お笑い芸人・ラフレクランの西村真二さんの“ハイスペック伝説”第5回目!
西村さんがアナウンサーを辞めるきっかけの裏に、大先輩のチュートリアルの存在が。駆け出しの芸人としては異例の転職をした西村さんだけに、ほかの芸人たちが持っていない、ふたつの“あるモノ”とは……?
Woman Insight編集部(以下、WI) 無事、地元の広島テレビに入ってからは、気持ちの変化とかありました?
西村さん(以下、西村) 気持ちはなにひとつ変わりません。2008年4月1日、社長からアナウンサーの辞令が交付された入社式1発目で、心の中では“よし、芸人になろう!”と(笑)。アナウンサーは1年で辞めるつもりでした。アナウンサー時代は、ニュース、バラエティ、情報、プロ野球実況だけでなく、ディレクター業務、編集……と、いろいろ経験しました。文字通り、鬼のように働きましたね。
WI でも、新人の芸人さんって、テレビに出るまでが大変ですけど、西村さんの場合、テレビを知り尽くしてから芸人になったので、制作サイドが求めてることも知っているというか、売り込みしやすい立場にいるのでは?
西村 それはありますね。テレビ局の方の、どこをくすぐれば響くか……という社交術とか処世術は、持ってると思います。
WI アナウンサー時代に得たものでいちばん大きいものは?
西村 テレビでのテクニック的なこともそうですけど、テレビで働いた“経験”です。プロ野球の実況をしたことのある芸人っていないと思いますし、ニュースを読んでたときは毎日事象が変わって、取材現場も違うので、3年間のアナウンサー経験で得たことは本当に大きいです。あとは“人財”。このあいだも、広島にいたときにお世話になってた方と東京のテレビ局で再会したり、野球選手とも仲良くさせていただいたりしてます。
WI 「経験」と「人財」。ひとつでも難しいのに、ふたつも持ってるのは強いですね。
西村 はい。生放送をたくさんやってきたので、現場でなにがあっても動じませんね。相手がどんな大先輩の芸人さんとの絡みでも。そこで笑いをとるのは、まだ勉強中ですけど(笑)。