「徒に」の読み方わかりますか？「つれに」でも「あだに」でもありませんよ！
よく目にする日本語なのに、読み方がわからない。そんな日本語ってたくさんありますよね。
例えば、「拗らせる」、「伝手」、「然も」など。いずれも誰しも絶対聞いたことのある言葉なはずなんですが、なかなか読めない。今回は「健か（”すこやか”じゃありません）」のように、送り仮名によって聞き慣れた言葉とは別の言葉になってしまうものをご紹介。それでは本日のお題を見てみましょう！
「徒に」です。
普段「生徒」の「徒」くらいしか使う機会がない漢字かもしれませんが、実は読み方がいろいろあるんです。
「生徒」という言葉からの連想や、古典の授業で出てきた「徒然草」、「徒花」という言葉を知っていればそこからも読み方が導き出せますよね。でも、今回の正解はどの意味に基づく読み方なのでしょうか？
ちょっとこれだけだとわからない……という方に大ヒント！ デジタル大辞泉（小学館）によるとこの言葉の意味は、
1．役に立たなくなる、無駄。
2．死ぬ、はかなくなる。
です。皆さんわかりましたか？ 正解はこちらです！
「徒に」の読み方は「いたずらに」でした！
端的に言えば主に「無駄に」といった意味で使われるこの言葉。「徒に時間を浪費しただけだった」「徒に急かしても意味がない」といった感じで日常的にも十分使えそうなこの表現。ぱっと聞いて伝わるかというと難しいかもしれませんが、新しい言葉を使うのってちょっと気分が上がりますよね。「あっ、ここだ！」というときに思い出して、試しに使ってみてはいかがでしょうか♡（大嶋美穂）
