つまずいたっていいじゃない、新人だもの|新人のお仕事格言【第14回】
新人のみなさま、こんにちは。
この連載では、フルゆとり世代の新人編集者が、日々仕事でのたうち回る中で心を打たれた格言をお贈りします。
GW中は、私が全力でオススメするお仕事マンガ『重版出来!』から毎日ご紹介。
★「どうせ自分には無理」と思ってしまう人へ【新人のお仕事格言】
「仕事楽しくない」と思っている人へ
「理想」だけで仕事ができる人間は、
この世に何人くらいいるんだろうな」
これは、冷徹な仕事ぶりから「ツブシの安井」と呼ばれている、心の先輩の言葉。今ではきっちり定時で帰る安井ですが、かつては家庭も顧みず、土日まで仕事をする熱心な編集者でした。ところが、安井のいた雑誌は廃刊に。それを機に数字優先のスタイルに切り替えるようになったのです。
いくら思いを込めても、売れなければ意味がない。安井さんは、編集者として自分の理想を追求するよりも、雑誌を守るやり方を選びました。そうやって仕事のもどかしさ、切なさに向き合い続けてきた先輩の背中を見ると、「仕事楽しくない」なんて言っている場合じゃないなと思いませんか?
新人は、多少好き勝手やるのも役割な気もしますが(希望的観測)、安井さんのような視点も忘れずにいたいですね。(時吉)
著/松田奈緒子
出版/小学館
2013年3月29日発売
B6判/208ページ/定価:本体552円+税
公式URL:https://www.shogakukan.co.jp/books/09185040