“美眉師”の異名をもつ、ヘア&メイクアップアーティストの尾花ケイコさんは言います。
「プレシャス世代(40代)のほとんどの人が、眉毛が細すぎ! 顔がきつく老けて見えて損しています」(尾花さん)
濃い太眉、アーチ眉、細眉など、若い頃から様々な眉の流行を追いかけてきた世代は、眉毛をいじりすぎた結果、もともとの形がわからなくなって、いま眉毛をどうしたらいいかお手上げ状態な人が多いのかもしれません。
大人の眉の最優先すべきは、“流行”ではなく“若々しくアカ抜けて見えること”。『Precious』6月号で尾花さんが提案する、腕に自信がない人でも簡単にできる8つのポイント。ナチュラルな太さ、毛流れ、立体感でつくる大人の「美人眉」をご紹介します。
(1)まずは、眉頭、眉山、眉尻の理想ガイドラインを確認
眉のバランスが悪いと、顔のたるみや下がり目尻を強調してしまうので、まずは仕上がりの眉メイクをイメージ。小鼻の付け根の延長線上に眉頭、黒目の外側から目尻の間に眉山、眉尻は小鼻の脇と目尻を結んだ延長線上にくるように。これが理想の形です。
(2)毛が密集している部分から眉山に向かってパウダーを
下から流れている毛と、上から下に流れる毛がクロスする“毛のたまり部分”から、眉山に向かってパウダーをのせます。
(3)ブラシを縦にして、眉山から目尻をパウダーで描く
眉山から眉尻までは、ブラシを縦に使って細めにパウダーをのせていきます。眉尻の角度は、髪の生え際のラインと平行になるように。骨格にそった自然なカーブで、横顔も若々しい印象に仕上がります。
(4)眉毛が密集している部分から眉頭に向かってパウダーを
眉頭から眉山に向かって色をのせると、眉頭に濃く色がついて、キツく怖い印象に。プロセス2のスタート地点(毛のたまり部分)から眉頭に向かって描くことで、程よく色がのったナチュラルな眉頭になります。
(5)眉尻のない人は、足りない部分のみペンシルで描く
隙間のあるまばらな部分や眉尻のみペンシルで描き足します。また眉山の下の部分がえぐれていると、まぶたの幅が広がり、老けた印象になりやすいので、しっかり描き足しましょう。
(6)太くなりすぎたらラインの上下を綿棒で修正
左右のバランスをチェックし、太すぎたり、眉尻が長すぎたりしたら、綿棒で拭ってオフを。
(7)眉頭についたパウダーを鼻筋に向かって指でぼかす
眉頭から目頭方向に向けて、指でパウダーをぼかします。顔のたるみで眉頭が開いてくる世代には、このステップで眉頭がキュッと締まり、顔の印象も引き締まります。
(8)完成した眉の形からはみ出ている毛だけカット
眉の中に根元がある長い毛は、はみ出ている部分のみ、ハサミでカットを。眉のフレーム内の毛を短く切ると、毛流れがなくなるのでNG。まぶたや眉間のムダ毛は毛抜きで。
8プロセスで完成した眉がこちら。
最初はパウダーで太くボリュームアップ→足りない部分だけペンシルで描き足す→綿棒で余分な部分をシェイプ、これが大人の美しい眉づくりの基本!
適度な太さで毛流れを感じさせる立体感ある眉は、目もとのたるみをリフトアップさせるアンチエイジング効果もあるので、若い頃のままの古い眉を脱ぎ捨て、新しい美人眉で若々しい印象の顔を手に入れましょう。(さとうのりこ)
(『Precious』2014年6月号)
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