody』と、怒涛のダンスナンバーの連続。「これぞSHINee!」とも言える、激しいダンスを踊りながらも、息がぴったり合ったフォーメーションでファンを魅了し、ドームが一気に盛り上がります。メンバーにも笑顔が見られて、歓声もひとしお。『JULIETTE』では、二手に分かれて花道へ。よりファンの近くで歌って踊る彼らに、会場は一層ヒートアップ!
ひとしきり盛り上がった後は、MCタイム。リーダーのオンユが「みなさん本当にお久しぶりです。久しぶりにステージでみなさんとお会いできて、とても緊張しています。でも、絶対に今日最後まで頑張るので、みなさん見守ってください」と挨拶。キーは「今回のライブに向けて、ステージに立つと決めてから短い時間でしたけど、みなさんにいい姿をお見せしたくてみんな一生懸命準備しました。みなさん最後までよろしくお願いします」とコメント。
「次のステージはSHINee5人の歌声を、何曲か聞いていただきたいと思います」というキーの言葉とともに、スクリーンにかっこよくてかわいい、キラキラしたジョンヒョンの写真が映し出されます。「ジョンヒョン、今日君はここにいるよね?」で始まり「今日もあなたが大好きです」で結ぶ映像に、会場からはすすり泣く声が。
そして、SHINee 5人によるライブがスタート。ジョンヒョンの歌声で始まる『LOVE』は、メンバーがジョンヒョンへのLOVEを歌っているかのよう。メンバーが涙をこらえながら心を込めて歌う『君がいる世界』に、『Diamond Sky』。スクリーンに映し出される、去年のライブでの楽しそうな5人と、目の前のメンバーとのコントラストにせつなさが募ります。
東京ドームの天井に映し出された「ARE YOU READY?」の文字とともに、しんみりムードは一掃!色とりどりのスーツに着替えた4人が登場し、『Sherlock』『Love Like Oxygen』『Hello』など、ポップでおしゃれ、心地いいサウンドのSHINeeらしい曲の連続で、会場のボルテージは急上昇。『TO YOUR HEART』では、ミンホが両隣のキーやオンユに絡んだりして、楽しそうなメンバーにほっこり。
続く『Dazzling Girl』『LUCKY STAR』『Downtown Baby』では、トロッコや気球が登場して、観客席のより近くに!気球に乗ったミンホとテミンは、2階席の高さまで上昇し、天使のような笑顔で手を振る姿が印象的。また、トロッコで会場を駆け巡るオンユとキーも、二人でわちゃわちゃしていて、ひたすらかわいい。空中にも地上にも、全方位にかわいいがあふれていて、とても幸せな空間が広がりました。
衣装チェンジ後の『Hitchhiking』では、アリーナの前方と後方2チームに分かれ、ムービングステージの上で高難度のダンスと力強い歌声を披露。『Why So Serious?』はテミンの高音が炸裂し、畳みかけるようなメンバーのかけあいも迫力満点。かっこいいSHINeeを堪能できる圧巻のステージが続いた後、最後の曲『LUCIFER』へ。伸びのあるメンバーのハーモニーで魅了して、本編は終了しました。
ドームの天井に浮かぶ星と、鳴りやまない「SHINee」コールに応えて行われたアンコール。『Sing Your Song』のサビではファンも一緒になって大合唱。メンバーと観客が同じ気持ちを共有しているかのように思える、優しく温かいムードに包まれました。
MCでミンホは「SHINeeステージをお見せするために準備してきましたけれど、いかがでしたか?このステージを通して、僕たちの気持ちが伝わっていると本当にうれしいです」とコメント。続いてテミンが「みなさんの声と心が伝わりました。ありがとうございます。今日のライブもあと少しですが、次の曲は初めてお見せする新曲です。僕たちSHINee全員で歌った曲です。聴いてください」と紹介し、ジョンヒョンのボーカルが入った新曲の『Every Time』を披露。JAZZっぽいおしゃれなメロディーに乗せた、いつもより大人なSHINeeに、会場の全員が瞬きを忘れるくらい見入っていました。アンコールのラストはデビュー曲の『Replay~君は僕のeverything~』。これまでの10年間で成長した姿と、さらにこれから前へと進んでいこうとする強い決意を見せてくれました。
メンバーの最後の挨拶ではひとりひとりがコメント。
「いつものように、今日も一緒にステージを作ってくれてみなさんありがとうございます。僕たちとみなさんは同じことを感じて、(このライブを)共感できたと思います。これからもみなさんの幸せのために、僕たちは歌い、祈ります」(オンユ)
「今まで、僕たちとみなさんで作ってきた想い出がよみがえってきてほんとに幸せでした。今日は、みなさんいろんな気持ちがたくさんあったと思いますが、悲しい思いも、楽しい思いも、絶対忘れない想い出にしてくれますか。これからはまた幕を開けて、もっと絆が固くなったSHINeeとして、そしてテミンとして歩んでいきます。見守ってください!」(テミン)
「僕は、いつでもみなさんの力になれる強さがあると思っていましたが、その強さが正解ではないと気づきました。これからは、みなさんにもっと頼りながら、より近い存在になれるようにがんばります。このステージだけではなく、これからのステージも、いつでも5人で立ってるという気持ちで臨みます。そして、みなさん、ひとつだけ約束してほしいです。永遠に、永遠に、ジョンヒョンさんを忘れないでほしいです。どんな言葉でも表現できないけど、大切で大好きだったと言ってあげたいです。いつも、みなさんが僕の希望です。この希望が消えないように、僕は努力をしていきます!」(ミンホ)
「今日ベストライブとして、デビューから10年間の思い出を、みなさんと一緒に歌いながら踊りながら思い出すことができたと思いますし、これからも活動していくSHINeeの姿も想像できたと思います。一緒に歌ってくれて踊ってくれてほんとにありがとうございます。このライブのタイトル、『FROM NOW ON』の意味と同じく、これからもがんばりたいですし見守ってくれたらうれしいです。あと今日のライブでジョンヒョンくんと一緒に歌うことができてすごくうれしかったです。皆さん、SHINeeは永遠に5人なので、ジョンくんを絶対に忘れないでください」(キー)
ダブルアンコールは、5本のマイクスタンドに、5本のスポットライト。まん中のマイクには一輪の赤い薔薇が。そこはもちろん、ジョンヒョンの立ち位置。彼を囲むように、真っ白なスーツの胸元に真っ赤な薔薇を挿したメンバーが並びます。そして、ジョンヒョンと一緒に収録したもう1つの新曲『From Now On』を熱唱。「すべての愛を君に」「限りない感謝を君に」「そばにいるよ」というメッセージが心に浸みる壮大なバラードをのびやかに歌い上げると、それぞれのマイクに薔薇を置いて、そっとステージを後にしました。
これまでの想い出をしっかり胸に刻みつつ、新しい一歩を踏み出そうとしているSHINee。その決意や覚悟がひしひしと感じられるライブでした。CanCamは彼らの「From Now on」をこれからもずっと応援していきます!
今回のライブで初披露した「From Now On」を含むベストアルバム『SHINee THE BEST FROM NOW ON』が4月18日にリリースされることが決定。詳細はhttp://shinee.jp/をチェック!
『SHINee WORLD THE BEST 2018~FROM NOW ON~』セットリスト
- Colors of the Season
- Stranger
- Everybody
- Evil
- JULIETTE
- LOVE
- 君がいる世界
- Diamond Sky
- Sherlock
- Love Like Oxygen
- Hello
- TO YOUR HEART
- Dazzling Girl
- LUCKY STAR
- Downtown Baby
- Hitchhiking
- Why So Serious?
- 君のせいで
- LUCIFER
<Encore>
- Sing Your Song
- I`m with you
- Every time
- Replay~君は僕のeverything~
<WE> From Now On