表紙1カットに4時間…Precious編集長が語る撮影裏話とは

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Woman Insight編集部(以下、WI):2015年を振り返って、「これは流行した!」というキーワードを教えてください。

 

高橋木綿子編集長(以下、高橋):キーワードでいうと、「エフォートレス」です。『Precious』は、ずっとラグジュアリーでシンプルなもの、そしてエレガントがキーワードだったのですが、より肩の力が抜けていてキメすぎないエフォートレススタイルが人気でした。

 

WI:『Precious』の読者層に変化はありましたか?

 

高橋:『Precious』は、2015年で創刊11周年を迎えましたが、創刊以来ずっと読んでくださっている、ラグジュアリーなものが好きという40代や50代に加え、30代後半の「そろそろ上質な物が欲しい」という新たな読者層が増えてきました。毎号集計している読者ハガキアンケートでも、‟35歳”というグラフが大きく伸びてきています。ちょうど、表紙が杏さんに変わったのも理由のひとつかもしれませんね。

 

WI:40代向けの雑誌のミューズとして、20代の杏さんが抜擢されるのは異例だと話題になっていましたね!

 

高橋:そうですね。杏さんを迎えた理由は、“自分の意志で生き方を決めている”女性だからです。年齢的には若いですが、知性があって、常に自分を磨いていて、日々を丁寧に生きている女性という部分が、『Precious』らしいと感じたのが決め手ですね。