全体的に、年々売上が下がっていると言われる女性誌。雑誌に載っている情報はインターネットにとってかわられているとは言われていても、紙の雑誌好きとしては、ぜひとも新たな魅力を伝えて盛り上がってほしいところ。
一方で、全体的に不振でも、売れている女性誌もあるんですよね。その違いってなんなんでしょう? 今は女性誌ってどういう買われ方をしてるんでしょう…?
小学館女性インサイト研究所が行った「売れる女性誌と売れない女性誌、どこが違う?」調査では、全国の書店の「女性誌コーナー」の担当者279名の回答から、現在の雑誌の買われ方を分析。毎日店頭でお客さんと接している書店の人ならではの視点を集計してレポートしています。
Q1:女性誌の売れ行きを大きく左右すると思う要素を教えてください。
1位……付録(83.9%)
2位……芸能人・アーティストの出演(64.5%)
3位……雑誌の値段(54.8%)
付録ブームもそろそろ下火?と思っていましたが、堂々1位に輝いたのは「付録」(83.9%)でした。
売れる女性誌の特集の鉄板と言えば、以前は「ダイエット」「占い」「セックス」と言われていましたが、今回の調査では「ダイエット特集」は22.6%、「占い特集」は12.9%、「セックス特集」も12.9%と下火。これらの情報はインターネットでも人気記事となりやすい項目なので、雑誌からネットにとってかわられた情報の代表格と言えそうです。
調査レポートによると、付録が人気といっても、店頭に置いた実物の見本を見てから決めるなど、付録を見る目が肥えてチェックが厳しくなっている模様。一方で、付録なしで定価が安くなっている「付録なし版」の雑誌を求める人も増えているそう。確かに、いらない付録の場合はゴミが増えるだけだし、その分安くなるならそれに越したことはないですよね。雑誌が売れる要素として付録はまだまだ影響力があるものの、ついていれば良いというものではなさそうです。
付録の次に重要なポイントは「芸能人・アーティストの出演」(64.5%)「雑誌の値段」(54.8%)。特集記事の内容に関する具体的な項目は上位に上がってきませんでした。
最新の実用情報はインターネットで見られる時代になり、女性誌には、好きな芸能人やアーティストのグラビア写真や、レイアウトのかわいさなど、お手頃価格で所有したい気持ちにさせる「ときめき本」のような役割が求められているのかもしれませんね。(安藤美琴)
出典:小学館女性インサイト研究所「売れる女性誌と売れない女性誌、どこが違う?」調査
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