敏腕エディター三尋木奈保に学ぶ、おしゃれにありがちな悩みを解決する6つの視点

キャリア女性向けファッション誌『Oggi』でエディターとして活躍する三尋木奈保さんの初の単行本『My Basic Note』が、特に働く女性の間で「シンプルだけど華やかでおしゃれに見える技がぎっしり!」「ぶれないファッションスタイルをじっくり考えられる」など話題になっています。
Woman Insightでは単行本の裏話や三尋木さんのおしゃれのこだわりをインタビューしましたが、今回はその単行本の中から、三尋木さん流・「自分らしさ」のためにさらにこだわる6つの視点をご紹介します。

【三尋木さんインタビュー記事はコチラ】
前編→ お洒落敏腕エディター三尋木奈保、初の単行本出版!「3回気絶しそうだった」
後編→ Oggiエディター三尋木奈保、「ふつうの服でおしゃれな感じ」にする方法、その執念

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【1】似たような服ばかりでも、心配する必要はありません。

「同じようなものばかり買ってしまい、おしゃれが進化しない」という悩みは、ベーシックスタイルが好きな方に多いお悩みです。でも、大人になったら、よほどファッションが好きな人ではない限り、「好きな服」の範囲はそう広くないほうがむしろ普通。「バリエーションを広げなきゃ」と意気込んで迷走するより、似たようなものの中で更新や工夫を重ねておしゃれを洗練させるほうが、より「自分らしいおしゃれ」に近づきます。

 

【2】シンプルアイテムこそ、季節はじめに見直し買いをすると洗練される。

白シャツやTシャツなどの定番アイテムの「ワードローブに1枚あれば充分」という考えを改めると「定番=なんでもない服」という印象から脱出できます。シンプル服こそ、シーズンごとに旬なシルエットが少しずつ変わり、ちょっとした素材感やディテールで似合うポイントが変わるので、大好きな定番アイテムは季節はじめに見直し買いするくらい、とことん向き合う覚悟がおしゃれの秘訣。三尋木さんも白シャツ・白Tシャツはなんと10枚以上(!)持っているとのこと。トライ&エラーでときには失敗もしながら、本当に似合う1枚を見つけていきましょう。

 

【3】毎日、コーディネートの全身撮りをおすすめ。

「好き」と「似合う」がなんだか違う、という方に是非とも取り入れてもらいたいのは、玄関先にスタンドミラーを置いて、「靴まで履いた全身」を自分撮りすること。撮りためた写真を客観的に連続で見ると、そのときは気づかなかった思いもよらない視点がたくさん出てきます。全身で見るとピタピタすぎるニットや、微妙にずれた配色バランスなど、改善点が浮き彫りに。さらに今のワードローブに足りない買い足すべきものも明白に。まずは3か月続けてみると、思った以上の収穫が得られます!

 

【4】ありがちな「服の枚数はあるのに、着る服がない」には、小物をプラス。

家にたくさん服はあるはずなのに、今日着たい服がない……そんなときに三尋木さんが実践したのは、半年ほど新しく服を買わず、代わりに小物を強化したこと。それまで手がまわらなかったクラッチバッグや素材感あるストール、ハイブランドの靴や流行のアクセサリーなどを増やすと、手持ちの服が新鮮によみがえり、眠らせていたワードローブが息を吹き返します!

 

【5】試着で吟味するのは、自分をきれいに見せてくれるシルエットかどうか。

デザインは大好きなのになんだか着なくなるという服。その原因、「なんだかサイズ感がしっくりこない」ではないですか? シンプルな服でまずこだわるべきは、色味や素材感にプラスして「自分をきれいに見せてくれるサイズ感かどうか」。いくらデザインが気に入っても試着をしないで買うのは言語道断。絶対に欲しいと思ったデザインも、試着してみてサイズ感が合わないと思ったら、買うべきではありません。

 

【6】大人が投資するべきは「靴、バッグ、冬ストール、ネックレス」の4つ!

「上質なもの」が着こなしに与えるパワーは絶大。それがストレートに出るのは、やはり靴とバッグ。ここは大人なら投資すべきポイントです。加えてストールとネックレスは、顔周りにくるので目がいきやすいぶん、クオリティも他のアイテムより気になるところ。特に、寒い冬に顔周りを優しく包むストールや、鎖骨できらりと揺れる華奢ネックレスは大人の女性の満ち足りたニュアンスがそのまま反映されるので、お金をかけるとコーディネートの底上げができます。

 

長年ベーシックなおしゃれを追求してきた三尋木さんならではの、日常に今すぐ取り入れたいおしゃれの視点の数々。おしゃれがなんだかマンネリ化している気がする……という方は是非ひとつずつでも試してみてくださいね。(後藤香織)

マイ ベーシック ノート 表紙

『My Basic Note 「ふつうの服でおしゃれな感じ」のつくり方』
三尋木奈保/著(小学館/1,400円+税)

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