黒柳徹子さんがライフワークとして30年間公演しつづけてきた舞台、海外コメディシリーズが、ついにファイナル公演を迎えます。
足を切断してまで舞台に情熱を傾けたフランスの大女優<サラ・ベルナール>の苦悩の日々を、笑いあり、涙ありで描く『ライオンのあとで』。
黒柳さん演じるサラを手術する軍医デヌーセ少佐役に、連続テレビ小説『あさが来た』や舞台『アマデウス』『マリウス』などの演技で注目を集めている、ジャニーズWESTの桐山照史が抜擢。
黒柳徹子、桐山照史(ジャニーズWEST)、大森博史、阿知波悟美の4人が、9月29日の初日前日に記者会見を行いました。
司会 ファイナル公演ということで黒柳さんも特別な思いがあるかと思いますが、いかがですか?
黒柳徹子さん(以下、黒柳) そうですね。平成元年から始まって平成が終わる30年間ずっとやっていたので、思い出がたくさんあって嬉しいなと思っています。この『ライオンのあとで』には人間のドラマチックな部分がたくさん詰まっていて私が好きな芝居なので、21年ぶりに再演したいなと。自分が歳をとったぶん、主人公のサラの気持ちがよくわかるようになって、それはとてもいい変化だなと思っています。
司会 今回桐山さんは初共演が記念のファイナルということになりましたが、いかがですか?
桐山照史さん(以下、桐山) そうですね。僕が生まれた年に始まっている公演のファイナルに出させていただくということに、勝手にですが縁を感じているので、僕が出せる力は出しきりたいと思っています。
司会者 とても難しい役ですよね?
桐山 難しかったです…!(笑) でも共演者の皆さんにいろんなアドバイスをいただいて、「やりにくいところはない?」とか常に気にかけていただいていたので、やりやすかったです。だいぶ年下の僕が言うのも申し訳ないんですけど(汗)。
司会 黒柳さんは桐山さん初共演でしたが、どういう印象ですか?
黒柳 かわいい(笑)。
桐山 めっちゃ言ってくださるんですよ(笑)。ずっとかわいいって。
黒柳 でも大人っぽい感じのところもあるし、男性的なところもあるし、いいなって思いますね。とても初々しい感じがして、この中ではいちばん年下だろうと思うんですけど…。
桐山 そうです(笑)。
黒柳 初々しい感じでいいなと思うので、彼が台詞を言うたびにしっかり聞いていますよ。
桐山 ありがとうございます!
司会 何かアドバイスはあったりしたんですか?
桐山 アドバイスというか、僕が普段使わない言い回しだったりすると関西弁が出てしまうので、それを徹子さんが教えてくださったり。
黒柳 こうやって話してると関西弁が出ていますけど、芝居のときは全然出さないから、感心します。きっと熱心に練習したんだろうな、と。舞台では関西の人だなんて全然感じさせないので、そこは偉いなと思ってます。
(取材/菊谷まゆ)
出演:黒柳徹子 桐山照史(ジャニーズWEST) 大森博史 阿知波悟美 田村寿啓 桜庭啓丞
作:ロナルド・ハーウッド
訳:出戸一幸
演出:高橋昌也、前川錬一<東京公演>
9月29日(土)~10月15日(月) EXシアター六本木
10月17日(水)~10月21日(日) 森ノ宮ピロティホール