乳がんについて正しい知識と情報を。乳がんのセルフチェック方法

乳がん

日本人女性の12人に1人がかかると言われている乳がん。最近では著名人の方が闘病を公開することで、耳にする機会も増えて身近な病気と感じている人も多いはず。女性のカラダとココロの健康情報サイト『ルナルナ』の10代~50代以上の会員39,153名に聞いた、「乳がんと検診について」の調査結果を一部ご紹介します。

 

■女性の過半数が「乳がんが不安」と感じている

乳がんグラフ

乳がんを意識したり不安になることがあるかを聞いたところ、全体の65.1%の人が、「ある」と回答しています。年代別に見ると、10代でもすでに44%、20代前半では57%以上と過半数の方が「不安」と感じています。乳がんの患者数が増加し始める30代~50代では、約8割とかなりの割合に。

乳がんは女性にとっては意識せざるを得ない疾患のひとつである様子です。でも、日本女性の乳がん検診受診率は全体で3割程度と言われています。一体なぜなのでしょうか。

 

■検診を受けない理由は?

乳がんグラフ

検診を受けない方に、検診を受けない理由を聞いてみたところ、全体で最も多かった理由は「面倒・忙しい」で36.2%。次いで「痛そう」(36.1%)「費用への不安」(35.8%)が上位でした。仕事や家事に追われ忙しい毎日の中で、つい検診は後回しになってしまうのかもしれませんね。

「まだ自治体や会社で無料検診を受けられる年齢ではない」という回答も目立ち、費用面での負担がある場合は検診から足が遠のいてしまうようです。

そのほかにも、「そんなにボリュームのある胸ではないので関係ない」という回答も複数。しかしながら乳がんは脂肪ではなく、乳腺から発生することがほとんど。そのため乳がんのリスクと胸の大きさは単純に比例しないといわれています。年齢や体型などで「自分は大丈夫」と決めてかからず、検診やセルフチェックがみんなに必要なのだそうです。

 

■自分でできる!乳がんのセルフチェック方法

乳がんセルフチェック

乳がんは「硬いしこり」ができるので比較的発見しやすいと言われており、セルフチェックがとても有効です。チェックタイミングは、月経が終わって4~5日経った頃がよいとのこと。

【1】鏡の前で
両腕の力を抜いて自然に下げ、左右の乳房の大きさや形に違いがないか、どこかにへこみやひきつれがないか、乳首がへこんだりただれたりしていないかを調べます。両腕を上げた状態でも同様に調べましょう。

【2】あおむけになって
折ったタオルか枕を背中の下にいれ、左手を上にあげて頭の下に置きます。右手の指をのばしてそろえ、左の乳房の乳首から胸の中央部に向かって柔らかくすべらせるようにしてしこりの有無を調べます。上から下までまんべんなく行いましょう。

【3】あおむけになったまま
次に左腕を自然な位置に下げて、乳房の外側の部分をわき側から内側に向かって指をすべらせて調べます。右乳房も同様に行いましょう。

【4】起き上がって
右手の指をのばしてそろえ、左のわきの下にいれてしこり(リンパ節の腫れ)の有無を調べます。右のわきの下も同様に行い、最後に左右の乳首を軽くつまんで、血液の混じった分泌物が出ないかどうかを見ます。

 

乳がんは、がんの中でも早期発見・治療で治る確率が非常に高いと言われています。セルフチェックや検診で、自分の身体をきちんと確かめていきましょう!(イラスト・文/たきたて玄米)

情報提供元:女性のカラダとココロの健康情報サイト『ルナルナ』

 

【あわせて読みたい】

※絶対知っておくべき!「子宮頸がん」「乳がん」検診を安く受けられる仕組み

※女性の保険に関する疑問「そもそも入るべき?」「何に入れば?」美人FPが解説!

※目覚ましで起きられない、記憶違い…それって病気の兆候かも?

※妊娠出産に大影響!30代女性が受けておきたい7つの検査メニュー

※女性の保険に関する疑問「そもそも入るべき?」「何に入れば?」美人FPが解説!