昔は気にならなかったのに、いつのまにか目の下にどんよりできていて、老けて見える原因になりがちな「くま」。
コンシーラーやファンデで隠せば隠すほど、「隠してる感」が出てしまって逆に目立つ、とお悩みの方におすすめしたいのは、しっかりと「血流を良くする」こと。
なかなか予約のとれない美容鍼灸師・中根一さんによる「くまを改善する方法」をご紹介します。
◆そもそも、「くま」って何?
「くま」は、東洋医学では「瘀血(おけつ)」と呼ばれる、血流不全から起きる症状とされています。つまり「くまができる」ときは、全身のめぐりが悪くなっているということ。中でも「青ぐま」と呼ばれる、「静脈の目立つ青っぽいくま」ができるときは、呼吸が浅くて血液内に酸素が足りないうえ、目のまわりの筋肉が緊張して血流不全になっています。
これを直すためには、次の3つのアプローチがあります。
◆1.あたためる
家を出る前にできることとしては、ホットスチーマーや、蒸しタオルなどをまぶたの上に5分あてましょう。これだけでも血流はかなり良くなります。
◆2.加重する
まぶたの上に150グラムくらいの重みのものをのせると「アシュネル反射」という、血圧を下げて、自律神経が副交感神経優位になる反射が起きます。
体は「頑張るときに優位になる【交感神経】」と「リラックスしているとき優位になる【副交感神経】」を切り替えながら体調を整えています。
血流が悪いときは、頑張りすぎている証拠。強制的に副交感神経に切り替えさせてリラックスし、体のすみずみまで血液を届ける必要があります。
市販されている、小豆の入ったアイピローなどを利用すると「あたため」と「加重」が一度にできるので、効果を感じやすいはず。
◆3.目のストレッチ
「くま」ができるときは、「眼輪筋(がんりんきん)」という、目のまわりをドーナツ状に囲んでいる筋肉が疲れているので、目をぱちぱち開けたり閉じたりしてみましょう。これだけでこわばっていた筋肉がほぐれて、血行が良くなります。
加えて、目のまわりやまぶたの上を、中指と薬指でピアノタッチをするようにタッピングしてあげると、非常に効果が出やすいです。ただ、タッピングをするときには、「ごく弱い力で、トントンと叩くだけ」ということを心がけましょう。強く押したりこすったりすると、シミやシワの原因にもなります。皮膚の薄い目のまわりは特に注意しましょう。
クマが治らなくて困っている……という方、是非お試しくださいね。
情報提供元/大和書房
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