初日から大盛況!キース・へリング31歳の生涯を描いた舞台がついに開演

ついに初日がスタート! ミュージカル『ラディアント・ベイビー ~キース・ヘリングの生涯~』が、すでに物凄い盛り上がりを見せています。

本作は、いまも世界中で愛され続けるアメリカの伝説的アーティスト、キース・へリングの生涯を描いたミュージカル。

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ミュージカルのタイトルにもなっている“ラディアント(光り輝く)ベイビー”は、キースの作品の代表的なアイコン。(写真は、キース・へリングを演じる柿澤勇人さん)

故郷ペンシルバニアからN.Yに出てきて、都会での生活に翻弄され、アーティストとして悩みながらも、仲間、恋人、そして自分のアートを見つけ、HIVで31年という短い生涯を駆け抜けたその姿を、ロック&ポップミュージック描き、キースのアートワークが劇中に多数登場し、物語を彩ります。

 

本ミュージカルには、心躍る楽曲、熱いダンスの本作に欠かせないキャスト陣が勢ぞろい!

主演のキース・ヘリングには、実力派人気ミュージカル俳優の柿澤勇人さん。そしてキースを支えそばに寄り添う、友人のカメラマン、ツェン・クワン・チーには平間壮一さんと、キースのアシスタント、アマンダには知念里奈さん。また、キースの恋人でDJのカルロスを松下洸平さんが演じます。

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そして演出は、「キース・へリングへの恩返し」を誓う、岸谷五朗さん。実は、1993年から23年間継続している、HIVと闘う子供たちへの支援活動「Act Against AIDS」の最初のシンボルとなったのが、キースが描いたイラスト。

 

初日前日の囲み取材では、「俳優たちが素晴らしくて、すごいテンションで出来上がっているので早くお客さんの前で開放させてあげたいなという思いもあり……いつものように(頭の中は)ぐしゃぐしゃでテンパってます(笑)」という岸谷さん。

その言葉を受けて、キースを演じる柿澤さんは、「明日が初日なのが信じられない」という言葉に続けて、「通し稽古が楽しくて、きつくて、辛かったけど、早くお客さんと空間を共有したいという思い出いっぱい。こんなにワクワクする初日前は初めて」と話していました。

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柿澤さんとは『スリル・ミー』で共演、コンビを組み、絶大な人気を誇った松下さんも、「日本初演ならではの難しさと苦労もたくさんあったけど、その苦労もあったからキャスト一丸となれた」とコメント。

 

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柿澤さん演じるキースは、激しいダンスや感情を発散させるシーンも多く、岸谷さんも「僕がカッキー(柿澤勇人)の役だったら、マチネ・ソワレ(昼夜)は本当にお断りする(笑)」と言い、柿澤さんも思わず笑ってしまっていましたが、「駆け抜けた人生を演じているので、1本やったら死ぬなって感じ」と。

柿澤さん自身、「演劇人生でいちばん、体力的にも精神的にもつらい役」と漏らし、「妥協せず、ちゃんと生きて死にたい。1回くたばるぐらいの勢いでやらないとキースにも申し訳ない」と、今回の役にかける並々ならぬ想いを口にしていました。

 

今回恋人役の松下さんも、柿澤さんの役を「全身全霊キース。(柿澤)勇人がつくったキースがすごく魅力的」と絶賛。刺激的なシーンが多い2人ですが、「友人としても俳優としてもリスペクトしている時間が長いからなんの心配もない」と、絶大な信頼関係を。

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これに続き平間さんも、「カッキーの芝居を見て、『キース・へリングってこんな人だったんだろうな』と思った。動きひとつとっても、ペンを持って動かしている指先まで、本人は考えているかわからないけど、伝わるものがある」と話し、「最後のシーンで、鳥肌が立った。芝居ってかっこいいなと思わせてくれた存在」と大絶賛。

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劇中、キースとカルロスが初めて出会うシーン、そして惹かれあい、肌と唇を重ねていくという過激なシーンも。公開稽古でも、ふたりの情熱的な演技とパフォーマンスを見せていました。※写真は公開稽古より

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柿澤さんは、「今日褒められすぎて、ゲネプロできない……(笑)」なんてポツリ。そんな柿澤さんも、「周りのキャストのみんなが魅力的で、僕は稽古場で救われた」と胸の内を明かしていました。

 

キース・へリングの31年という限られた時間の中で、キースが想い描き叶えていった夢、彼を取り巻く人々との関わりで生まれた愛を、極上の音楽とダンスにのせて疾走感あふれるストーリーを、キャストたちが全身全霊を込めて、表現していく様は圧巻のひとこと。

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一度は仲間の助けを拒み、途方に暮れるキースも、ある子どもからの手紙で、「描く意味」を確認し、自分にしかできない表現を求め、再び前を向き始める。

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NYの芸術学校でキースと出会い、生涯の友人となる写真家・クワン(平間壮一)。アシスタントとしてキースのスタジオに勤めるアマンダ(知念里奈)もまた、後にキースにとってかけがえのない友人となる。

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劇中、アマンダは、キース中心の生活でデートにも行けないと嘆く場面も。頭は切れて仕事人間のように見えて、とても人間らしくチャーミングなアマンダにキュンとします。※写真は公開稽古より

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ダンスを武器に舞台で活躍する平間さんの見せ場も満載。ダンスはもちろん、知念さんと歌い上げるシーンは、呼吸を止めて見入ってしまいます。キースを優しさで包み込むクワンという役を心から楽しんでいるよう。※写真は公開稽古より

 

演じているキャストのみなさんもそうですが、座っているだけなのに観ている側も、エネルギーを自然と舞台に吸い込まれていく感覚に襲われます。胸が苦しくなるような、観終わった後、襲ってくる疲労感もまた本作の醍醐味かもしれません。

アメリカ以外の国で上演されるのは今回が初。現在、東京はシアタークリエにて、6月22日まで上演中。この貴重な機会をぜひお見逃しなく。(さとうのりこ)

「ラディアント・ベイビー~キース・ヘリングの生涯~」
http://www.tohostage.com/radiantbaby/

 

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