花々の中でシャネル N°5を体感…
俳優の出口夏希さんと、JURIN(XG)さんが、南仏グラースにてシャネル N°5のキー香料であるジャスミンの開花にあわせたイベントに参加。その模様をレポートします!
出口夏希さんとJURIN(XG)さんは南仏コートダジュールの香水づくりの聖地、グラースに広がるシャネルの専用農園へ。シャネル N°5 パルファム 30mlボトルには 1000輪のジャスミンの花が必要なので、原料の確保は必須。専用農園ではジャスミンのほか、N°5におけるもう一つの大切な原料、ローズ ドゥ メ、そしてメゾンの他のフレグランスに欠かせないローズ ゼラニウムやチュベローズ、アイリス パリダも栽培されています。
花からボトルまでシャネル N°5の舞台裏をのぞいて
まず早朝に花畑に出向き、花の手摘みを体験。
ジャスミンは小ぶりで可憐な白い花で夜の間に咲くことから、星の花とも呼ばれます。また5つの花びらも、星を思わせます。とてもデリケートなので冬になると根本を土で覆い、春にはその盛り土を撤去する作業が必要。その後刈り込みを経て、1〜2か月後の初夏にやっと花を咲かせるのです。シャネルではオーガニック栽培に踏み切り、昨今の気候変動対策としては地中に撒水システムを埋め込むなど、ジャスミンを丁寧に育てています。
ふたりがジャスミン畑が一面に広がる敷地に 9月の早朝に降り立つと、むせかえるような芳香が立ち込めます。全開している花のみを選び、指で花全体を覆うようにして摘み、カゴに入れていき花摘みを体験しました。
そして4代目専属調香師オリヴィエ ポルジュに対面。複数のジャスミンの香りや N°5のバリエーションを試しながら、話に聞き入りました。
花の計量シーンを眺めた後は、工場の見学へ。シャネルは“花からボトルまで”の工程をすべて自社で行う、 唯一のメゾン。出口さんとJURIN(XG)さんは原料からできるまでのN°5の舞台裏をのぞいた1日となりました。
シャネル N°5 エピソード
1921年にガブリエル シャネルが調香師エルネスト ボーに 「女性そのものを感じさせる、女性のための香水を創ってほしい」と調香を依頼した際、唯一の条件は最も美しい原料を使うことでした。そこで彼が選んだのは、“グラースのジャスミン”と呼ばれる、 特別なジャスミン。フレッシュかつ官能的で、他の成分に左右されずに安定した香りを放つ花です。それ以来シャネルは当初のフォーミュラに忠実にN°5をつくり続けています。
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