【2】辻直子さんが考えるパンツの女らしさは「色を、ありのままで着こなす」
辻さんが提案するスタイルは「色」を使うもの。色を重ねると、女らしいムードが漂います。
一見ちぐはぐに見えないか心配になっても、きちんと自分の感覚に従い、“好き”のフィルターを通していれば、必ずまとまりが出るもの。そんな「色」を着こなすには、内側からにじみ出るものが必要。いい面も悪い面も、自分のすべてを受け入れた女性は、とても誠実で美しいものです。そんな女性のパンツスタイルには、凛とした色っぽさが生まれます。
モデル着用パンツ
写真上 ¥38,000(コロネット<フォルテ フォルテ>)
写真下 ¥18,000(スタニングルアー 青山店<スタニングルアー>)
【3】田中雅美さんが考えるパンツの女らしさは「フレンチシックを自由な精神で」
「パンツ自体は男性のアイテムなので、それだけで女らしさを出すのは難しいと思うんです」と、田中さんは語ります。
だからこそ、服に着られるのではなく、いかに自由におしゃれを愉しんでその服を自分のものにするかが、大人のおしゃれには必要なこと。例えば、フレンチシネマのヒロイン気分のワイドパンツや白シャツ、ボーダーを、きちんと着るのではなく、いかにラフに着くずして遊べるか。そんな自由なチャレンジ精神に、女らしさは宿ります。
モデル着用パンツ
写真上 ¥28,000(ユナイテッドアローズ 原宿本店 ウィメンズ館<デザイナーズ リミックス>)
写真下 ¥95,000(ステラ マッカートニー ジャパン<ステラ マッカートニー>)
3つに共通するのは、「どんな心意気で着るか」がとても大事、ということ。
どんなに素敵なスタイリングをしても、そこに「心意気」がともなっていなければ、ちょっと物足りなくなってしまいます。
「外見は、最も外側の内面」とも言われるように、大人になればなるほど内面が見た目に現れるもの。
いつも「なんとなく」着ている服を、どんな女性になりたいか、どう着こなしたいか……それを考えて着るだけで、格段に見違えるはず。「素敵な服を心意気を持って着る」それが「女らしい色気あるパンツスタイル」の秘訣なのかもしれません。(後藤香織)
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