プロが指南!ヴィンテージウォッチの買い方&選び方<中級〜上級編>
ファッションのレトロブームに合わせて最注目されているヴィンテージの時計。こなれたレトロムードが出せる・人とかぶりにくい…など、おしゃれな人からヴィンテージウォッチが支持されるのも納得! 憧れブランドでありながら、比較的お値段がおさえられるのも魅力なんです。そこで、初級〜中級編をお届けした第1回目に続き、第2回目は、ちょっぴりツウなヴィンテージウォッチの選び方を紹介。今回も人気ヴィンテージショップ「HIROB」に潜入。コーディネーターの鈴木克典さんに、おすすめのヴィンテージウォッチを伺いました。
Q. デザインにひとクセ欲しい!おすすめのヴィンテージウォッチは?
A. 個性的で上品なのは”カルティエ”のバスキュラント!
「すでに廃盤となっているカルティエの希少なモデル。回転という意味をもつバスキュラントは、その名の通り文字盤が回転するのでケース面を内側に収納できます。キズがつきやすい環境から守れるようにデザインされたものですが、そのちょっとした動きがなんとも繊細。
リューズと呼ばれる調整ネジが表面に出ていないため、見た目もすっきりシャープです。SM・MM・LMとサイズがあるので、手首の細さや普段のファッションに合わせて選べるのもポイント!」(コーディネーター・鈴木克典さん)
Q. メンズっぽい大きめサイズがつけたい!女性でもつけやすいのは?
A. 無骨で男っぽい“カルティエ”のサントス
「ブレスレット部分のデザインが男性らしいサントス(写真中央)は、無骨な感じが印象的。メンズらしいタフさもありますが、手首に沿うようなフォルムはつけ心地がよく女性にもおすすめです。
飛行中に時間を見るためにルイ・カルティエが友人から依頼されたモデルで、デザインのベースは飛行機の機体や窓。SMサイズとLMサイズがあり、女性であれば基本SMサイズを。程よいメンズっぽさが十分に演出できると思います」
Q. この人ツウだな〜と思われる時計が知りたい!
A. 時計ファンの憧れ “ジャガー・ルクルト”のレベルソシリーズ
「”ジャガー・ルクルト”のように、宝飾メーカーではなく時計メーカーで作られた時計は、高い機能性や精密さが特徴的。自社工房の職人技術そのものに価値があるので、時計としてのクオリティと使いやすさを求めるのであれば、個人的にはレベルソシリーズがおすすめ。時計好きの男性からも、一目置かれるモデルです。
飽きのこないデザインですが存在感は抜群! ベルトの色を交換すると雰囲気が変わるので長く愛用できるモデルです。手巻き式のほかに扱いやすい電池式もあるので、自分に合うものが選べるのもポイント。サイズは女性の手首に上品におさまる、小ぶりのレディ(サイズ名)が使いやすいと思います」
Q.ペアでつけたり、パートナーと兼用するならどんな時計?
A. “カルティエ”のマストタンクはファッション性も抜群!
「現在のカルティエショップでは取り扱いのない、マストタンクシリーズ。王侯貴族のジュエラーというイメージの強かった“カルティエ”の時計が、多くの人に親しまれるきっかけとなったのが、1970年代に発表されたマストタンクと言われています。
発売時の人気が高く、たくさんのモデルが発表されたこともあり、ヴィンテージでありながら今でも種類が多め。文字盤の色やデザインが豊富なので、同じデザインのものをパートナーと探してみたり、お互いに好きなデザインを選んだり、手に入れるまでのプロセスも楽しいと思います」
男女で同じデザインがつけられるマストタンクは、ときどき交換をして楽しむことも。比較的プライスが低いので、ペアウォッチとしてプレゼントにもいいですね」
今回お邪魔したのは、「HIROB」ルミネ有楽町1店。ショップでは、好みに合わせたベルト交換にも対応。素材や色が豊富に選べて、自分だけの組み合わせが楽しめます(オーダーベルト¥12,000〜)。