2022年食トレンド大賞は、みんなハマった「麻薬卵」!2023年は「プヂン」が流行の兆しらしいけど…何それ!?

クックパッドが、日本最大のレシピサービス「クックパッド」の検索キーワードや、アクセス動向などのデータをもとに、2022年を象徴する食トレンド&2023年流行しそうな料理を選出する、「食トレンド大賞2022」と「食トレンド予測2023」を発表しました。

◆2022年「食トレンド大賞」は「麻薬卵」

2022年のキーワードは「SNS発」「韓国グルメ」「物価高」
特に「韓国グルメ」は、物価高や円安の影響で気軽に海外に行きづらい分、日本で海外の味を楽しみたいムードが高まっている、SNSなどで写真&動画映えしやすい…など、人気を集める要素をさまざまに持っています。他にも「高タンパクおかず」「生食感スイーツ」などが目立った傾向にありました。

そんな2022年、食トレンド大賞を受賞したのはこちら!


いわゆる「麻薬卵」こと、「韓国風やみつき卵」
SNSを発端に注目を集めた韓国グルメの中でも、特に注目度が急上昇したもの。2022年頭にTikTokの動画で注目度が高まり、人気YouTuberのHIKAKINさんが「作ってみた」動画を投稿し、人気爆発。あらゆるSNSで実際に作って投稿する人が後を絶たず、それを見た人がまた作る…という現象が起きました。韓国ではその中毒性の高さから「麻薬卵」と呼ばれるほど。

さまざまな作り方がありましたが、ざっくり説明すると、ゆで卵を長ねぎ・にんにく・ごま・唐辛子・醤油やめんつゆなどの調味料に漬け込んだもの。ピリ辛でコクのある風味は一度食べたらクセになり、実際にこれを書いている編集部スタッフ自身も4つ作ってはすぐ食べ切り、また作る…ということを繰り返すほどハマっていました。ごはんもお酒も進むので、完全に中毒。
クックパッドのレシピ検索頻度は、1年でなんと40倍。とんでもない急激なブームです。

◆2023年も韓国グルメが流行の兆し!

2023年も、2022年に続いて「物価高」「SNS発」「韓国グルメ」は引き続き重要なキーワードとなりそう。韓国風居酒屋「ポチャ」の雰囲気を楽しめるメニューや、韓国で流行中の「ロゼ料理」(※定番のトッポギやラーメンに牛乳や生クリーム、ケチャップなどを合わせてマイルドにした料理)など、韓国グルメは新ブームが続々とやってきています。
特にクックパッドが注目しているのは、食関連メーカー各社から次々と新商品が登場している「代替食品」。米粉や豆ヌードルなどが、健康志向や環境保護など、社会課題に対する意識への高まりからますます一般化しそう。

実際にブームの兆しがある食、いただいてみました。

まずは「豆ヌードル」。無類の麺好きの私としては「いや、豆でしょ?」と半信半疑だったのですが(すみません)、いざ豆ヌードルのひとつ「ZENB NOODLE」を食べてみたらめちゃくちゃ美味しい。独特のさらりといただける食感は和洋中さまざまな味付けに合いそうですし、何より豆でできているので、食物繊維もタンパク質も豊富ってうれしすぎます! 早速買いました。

同じく代替食品分野で、小麦粉の価格高騰により注目されているのが「米粉」。お菓子やパンだけでなく、お好み焼きなどの主食に活用する人も増加しています。米粉で作ったお好み焼き、ふわふわもちもちで美味しい。めちゃくちゃアリです!

そして、去年大ブームとなったイタリアの「マリトッツォ」、今年注目を集めた「カヌレ」のように、海外の伝統的なスイーツも注目したいもの。今、トレンドに敏感な人たちの間で話題なのが「プヂン」。

ブラジルのスイーツで、卵・牛乳・練乳をベースにしたやや固めのプリンがココアスポンジの上に乗っていて、素朴で濃厚な味わいが特徴。最近はレトロ喫茶店ブームの影響もあり固めプリンが注目されているので、その流れでそのままブームになるかも。コンビニスイーツなどでも出てきそうな気配がします…!

食は毎日3回あるエンターテイメント。「最近毎日のごはんがマンネリ…」という方、ぜひ2023年ブームになりそうな食材をチェックしてみて!

構成/後藤香織