新たなステージへ♡山下美月インタビュー
乃木坂46の3期生としてデビューし、アイドルとして全力で走り続けてきた美月。偶然にも、撮影は卒業発表をした翌日。卒業を決めたときのこと、メンバーとの絆、そしてこれからのこと…複雑な思いをひとつひとつ言葉にかえて、CanCamだけに語ってくれました。
アイドルとして過ごす最後の日々を噛み締めています
■デビューして7年半。乃木坂46を卒業します
卒業を考えていることはメンバーにはほとんど相談していなくて、35thシングルの選抜発表の場で初めてメンバー全員に伝えました。そして、私が乃木坂46を卒業する35thシングルの表題曲では、センターをやらせていただくことになりました。でも私の卒業シングルとはまったく思っていなくて、あくまで乃木坂46、グループとしての一曲だと思っています。自分は一歩引いて、卒業していく私よりもこれからグループに残るメンバーが目立ってほしいし、みんなのよさを伝えられるシングルにしたいという気持ちがすごく強いんです。最後にみんなで活動できてうれしいと思う反面、自分の卒業という雰囲気にメンバーを巻き込んでしまっているんじゃないかという申し訳なさはどうしても感じてしまうのですが…。でもそう思うのもメンバーに対して失礼だし、すごく難しいですね。
そんな気持ちもあって選抜発表後は自分からメンバーに声をかけにいくなんてとてもできなかったので…同期が泣きながらかけ寄ってきてくれたのはすごくうれしかったです。ずっと卒業のことを相談していた同期の伊藤理々杏は「心の準備はしてたけど、いざとなるとやっぱりさみしいね」と言いにきてくれて。あと、控室に戻ったらかっきー(賀喜遥香さん)が待ってくれていました。すごく泣いていて…いろんな話をしながらふたりで一緒に帰りました。
■この景色をずっと目に焼き付けておきたい
卒業発表をするまでは、ことあるごとに「あぁこれが最後なんだな」といやでも意識してしまいました。春はバースデーライブがあって、夏になれば全国ツアーが始まって、年末には色々な歌番組に出演させていただいて…楽しみなイベントも最後なんだなって。メンバーがいて、素敵なステージを作ってくださるスタッフさんがいて…感謝の気持ちをもって、この景色を目に焼き付けておこうと思いながらパフォーマンスをしていました。
メンバーとは最後の活動になるのですが、そこはあまり悲観的になっていないんです。実感がまだないというのもあるんですけど、卒業してからも会えるし、一生の別れではもちろんないので。今まで卒業する先輩方をたくさん見送ってきたんですが、卒業する側のほうがさっぱりしているというか、さっといなくなってしまうイメージがあって。きっと最後は最後でプレッシャーを感じることもたくさんあるから、さみしさに浸れる余裕がなかったからなのかなと、自分が卒業発表をしてからわかりました。見送る側のほうがすごくさみしいんですよね。
■齋藤飛鳥さんの存在と、卒業を意識した瞬間
私が卒業を意識し始めたのは、齋藤飛鳥さんが卒業されたときでした。先輩ですが年齢はひとつしか変わらなくて、フォーメーションでも隣だったり、シンメになることが多くて。ずっと乃木坂46にいてほしいと思っていた方だったから、飛鳥さんが卒業されたときは、これからグループはどうなるんだろう、大丈夫かなと少し不安になっていたんです。でもその頃から飛鳥さんがやっていた役割を私に求められることがすごく増えて。そのときになんとなく「あ、こうやって順番が回ってきて、いずれ自分も卒業するときがくるんだな」と思うようになりました。
■理想のアイドルにはなれなかったけど、今の自分でよかったと素直に思える
アイドルとしての山下美月らしさってなんだろう、とデビューした当時はずっと考えていました。周りのコとは違う何かをしなきゃとか、特技を探してみようかなとか、自分を輝かせるためにはどうしたらいいんだろうと毎日毎日もがいていて、暗い道をずっとひとりで進んでいるような感覚でした。でもそこでもがいたからこそ強くなれたし、今の自分がある。小さい頃に憧れていた理想のアイドル像にはなれなかったけど、それはそれでよかったなと今素直に思えるんです。
今思うと、アイドルとしてのターニングポイントは26thシングル『僕は僕を好きになる』で初めて表題曲のセンターをやらせていただいた頃かもしれません。『ヒルナンデス!』や『あざとくて何が悪いの?』など、番組にひとりで出演させていただく機会が重なって、ファン以外の方にも山下美月という存在を認知していただくきっかけになって…自分の中でもすごく意識が変わりました。それまではただがむしゃらに突っ走っていたんですが、一度立ち止まって、これからグループのために自分に何ができるのか、何をすべきなのかを考えるようになった気がします。
■自分らしさを模索し続けた日々。でも振り返ってみて思うのは…「アイドルって超楽しい!」
乃木坂46で過ごした約8年を振り返ってみて思うのは…「アイドルって超楽しかったじゃん!」かな(笑)。もちろん落ち込むこともたくさんあったし、布団の中にくるまって大泣きした日もあったはずなのに、そんなこともすべてひっくるめて楽しかったと思えるから不思議です。アイドルって夢を与える職業だけど、キラキラした部分だけじゃなくて、裏ではみんな努力していて大変なこともたくさんあって。でもすごくいい経験をさせてもらったし、感謝しなきゃいけないなと思えることもたくさんある。アイドル活動を通して、もうこれ以上ない人生経験をさせてもらったなと思っています。アイドルになってよかった。悔いなしです!
まぁでも、生まれ変わってもアイドルになりたいかと言われると即答はできないんですが…(笑)。ただ、違う人生を歩んでいたとしても「あ〜アイドルになりたかったな」ってずっと心のどこかで悶々としてると思う。乃木坂46の3期生としてまた入れるならもう一度やりたいな。それくらい、アイドルとして毎日すごく楽しく活動できたし、本当に幸せでした。
■LAで撮影した2nd写真集は今の自分だから表現できた
正直、1st写真集で自分ができることはもうやりきったと思っていたので、2nd写真集を出すことは考えられなかったんです。でもファンの方も待ってくれているかもしれないし、アイドル人生最後の写真集として今の私を見ていただきたいなという思いがだんだん強くなっていって、出させていただくことに決めました。
最初は迷っていた2nd写真集ですが、ロケ地のLAから帰ってきて写真を見たときに、「やってよかった!」と心の底から思いました。「これは絶対やるべきだった!」って。1st写真集を出した20歳の自分は初々しさやあどけなさがあって、それはそれでよかったと思うし当時の自分ができる精一杯を詰め込んだけど、2nd写真集はそれとはもちろん全然違っていて! いろんな経験を重ねて、こんな表情ができるようになったんだと自分自身ですごく成長を感じることができたんです。大好きなエンタメの街・LAを思いっきり楽しんだ開放的な写真も、大人っぽい写真も、今の自分だからこそ撮れたんだと思える。自信をもってお届けできる素敵な1冊になっていると思います。
アイドルを卒業した山下美月の見つめる先は…
がむしゃらに走り続けてきた自分へのご褒美じゃないけど、卒業後はいったんひと息ついて、これからのことを考えたいなと思っています。のんびり海外旅行にも行きたいし、車の免許も取ってみたい! きっとゆっくり過ごす中で得るものもたくさんあるんだろうな…。といっても何もしていない時間が苦手なタイプなので、すぐにお仕事を始めると思うけど(笑)。それまで少しの間、自由な時間を楽しんで、ひとりの人間としてもっともっと成長したいなと思っています。あっ、アイドルは卒業しますがCanCamはまだ卒業しないので安心してください(笑)! モデルとしても、ひと皮むけた山下美月を楽しみに待っていていただけたらうれしいです。
【NEWS】美月がセンターを務める35thシングルの撮影現場に潜入!
スタジオには車窓をイメージした豪華なセットが! クラシカルで重厚感たっぷりの列車はもちろん乃木坂カラー♡
カメラの前に立つと表情が一変! 大勢のスタッフが見つめる中、カメラの前で堂々とポーズを決める美月がかっこよかった。発売をお楽しみに♡
休憩中はおちゃめなポーズも♡
卒業後も、もっともっと成長したい!
7年半のアイドル人生を駆け抜けて、ついに次のステージへと進む美月。自身をさらにブラッシュアップさせていきたい、と話す美月の今後をCanCamは全力で応援していきます♡