2013年のトニー賞で作品賞をはじめとする6部門を受賞という快挙を成し遂げた、大ヒットミュージカルのオリジナルスタッフが集結。人気と実力を併せ持った日本人キャストで贈る最高傑作『Kinky Boots(キンキーブーツ)』がついに初日を迎え、連日大盛り上がりで、スタンディングオべーションの嵐!
衣装をまとっていない公開稽古の時点で、すでに大作を予感させていた本作ですが、その全貌が明らかになると、さらに話題を呼び、SNSでは称賛の声が多く挙がっています。
『キンキーブーツ』は、パワフルな音楽や華やかなダンスシーンの中に、自分の考えを変えることさえできれば、世界をも変えることができるというメッセージが込められたミュージカル。
外見や性別に左右されることなく、皆が手を取り合って生きていくことの楽しさ、素晴らしさ、そして愛を教えてくれます。
豪華なセット、そしてドラァグクイーンたちの煌びやかな衣装や靴たち。衣装もダンスも本国・ブロードウェイに忠実につくられていますが、それにより、キャストには大きなプレッシャーも。
「僕たちは“本場の『キンキーブーツ』の通りにやらなければいけない”という意識がどこかあるけれど、彼ら(※本国のスタッフ)は、お芝居の気持ちからていねいに教えてくださったので、本当に感謝。言葉の機微をしっかり細かく伝えてくださった」(三浦さん)
本作では、ドラァグクイーンに扮した三浦さんの変貌ぶりにも注目が集まっています。隙のないメイク、そしてミニスカートとハイヒールで歩き、指先まで神経を使った彼の動きひとつひとつに視線が止まります。
それを見た小池さんは、囲み取材で「どんどん女の人に思えてくる。変な錯覚に陥るぐらい」とコメントをしていましたが、劇中、三浦さんが男性であることを忘れてしまいそうになるシーンが多々訪れます。
囲み取材時に履いていたヒールは“12cm”。これはローラ(三浦さん)が働く「ザ・ブルー・エンジェル・クラブ」でエンジェルス(穴沢裕介さん、浅川文也さん、森川次朗さん、森雄基さん、風間由次郎さん、遠山裕介さん)とステージで踊っているシーンで履いているもの。
「劇中で履いているヒールの中でいちばん低い」と話していましたが、エンジェルスの中には、15cm超えのヒールを履いている人も。そんな高いヒールを実際に履いてきたことで、「本当に女性って大変なんだなって、身を持って体感してます」と、三浦さん。
でも、女性だって10cm以上のハイヒールで一日歩くことだけで相当な負担なのに、それを、あんなに激しく踊るなんて……そう思えば、むしろ逆に頭が下がる思いです。
ローラとエンジェルスたちが衣装を変えては、ステージを縦横無尽に踊り歩きます。そんな彼女たちを、はじめは煙たがっていた工場の従業員たちも心にもやがて大きな変化が……。
劇中、日本人の私たちが観ても笑えるシーンが満載! もちろんそれはキャストのみなさんの演技力・表現力のなせる業。
特に、ソニンさん演じる“ローレン”のソロ「The History of Wrong Guys/間違いだらけの恋の歴史」は、ゲネプロで本国スタッフも大笑いしてしまうほど! 恋に悩む女性をコミカルに演じています。
囲み取材で、見つめ合いながら話すふたりの姿を記者から指摘されると、「嬉しいですね」と小池さん。お互いがそれぞれ別の大変さを分かち合い、共に乗り越えてきた仲間だからこそ、「築き上げてきた関係性がある」と話していました。このミュージカルが終わるころには、“離れたくない関係”に……?
『キンキーブーツ』は、8月6日まで新国立劇場・中劇場にて絶賛上演中(チケットは全日ソールドアウト)。8月13~22日はオリックス劇場にて大阪公演、そして、8月28日~9月4日、東京・東急シアターオーブにて凱旋公演。さらに、10月には本場アメリカからの来日公演(東京と大阪公演)も決定! チケットの詳細は公式HPにて。
極上のパフォーマンスで、あっという間の2時間半。チャーリーとローラの生き方から見えてくる愛、そして本当の幸せとは何か。主演の小池徹平さんと三浦春馬さんをはじめ、全キャストからハッピーとパワーがもらえるミュージカルは、この夏、必見です!(さとうのりこ)
ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』
http://www.kinkyboots.jp/
脚本:ハーヴァイ・ファイアスタイン
音楽・作詞:シンディ・ローパー
演出・振付:ジェリー・ミッチェル
日本版演出協力・上演台本:岸谷五朗、訳詞:森雪之丞
*チケットなどの詳細は公式HP(http://www.kinkyboots.jp/)にて
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