ファッション業界では、関係者に来季のコレクションをお披露目するためのファッションショーが行われます。メゾンブランドが一堂に会する「パリコレクション(パリコレ)」や「ミラノコレクション」は有名ですよね。
日本を代表するメゾンブランドのジュン アシダ(jun ashida)はなんと設立50周年。誰もが知るエレガンスを代表する老舗メゾンにも関わらず、先日、国立新美術館にて行われた『エレガンス不滅論。』展の開催など、攻めてる感が気になる存在でした。
そんな期待を込めて本日伺った「jun ashida 2015-2016 秋冬コレクション」。これがまたすごかった!
普通のファッションショーと言えば、ランウェイの両脇に関係者がずらっと座り、モデルが次々と登場しては戻っていくパターンがほとんどです。モデルが実際に歩いている時間は短く、奥に戻ったら早着替えをして、また次のルックでランウェイに登場します。
ところが、今回のジュン アシダのコレクションでは、モデルを一度に生展示してしまったのです。
「ライブインスタレーション」という方式で、コレクション時間中はモデルはずっとステージ上にいて、一定時間でゆるゆると配置とポージングを変えていきます。その周りを、閲覧者がぐるっと見て回る方式なので、普通のコレクションよりも洋服をじっくりと見ることができ、しかも距離が近いので素材感やディテールまで、目に飛び込んできます。
こんなドレスの繊細で精巧なつくりのレースまで、しっかり見えるので、ため息もの。モデルが動いてくれるので、計算されたシルエットの優美な動きにもうっとり!
老舗メゾン、ジュン アシダのチャレンジにこれからも目が離せません。(安念美和子)
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