料理が美味しく見える魔法のうつわ!「染付」のデザインを知れば、もっと楽しい

【柄】蛸唐草(たこからくさ)

鎌倉時代に中国から伝わった「蛸唐草」は、染付柄や着物柄として江戸っ子の間で大流行。渦巻く唐草のつるの外側に、簡略化した葉文様を並べた柄が蛸の足に見えることから命名。

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「染付蛸唐草長皿」18世紀中ごろ ¥70,000(たさぶろう)

 

【柄】網手(あみで)

魚や鳥を捕る網の目をモチーフにした簡素かつ美しい柄で、起源は中国・景徳鎮窯の古染付。うつわの中央から口縁を乗り越え、外側まで網をかけたようなデザイン。

「古伊万里染付網目文盃」¥54,000(利菴アーツコレクション)

 

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「古伊万里染付芙蓉手七寸皿」17世紀後半 ¥45,000(たこさぶろう)

 

 

【パターン】芙蓉手(ふようで)

芙蓉(ふよう)とは、蓮のこと。皿や鉢の周囲を蓮の花の花弁状に区切り、その窓の中に宝文や草花文などを描くデザイン。中央にも別の柄が描かれる。

料理が映える色と柄の染付は、いつの時代も私たちの食卓を彩ってくれる素敵なうつわの染付。ひとつ手に取ると、どんどんコレクションを増やしたくなる愛らしさです。(松本美保)

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『和樂』2015年12月号(小学館)

 

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