元小悪魔・蝶々さんが訴えるオンナの自由とは…【インタビュー前編】

Woman Insight(以下、WI) 蝶々さん、お久しぶりです~!

蝶々さん(以下、蝶々) お久しぶり~♡ ちょうど1年ぶりくらいかしら?

 

WI  はい! 前回のインタビュー★あの元小悪魔・蝶々さんが、ママに!【インタビュー前編】からちょうど1年です!

今回は「オンナの自由」について書かれたそうですが、どういう経緯で書く事になったんですか?

蝶々 あとがきにも書いたんですけどね……しばらく子育てを満喫しすぎちゃっていて、書籍を書き下ろせるモードじゃなかったんですけど、いきなり編集さんから「オンナの自由ってどう思いますか?」って言われて。それって私のテーマそのものだなって思って。ライフテーマみたいなものだから、それなら子育てで忙しくても書けるって思って、お引き受けして、今回書き下ろしました。

 

WI 子育てしながらだと書く時間もなかなか取れないですよね。どれくらいかかりましたか?

蝶々 半年くらいかな。時間がなくて、子供が寝てから2時間ずつ書くみたいな……。急に真面目なスタイルで(笑)。書ける時に少しずつ書いてました。私、妊娠・出産でホントにボケてて頭がお花畑になってたから(笑)。1章ずつゆっくり書いてたんです。

 

WI なんだか“まとめ感”がありました。これまで蝶々さんがずっと言ってきたことってこれだよねって。

蝶々 そうなの。これまでもファンクラブの子たちには言ってきたことなんだけど、まだまだ女性として昔風の価値観だったり、周りから知らず知らずのうちに押し付けられているプレッシャーによって、無駄な苦しみをしてる人は大勢いるのでは?と感じていて。私自身も一応社会の中で生きていて、多くの読者さんたちとイベントを通して毎年1000人以上に会ったりお話を伺い続けてきて、ずっとナンセンスだな、とか、そこを気にしすぎるのはいらないんじゃない? 今何時代だっけ?と歯がゆく感じるようなことも多かったんですよね。10代20代の、私からしたら、これからなんでもできるじゃん!っていうような若い女の子たちでも、すでに、家族や学校や周りの人々や世間的な<いわゆるふつう>という呪縛に、驚くほど縛られていたりする。本書に詳しくありますが、オンナの人ほど、縛られすぎると、その魅力や良さがでないと思うんです。だから、ここらで、全部をまとめて解説して、とっぱっちゃいたい!と、1章ずつじっくり書いていきました。

WI なるほど。

蝶々 これまで私の本を読んできてくれた方たち以外の、オトナの女性たちにも届けたいなぁ、と。書いてみたらすごくすっきりしたし、すごく楽しかった。私自身も、ああ私、こういうことを書きたかったんだなぁ、と書き進むほど再確認して。

 

WI 前回は出産本だったので、次は育児本かな?なんて勝手に思っていたのですが。

蝶々 いえいえ、そもそも、育児本のオファーが来てません(笑)。子育ては、日々最高に面白く、発見の連続ですけどね。

WI 確かに楽しそうですね!

蝶々 さておき、前回の本はハッピーすぎちゃって読むのがツラいってご感想もいただいたんです。私は単純に、出産に対して恐れだったりネガティブなイメージを持っている方々に、「出産は良いよ」ってイメージが出来ればって思って出版したつもりだったんだけど、実際は「蝶々さんもあっち側に行っちゃって、置いてかれた」みたいな気持ちになっちゃった方もいたみたい。

 

WI あっち側……。たしかに蝶々さんは「独身女子の味方♡」って思ってる女子たちは多いと思います。

蝶々 自分も親になってみて、これまでの日々とはだいぶ変わって。確かにすべての景色や感じることも、なんか違う。でもそれは別の世界に行ったわけではないの。私は私。でも、日々取り組む課題のテーマが進んだというか、1つ増えたかんじかなぁ。「私とは別世界……」なんて言ってる人も、心が自由になったら「この状況違うな」って思うようになると思うんだよね。全部は続いているから、そうやって人それぞれのペースで進んで行くことや、心が自由の世界に来ることは誰でもできるんだよ! 特にいくつになっても、やわらかでしなやかな物性の私たちオンナは!って伝えたいなぁ。

 

WI 心が自由な世界ですか。蝶々さんのお話聞いてると、オンナたちへの愛をすごく感じます。

蝶々 前からオンナのコ大好きだけど、心底好き。若い子たちも年配の方たちでも、自分の母親であっても、みんな自分なりのスタイルで、でもココロから自分のオンナ人生も最高!って、幸せな気持ちで生きていてほしいな、とつい願っちゃう。今の時代は、ガチガチの権威だったり、ひと昔前なら絶対!だったことが、どんどん壊れてきて、もちろん経済的、環境的なシビアさは増しているかもしれないんだけど……気づきひとつで、それこそ心底心が自由になれたら、じつは、オンナは生きやすくなっているんだと思うんです。結婚にしろ仕事にしろ「こうじゃなきゃいけない!」って思いこんで、いわゆるスタンダード路線に乗っかっていない自分に引け目を感じちゃう方もいるのかもしれないけれど、そのスタンダード路線ってもの自体が、単なる統計学で、あなたには当てはまらない。じつはおばあちゃんの時代から脈々と続いてきた、社会的な洗脳みたいなところもあるかもしれない。1回外れて心身が本当にニュートラルになってみると、「あーとらわれててソンした」って笑えて、肩のチカラが抜けちゃって、結果、逆にどっちも自分らしいスタイルで、ふわーっとうまくいくのかも。私自身も、若いころは悩んだり苦しい時もあったけれど、自分らしさを通してきたせいか、40代を過ぎ、親になり、年々生きやすい(笑)。特に、心は誰しも自由だから。どんな設定でどんな年齢で、どんな過去があった方であっても、今やこの先をどこでどう生きるかは、自分次第だと思うんです。オンナはみんな自由に生きてほしい~。年を重ねるほど、人生豊かに心底楽しくなりますよ♡

 

1度きりの人生だから、もっと豊かに心底楽しみたい!! 蝶々さんとお話ししているとそんな風に思います。そんな蝶々さんへのインタビューは、まだまだ続きます! 後編では「オンナの自由」についてさらに詳しくお聞きしました!(白鳥優香)

 

蝶々(ちょうちょう)
作家・エッセイスト。コピーライター兼銀座ホステスだった2002年、『銀座小悪魔日記』(宙出版)で衝撃のデビュー。『小悪魔な女になる方法』(大和出版)が50万部を超えるベストセラーになり、一躍女性のカリスマ的存在に。恋愛指南にとどまらず、「女楽」をテーマに、小説やエッセイの執筆、イベント開催、企業とのコラボレーション商品開発など、多岐にわたり活躍中。
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【著者公式HP】https://chocho-u.com/profile

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定価本体1,300円+税(河出書房新社)

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