石川雷蔵|尽きない好奇心と鍛え抜かれた筋肉がトレードマーク!
CanCam4月号に今注目の若手俳優・石川雷蔵さんが登場! 20歳とは思えぬ風格とは裏腹に、少年のような言動に好感度爆上がり♡ そんな石川さんの不思議な存在感を作り上げているものとは!?
自分だけの風を吹かせられる人に
この業界ではよくあることかもしれないですが、知らないうちに母が応募していたことがきっかけで芸能界に入りました。特に何が嫌とかではないけど、中学生の頃なんとなく学校に行くのが面倒になってしまった時期があって。それまでずっとサッカーやバスケを頑張っていたので余計に、何もしなくなった僕を見て「これはまずい、何かやらせなくては」と思った母がオーディションに応募してくれたんです。実はあまり気乗りしなかったんですが、受かったら10万円もらえるとわかってから、めっちゃ頑張りました。当時PlayStation 4が欲しいタイミングだったんです(笑)! 最初は、お金がもらえるとか反響があるとか、頑張ればその分何かが戻ってくるという単純なことが楽しくてお仕事を続けていました。でもあるとき、演技をすることの奥深さにパン! と気づいた出来事があって。『高津川』という映画の撮影中、監督や超ベテラン俳優さんがひとつのシーンについて悩みながらあれこれ模索している姿を目の当たりにしたんです。大先輩がこんなに苦心しているのに、自分なんかが中途半端な気持ちでいちゃいけない深い世界だ、僕はまだレベル1ですらないんだと思ったらスイッチが入りました。もともと何かを始めようとなったらのめり込むタイプで。同時に、「自分にはできない」と凹むほどまだ何もできていないことにも気づきました。だから今後ももっと色んなお仕事を経験していきたいです。
昨年は初めて舞台のお仕事をさせていただいたことで、ひとつ幅が広がったと思っています。最初に台本を見たときは、これを全部覚えて一発で演じきる姿が想像できなすぎて…今までにない不安を感じました。でも、ひとつの舞台を作り上げていく中で、他のキャストさんやスタッフさんとのチーム感も強く感じられました。稽古でずっと一緒にいて、もはや家族だったかもしれない! ひとつの作品をみんなで作り上げていく感覚がすごく楽しかったです。今は「石川雷蔵という人間だからこそできること」を大切に、作品にスパイスを加えたいという思いでひとつひとつのお仕事に向き合っています。「この人がいることで作品が確かにこう変わるよね」というような、ドラマ&映画『バイプレイヤーズ』シリーズに出演されていた方々が憧れです。数分、数秒の出演でも強い印象を残せて、作品に色が付けられる人ってかっこいい!
オタク気質で多趣味
「ぶいすぽっ!」というeスポーツ系のVTuberにハマっていて、ずっと動画を観ています。仕事バッグに20個ぐらい缶バッジを付けたり、グッズのジャージを着て舞台稽古に励んだり。もともとゲームもアニメも好きな上、K-POPにハマっていた時期もあって、わりとオタク気質! 次は乗馬とかアーチェリーとか、仕事につながる趣味も始めたいです。
大人への道のりは長い…!?
晴れて今年、成人式を迎えました! 大人に近づいたからか、声のトーンがやや低くなったのを感じます。意識しているわけではないんですが…。でもちょっとアホなところは変わってない。特に最近はお仕事に全神経を注いでいるのもあって、オフのとき本当に何も考えていない(笑)。人の話を聞かないし、約束も覚えてられないから遊びの約束を3回くらい忘れて、友達からの電話で目覚めたことも…(ごめんなさい)。
筋肉とは自己肯定感である!
僕の人生の大部分を占めてるのは筋肉、とにかく筋肉が大事で、家には筋トレ部屋もあります。例えば仕事でミスった、もっとできた、と思って帰り道に落ち込む。でも家に着いて筋トレすれば、心が整理されていく気がして落ち込まない! しかも鍛えれば体もかっこよくなって自信もついて、いいことしかない!
Birthday:2003.09.10
Height:178cm
中学2年生のとき、所属事務所のオーディションに合格し、翌年俳優デビュー。’22年に『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』でファンをつかみ、’23年は自身初の舞台『SHELL』に出演。バ〜ミヤンの蟹あんかけチャーハンがこの冬限定で復活したことが最近の喜び。今年は頭のネジが5本ぐらい飛んでいるワル役に挑戦したいそう。
撮影/今城 純 スタイリスト/奥富思誉里 ヘア&メイク/及川美紀 構成/川口里那 WEB構成/久保 葵