戸田恵梨香さんとムロツヨシさんが共演する金曜ドラマ『大恋愛~僕を忘れる君と』(TBS系・毎週金曜22時)が、10月から放送されることが明らかになりました。
同ドラマは、若年性アルツハイマーにおかされる女医と、彼女を明るくけなげに支え続ける元小説家の男の、10年にわたる愛の奇跡を描く王道の純愛ラブストーリー。数々の人気ドラマの脚本を手掛け、“ラブストーリーの名手”と称される大石静さんが描く完全オリジナルドラマになります。
今回、2010年に放送した『SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~』以来、8年ぶりにTBSの連続ドラマで主演を務める戸田さんは、34歳にして若年性アルツハイマー病におかされながらも、本気で一人の男に恋をする女医の北澤尚を演じることに。
一方、ムロさんは、引越し業のアルバイトで尚と出会い、自分が過去に書いた小説の文章の一部を暗唱できるほど好きだと言う、彼女からアタックされるうちに尚を愛するようになる尚の恋人・間宮真司役に扮します。
■「純愛ラブストーリーの相手が『ムロさん?』って思いました(笑)」(戸田さん)
戸田さんは台本について、「とても読み応えがありました。素直にストーリーを読むというよりはものすごく客観的に読んで、これからどう尚を演じていけばいいのだろう、どうお芝居すればいいのかなと迷いながら読みました」と感想を。
また、演じる尚について「いい意味でつかみどころがあるようでない人だなと思いました。あとは、真っ直ぐですね。ものすごく理論的であり、堅い人にみえる反面、能動的というか、本能的で…。それが一人の女性って、どういうことになるのか興味があります」と明かし、「真っ直ぐな尚の気持ちに真司の心がどこのタイミングで動くのか楽しみです」と演じるのを楽しみにしている様子。
共演するムロさんとは、20歳の頃からの知り合いらしく、「その時は、よく分からない人だなと思いました。とにかく楽しそうな人だと。それからは一緒にお仕事させて頂き、いつも楽しませていただいております。とにかく、みんなを笑わせてくれる人だと思います」と賛辞するも、「今回純愛ラブストーリーのお話を頂き、お相手がムロさんとお聞きし、『ムロさん?』って思いました(笑)」と驚いたそう。
■「戸田さんは本当にOKされているのかと疑いました(笑)」(ムロさん)
逆にムロさんは、「以前、TBSで放送された『うぬぼれ刑事』というドラマで共演させて頂き、車の中での2人待ち時間が長く、ずっとゲラゲラ笑いながらお話ししていた記憶があります」と戸田さんとのエピソードを明かし、「今回、純愛ラブストーリーのお話を頂き、お相手が戸田恵梨香さんとお聞きし、戸田さんは本当にOKされているのかと疑いました(笑)」と話を聞いた時の心境を告白。
続けて「今回、戸田さんと純愛をします。私が演じる間宮真司は、ドラマの中で笑ったり、泣いたり、悲しんだり、喜んだりすると思います。それを見て、みなさんも同じように、泣いたり、笑ったり、喜んだり、悲しんだりしてもらえるドラマだと思いますので、ぜひ楽しみに待っていてください」とアピール。
また、戸田さんも「今回、ムロツヨシさんと純愛ラブストーリーを繰り広げます。私は、若年性アルツハイマー病の女性を演ますが、病気を抱えているかどうかということは関係なく、たくさんの方に共感してもらえて、何かをハッと気づかせてくれるような、生きる力を届けてくれるような、そんな作品になればと思っていますので、ぜひ楽しみに待っていてください」とコメントを寄せています。
■「“震えるような恋心”を、視聴者の方に体験していただきたい」(大石さん)
脚本を務める大石さんは「すっかり便利になった今、恋にも障害が少なくなりました。障害がないと切ない想いも芽生えにくいせいか、世の中の男女は劇的な恋より、ちょっと楽しくリスクの少ない関係を好むようになったと感じます。その風潮を否定もしませんが、ドラマの中では、常識や道徳のはるか向こうにある1組のカップルの“震えるような恋心”を、視聴者の方に体験していただきたいと願って、このドラマを書きました」と今回の作品の意図を告白。
また、「すべての人間にとってアルツハイマー病は、今そこにある危機と言えます。それゆえこれまで幾度もドラマや映画で描かれて来ましたが、このドラマは新たな切り口で、この病気を描くことにも力を注ぎました。日常生活の中では感じにくい激しい恋の刹那を、このドラマで、ぜひお楽しみください!」と自信をのぞかせています。
肉体的な死よりも残酷な、“心の死”をもたらす若年性アルツハイマーにおかされても、決して愛情を絶やさない一組の恋人たちの姿を通して、人を愛することの尊さや難しさ、美しさを感じとれる感涙必至のラブストーリーを、戸田さんとムロさんがどう彩るのか、期待が高まります!