ジャルジャル福徳秀介、小説デビュー作はどんなストーリーに? 【インタビュー後半】

人気お笑い芸人の福徳秀介(ジャルジャル)が恋愛ストーリーで小説家デビュー!  

お笑いコンビ、ジャルジャルとしても超人気の福徳秀介さん。2017年には絵本『まくらのまーくん』、さらに’19年にも絵本『なかよしっぱな』を出版するなど、多彩な才能を発揮しています。そんな福徳さんが、発売中の『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』で、なんと小説家デビューを果たしたんです! そこで、CanCamはその内容を知るべく、ご本人に直撃。話題の小説について、伺ってきました!

 

ネタを作るのと、小説を書くときに使う脳みそはまったく違います!

 Q. タイトルにも入っている”空”は、ストーリーの中でもキーワードになっているのでしょうか。 

そうですね。自分自身も毎日空を見るようにしていて、小説を書いている間は写真を撮ったりもしてました。“毎日楽しむ”、“毎日、今日がいちばんよかった”と思うことは、めっちゃ大事やと思うんです。それをいちばんわかりやすいと言葉で例えると、“空”かなと。

 

Q.  主人公にとって、祖母はどんな存在なのでしょうか。福徳さんにもそういう存在はいましたか。

主人公にとっての祖母は、紛れもなく”宝物”です。僕にとって、まったく同じような存在というのはいないんですけど、自分に定期的に言葉をくれる人っていうのは大切だと思います。そうですね、もう亡くなっているんですけど、父親がそういう存在やったのかな。

 

Q.  “小説を書く”、”絵本を書く”、“ネタを作る”、それぞれの過程の違いと共通点を教えてください。

コントはふたりで考えているっていうのもありますけど、コントと小説は、まったく違う脳みそを使ってますね。気持ちとして、「とりあえずやってまえ」「とりあえず書いてまえ」という部分は、同じです。でも、コントはファンタジー(笑)。勝手に妄想して、その世界を面白おかしく表現するのがコントで、小説の場合は、特に長編はリアリティが大事だと思ったので、実際の景色を想像しながら書きました。絵本は、なんでもありの世界。ネタよりもさらに奥の、めちゃくちゃやってもいい世界ですね。

 

Q. 今回の小説はどんな人たちに読んでほしいと思って書いたのでしょうか。

中学生、高校生、大学生くらいを意識して書いてました。初めて小説を読む人や、普段あまり読まない人にも読んでもらえるような小説にしたいなと。CanCamの読者の方々は、きっとキラキラしてる人が多いと思いますけど、自分のことをキラキラしてないと思っているから、そうなりたくてCanCamを読んでいる人も多いと思うんです。そう思うと、読者の方にも共感してもらえることがあるんやないかなと思います。

 

インタビュー前半はコチラ

PROFILE
福徳秀介(ジャルジャル) 1983年10月5日生まれ
2003年に同じ高校のラグビー部だった後藤淳平とお笑いコンビ、ジャルジャル を結成。“キングオブコント2020”で優勝を果たす。芸人としてだけではなく、絵本『まくらのまーくん』(2017年)、『なかよしっぱな』(2019年)を出版するなど多彩な才能を発揮。
小説『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』
¥1,500(税抜)/小学館/発売中
大学2年生の僕は、憧れていた大学生活とはほど遠い、冴えない毎日を送っていた。そんな中、学生の輪を嫌うように席を立つ凛とした女子に出会う。ピュアで繊細な“僕”が、初めて愛した彼女への想いは実るのか。そして僕の人生のその先は…。

 

撮影/田中麻以 取材・文/小山恵子

 

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