渡部豪太、「この作品は自分に対する挑戦」【インタビュー前編】

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4月東京・シアタートラムにて、雛形あきこさんと渡部豪太さんのふたり芝居『令嬢と召使』が上演されます。本作はスエーデンの作家、アウグスト・ストリンドベリが1888年に発表した代表作『令嬢ジュリー』を下敷きに、女と男2人の俳優で上演するように再構成した作品です。今回Woman Insightでは渡部さんにインタビューを行い、どんなジャンという召使役を演じるのか? プライベートの渡部さんは? などお話を伺い前編・後編に分けてお届けします。前編では、『令嬢と召使』について語っていただきました。

 

WI 『令嬢と召使』はどんなストーリーなんでしょうか?

渡部 脚本に関していうと「男優と女優が出てきて、夢の話を始めます。話をしている内に、女優が言い出す“ある夢”がだんだんと現実味を帯びてきて、それに引きずられるように男優もその話に乗っていき、“令嬢ジュリー”の物語に入っていく」という流れで、劇中劇という感じです。いろいろな角度から“令嬢ジュリー”を傍観し、中に入っていき、その中の男と女の駆け引きを具象化するという作品です。

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WI では、ご自身が脚本を読んで、演じるうえで楽しみなところはどこですか?

渡部 駆け引きもそうですが、劇中劇という手法はとても演劇的だし、観た人が想像力をふくらますことができる演劇の髄みたいなところですね。お芝居が好きな方は、楽しみにしていただけると思います。

WI 演劇を初めて見るかたには?

渡部 今まで演劇に触れてこられなかった方も「これが演劇なんだ!」と思ってもらえるような、見どころを作っていかれたらと思っています。私自身もそういう演劇に出会うと「すごいものを観た!」と感動しますので。