9年以上使い続けた、絶対的安心感。改めて、アルビオンの乳液ってスゴすぎた

完全に、推しの卒業が発表されたときの気分です。

2022年7月1日、9年ほぼ一途に愛し続けたスキンケア、アルビオン エクサージュシリーズの生産終了が発表されたので、重めな愛を語らせてください。

アルビオン エクサージュの乳液。あまりに定番中の定番だから、この先もずっとなくならないと思っていた。洗顔後どのスキンケアより先に使う「先行乳液」で、もう今更おすすめしなくたって多くの人に知れ渡っている名品。

アルビオン エクサージュ モイスト アドバンス ミルク Ⅲ 200g ¥5,500

…それが生産終了になってしまう。

2013年3月、人生初の肌荒れを経験し、ありとあらゆるスキンケアがピリピリしみて使えなくなってしまったとき。敏感肌の友人にすすめられ、初めてお試しして「痛くない」とカウンターで感動したあの日から、春夏は美白タイプ、秋冬は保湿タイプを使い続けて早9年以上。ってことは、3か月に1回は買っていると思うので、たぶんどんなに少なくとも、30本以上はリピートしてる。とはいえ途中で何回か、試しに他の乳液を使ってみたいと浮気してみたこともあったけれど、結局いつもアルビオンに戻ってくる。私の肌に合うのか、肌が安心して柔らかくなってくれる感じが、何よりもしっくりなじむ。

 

美白ラインのエクサージュ ホワイトは残るけれど、秋冬の乾燥から私の肌を守り抜いてくれたエクサージュ モイストシリーズが…なくなってしまう…。
季節の変わり目で揺らぎやすくなっているときも、ありとあらゆるバッドコンディションでも、どんな日でも私の肌に優しく潤いを与えてくれた乳液が…なくなってしまう…。

推しているアイドルの卒業が発表されたときに近しい喪失感。

 

…ただ、ここまで重めの愛を語ってきてなんですが、確かに最近の私はちょっと推し変をしていた。

2〜3か月に1回ほど、定期的に乳液を買いにいくたびにアルビオンのカウンターで肌チェックをしてもらい、水分と油分のバランスをチェックしてもらうのが定番。自分のスキンケアがきちんとうまくいっているのかの成績発表のようなあの瞬間にいつもどきどきする。うるおっている気満々で行ったのにカラカラに乾燥しているときもあるし、どちらも理想ゾーンに入っているときもある。今のケアが合っているのかどうかを確認して、今後の方針を決められる機会。

いちばん直近アルビオンのカウンターに行った日、肌の悩みを聞かれ、ふと「アゴにだけ頻繁にニキビができて、ひとつ消えたと思ったらまた新しくでき続けるのが気になる」とこぼすと、その日すすめられたのは、9年使い続けたエクサージュシリーズより2000円ほど高い、「アンフィネスホワイト」の乳液。

ミントグリーンがかわいい。

 

アルビオン アンフィネスホワイト ホワイトニング パンプ ミルク W[医薬部外品]200g ¥7,700

シワ改善・美白乳液…ということで「ニキビとあんまり関係なくない?」と思っていたし、幸いまだ目立つシワもない(と思っている)。ので、それをすすめられたのがものすごく謎だったけれど、わりと信頼しているところにすすめられたものは、すすめられるがままに買いがちなタイプなので、試しに買ってみた。

それがまあ、めちゃくちゃにいい。

使い始めて2〜3日して、「あ、明らかに肌がキレイになった」という実感があった。9年前に初めてアルビオンを使ったときの実感に近いかもしれない。スキンケアはハンドプレス派なのですが、手で顔をさわったときに、明らかに肌がすべすべと柔らかい。それ以外は何も変えていないので、乳液の威力としか思えない。そして数日経って気づいたら、あれだけずっと気になっていたアゴのニキビがいつのまにかなくなっていた。スゴすぎ。

ただ、エクサージュよりちょっと成分が強いからかなんなのか、たまーにあるものすごく肌が不調な日はほんの少しだけ合わないかも? と思うこともあったので、そういう日は相変わらずエクサージュを使っていた。感覚としてはフォワードのアンフィネスホワイト、ディフェンスのエクサージュ、みたいな。推し変というか推し増しが近いかもしれない。適材適所。

そんな風に結局、この9年ずっと、アルビオン エクサージュの乳液という、どんな肌コンディションでも痛くなったことがない、確実に安心できる実家のようなスキンケアがあるから「肌が荒れたらいつでもここに戻ってくればいい」と、いろいろなものを試せた。たまに、サンプルでもらったスキンケアや、勢いで買ってみたスキンケアが合わなくて落ち込んでも、これがあるから立て直せた。

それがなくなってしまう。
ホワイトシリーズは残るのがまだホッとしているけれど、秋冬はモイストばかりだったので、今年、耐えきれるんだろうか…新たなる推し、アンフィネスホワイトがいれば大丈夫だろうか…と、結構どきどきしている。
新メンバーであるフラルネシリーズが8月に加入するけれど、果たしてどうなるのだろう。

ああ。推し。スキンケア界の初代推し。いなくならないで、推し。大好きだよ、ありがとう、エクサージュ。…こんな風に「なんかの歌詞か?」みたいな思いを抱くスキンケア、人生でいくつ出会えるんだろう。と、想いを馳せています。

構成/後藤香織