毎シーズン変わっていくトレンド。東京の街を歩く女性はいつもばっちり抑えてます。2018年の春夏のトレンドは一体何なのでしょう。
そこで今回は、株式会社資生堂が2018年4月下旬に、銀座、渋谷、原宿で20~30代の女性合計300人を対象に実施した街頭調査の結果をもとに、ビューティートレンド研究チームのヘアメイクアップアーティストが「東京の街を歩く女性たちのメイクアップとヘア傾向」を解説します。トレンドを少し取り入れるだけで見違えるように変わります。みなさん是非チェックしてみてください!
まずはメイクトレンドを解説します。
◆ヘアメイクアップアーティストが解説! 2018年春夏のメイクトレンド
【1】ピンク、オレンジなど暖色系アイシャドウが増加
2017年秋冬は、ブラウン系アイシャドウが人気でした。今季もブラウンは継続して人気ですが、その中でもピンク、オレンジなどの暖色系アイシャドウが増加傾向です。
塗り方は、まぶた全体にふんわりなじませるような、透明感のある仕上がりが見られました。また、アイラインはマストになりました。細めに描いたり、目尻のみや、跳ね上げラインなど、さまざまでした。きちんとアイメイクはしているけれど、あくまでも透明感とナチュラルさがあるのが、今季のアイメイクの特徴です。
【2】リップはローズ系が人気。トーンや質感のバリエーションが豊富に!
今季のアンケート結果でも口紅は、「メイクに欠かせないアイテム」となっています。リップメイクはおしゃれな女性のマストアイテムといえます。カラー傾向では、ビビッドカラーが再び人気となり、モデレートカラー(肌なじみのいい色)、とビビッドカラーがほぼ同数を記録しました。色は、2017年秋冬に続いてローズ系が人気です。ただし、同じローズ系でもトーンや質感は多種多様で、ビビッドやディープな色、ツヤやマットな質感など、さまざまでした。
今季のメイクアップ全般に見られる傾向は「多様性」。みんなと同じであることより、「自分らしさ」「自分に似合う」を追求し、メイクを楽しんでいるのが特徴です。この傾向が、口紅のバリエーションにも顕著に反映されていました。
【3】アイラインはマスト、でも繊細に
またアイラインは、ほぼ全員が引いている、といえるほど不可欠な存在に。多くの人が、まつ毛の根元を埋めるように、細く、ナチュラルに描いていました。ただし、細かい部分を見ると、より自然に見せるために目尻だけに入れたり、目頭側を強調して目の横幅を長く見せたり、丸みを持たせて跳ね上げキャットラインを描くなど、自分らしい工夫を加えています。ここにもメイク表現の多様性があらわれています。
【4】ナチュラルで洗練された「きちんと眉」
眉の傾向は、前シーズンから継続して、より洗練されたバランスの良い眉の人が増えていました。前シーズンまでは比較的少なかった細眉やアーチ眉が見られるようになり、より大人っぽい雰囲気の眉に仕上げている人が増加傾向にあります。一方、若い層においては、水平眉、下がり眉が多く見受けられるのが印象的でした。
【5】肌は下地重視で素肌美を目指す
ベースメイクのキーワードは「素肌感」。国内美容雑誌でも、「生肌(なまはだ)」「素肌美」といったワードが多く使われています。化粧下地やコントロールカラーできちんとベースを仕込み、ファンデーションはあくまで薄く塗る、といった傾向に。チークも、血色をプラスする程度に自然にぼかしている人が多数を占めていました。
続いてはヘアトレンドを解説します。
◆ヘアメイクアップアーティストが解説! 2018年春夏のヘアトレンド
【1】「前髪あり」が増加! ニュアンス重視のスタイルに注目
2018年春夏、ヘアスタイルで特徴的だったのは「前髪あり」の比率が増加した点。前シーズンは42%だったのに対し、今季は70%と大幅に増加しています。ただし、前髪のニュアンスは多種多様になっています。アイロンで毛先をカールさせる、軽く流す、または分けているなど、個々にスタイルを楽しんでいました。
今季はメイクアップ同様、ヘアスタイルにも「多様性」が感じられ、それは、前髪以外にも反映されています。レングスは、ロングが継続して人気ですが、パーマやアイロンでしっかり作りこんでいる人がいる一方、自然なクセのようなうねりを感じさせるナチュラルなニュアンスのスタイルの人も増加。一人の人が、気分やファッションに合わせて、様々なヘアスタイルを楽しんでいることがうかがえます。
【2】ポジティブなイメージの暖色系カラーが主流に
2017年秋冬までは、グレージュなどの寒色系が多かったヘアカラー。今季は、オレンジなどの暖色系が目立ちました。暖色系カラーには、「前向き」「軽快」「ポジティブ」といったイメージがあり、「自分らしく自由に楽しみたい」という今季の気分にマッチしています。同じ暖色系でも落ち着いた色や、明るい色など、トーンは様ざまで、トレンドをおさえながらも自分らしさを追求している人が増えていることが見受けられます。
◆ヘアメイクアップアーティストがアドバイス! トレンドを取り入れるコツ
とは言っても、髪もメイクもついついいつものmy定番ばかりにしがちで、なかなか変えられない……という方のために、最後に、資生堂のビューティトレンド研究チームに所属するヘアメイクアップアーティストが語る、トレンドを取り入れるコツを見ていきましょう。
【1】多様なトレンドから自分らしさをチョイス
今シーズン東京街頭で顕著に見受けられたのが、目もとや口もとにおける多様なメイクバリエーション。
これまでも多少のバリエーションは見られていたものの、今回の様に表現の幅が広がったのは新しい動きと言えるでしょう。ベースには大きなトレンドの流れがあるものの、みんなとお揃いにするのではなく、自分流にトレンドをアレンジして楽しむのが、今の気分です。ひと昔前に多様さは「十人十色」と表現されましたが、今は「一人十色」、もしくはそれ以上に多彩に楽しむ時代になりました。気分やシチュエーションによって、日々様ざまなファッションを楽しむようにヘアメイクも多彩にチャレンジしてみては。
【2】暖色系シャドウのアイメイクテクニック
ピンク、オレンジなどの暖色系のアイシャドウをなじませるようにのせ、透明感のある目もとに仕上げましょう。シアー感のあるピンクのアイシャドウをブラシにとり、アイホール全体にソフトにぼかします。アイラインはブラウン系がおすすめ。まつ毛の根元を埋めるように目頭から目尻まで細く入れ、目尻を少し伸ばして切れ長のラインを描きます。
アイラッシュカーラーでまつ毛をきちんと上げたら、マスカラを根元からしっかり塗ります。このように、まつ毛をしっかり仕上げる場合は、アイシャドウかアイラインを軽く仕上げるなど「抜け」のバランスをとることがマスト。フルにアイテムを使いながらも、あくまでナチュラルな抜け感をつくるのが今季らしい仕上りのポイントです。
【3】地グセのようなニュアンスヘアの作り方
今おすすめの長さは、肩にかかるかかからないかのミディアムレングス。前髪をつくると、より今季らしくなります。もしパーマをかけるなら、あえてかかっていないようなくせづけ程度の仕上りに。またヘアアイロンでのスタイリングでも、いかにも巻いたという感じは出さず、もともとの地グセのようなスタイリングに挑戦してみましょう。手ぐしで軽く整えたら、オイル系のスタイリング剤を手のひら全体に軽くなじませて、髪にもみこむようにしながら、自然なツヤとクセのような毛流れを意識してアレンジしてみて。特にメイクをしっかりした日は、作りこみすぎないナチュラルなヘアにすると、肩の力が抜けたリラックス感のある大人のムードが演出できるでしょう。
2018年春夏トレンドのポイントは「自分らしく自由に楽しみたい」という今季の気分に合わせ、多様にあるトレンドから自分に似合ったものをチョイスすることのように感じました。またアイラインはブラウン系で細く入れたり、地グセのようなスタイリングなどナチュラルな抜け感を作ることもポイントであるよう。トレンドをうまく使えるか不安という方は、自分に似合うものを取り入れていくことから始めていくと良さそうですね♪ この夏はトレンドをうまく使って、周りと差をつけちゃいましょう!(ほんじょうみゆき)
情報提供元:株式会社資生堂
★夏メイク2018|プロ直伝!トレンドから汗崩れに強い夏メイクまで完全版!
【あわせて読みたい】
※「日焼け対策」決定版!美肌を守るポイントは毎日の保湿にあり
※「しっとり感」がキーワード!この夏映える色っぽ顔の作り方【変身メイク】
※濡れシャドウで艶っぽく♡オレンジを使った旬顔メイク【変身メイク】
※大人気ヘアメイク・paku☆chan直伝!誰でもこなれる「抜け感メイク」のコツ【変身メイク】
※ワンポイントで見違える!簡単ナチュラルメイクのつくり方【変身メイク】