Woman Insight編集部(以下、WI) 『Domani』4月1日発売号で卒業が発表になりましたが、いまの心境を教えていただけますか。
知花くららさん(以下、くらら) 読者の方々、お世話になった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。7年半、あっという間でした。「7年半が終わった」という気持ちで今日の撮影を終えて、感動しました。今日の撮影では、これまでに経験したものをうまく出せるように、と思っていたのですが、撮影に入ったら気負うことなく、スタッフの皆さんのおかげでリラックスして臨むことができて、楽しかったです。
WI 今日の撮影も、笑顔がいっぱいでしたね。7年半『Domani』の表紙モデルを務められたわけですが、2014年のお誕生日インタビューでは「『Domani』は私を見守ってくれる家族みたい」とおっしゃっていました。今回はその「家族からの自立」となりますが、『Domani』との関係は今後どのように捉えていますか?
くらら いまはまだすぐに思いつかないのですが、強いて言えば、懐かしい存在。同じ場所で、同じ時間を過ごしたという意味で、「同郷」のような感じだと思います。「懐かしいね」という話ができる関係になるのかな……と。
WI おととしは短歌をはじめられたり、船舶免許を取られたり、昨年乗馬をスタート、またフランメンコを再開されたりとたしなみ豊かなくららさんですが、くららさんはやろうと決めたことを「TO DO」リストに書かれていますよね。これからの「TO DO」リストに書いていきたいことはありますか?
くらら お芝居の世界に一歩踏み出すことが目標です。そして、いつか歌集を出すためにひと月に10首詠むこと。桐島かれんさんにお会いしたい。着物に合うバッグをデザインしたい。ファスティングをもう一回やる。レースの着物を作りたい。一重の着物を仕立てたい……。「TO DO」はたくさんあります。
WI すでに挑戦したいことがてんこもりですね! きちんと実行されるのがまた、くららさんのすごいところですよね。ところで、今までの『Domani』で印象的だった特集・撮影ってありましたか?
くらら たくさんありますが、選ぶのであれば、やはり初めての表紙の号と、いま撮影している最後の号です。登場企画の撮影も卒業企画の撮影も、カメラマンの浅井佳代子さんに写真を撮っていただいたんです。最初の撮影は、経験もないのに「ザ・ファッション」みたいな写真を決めなくては!というプレッシャーが強かったので、とにかく緊張してましたね。今日は、緊張することなく、とてもリラックスして撮影に臨めました。浅井さんは厳しい方ですが、お洋服のこともご覧になるけど、モデルの表情もすごく見てくださっている。どこを切り取りたいかがはっきりしているので、とても安心します。
<『Domani』2008年1月号、知花くららさん登場企画より>
WI ただ緊張していたはじめの状態から、そういったふうにスタッフや現場を落ち着いて見られるようになったのも、7年半の賜物ですね。『Domani』を卒業したあとは、読者や世の中の女性にとってどんな存在になっていきたいですか?
くらら もっともっと進化し続ける姿をお見せしたいです。モデルとしても、モデル以外の分野でも。以前は、明確な肩書きがないことを不安に思う時期もありましたが、今は「肩書きを作らなくては」という執着はなくなりました。いまの自分にできることをする。それが第一だと思っています。
WI 今後も応援しています! どうもありがとうございました。
モデルや女優の世界に限らず、あちこちの業界で「個」を職業にする流れが生まれている中、くららさんなら「職業・知花くらら」を実現できそうですよね。今までと同様、Woman Insightは進化し続けるくららさんを応援し続けます! 次回は、知花くららさんにとって本当の『Domani』最後の撮影となる、表紙撮影のレポートをお届けする予定です。(安念美和子)
『Domani』2015年5月号
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