岡崎京子も漫画化した恋愛小説の超名作が映画に!

映画『ムード・インディゴ~うたかたの日々~』が公開されます。

原作はフランスで60年間愛されているボリス・ヴィアンの恋愛小説。フランスでは400万部のベストセラー、日本では岡崎京子が漫画を描いたこともあるお話です。

このフランスの恋人たちのバイブルを、ミシェル・ゴンドリー監督が映像化! 映画『エターナル・サンシャイン』で魅せたファンタジックな映像美で“切ないけど、幸せ”な世界を盛り上げています。

働かなくても暮らしていける財産で自由に生きていたコランは、無垢な魂を持つクロエと恋におちる。友人たちに祝福されて盛大な結婚式を挙げた二人は、愛と刺激に満ちた幸せな日々を送っていた。ところがある日、クロエは肺の中に睡蓮が芽吹くという不思議な病に冒されてしまい…

インディゴ1 (まるで泡の中にいるようなビジュアルも素敵)

「“肺に睡蓮の花が咲く病気”って、フランス人はどれだけおしゃれなの!」と、心の中でつっこんだ人も多いはず。

でも、カクテルを作るピアノや恋人たちを載せる雲、ハネームンへ行くときのリムジンがスケルトンなどなど、次々と飛び出すミシェル・ゴンドリーのオモチャ箱のような映像を観ているうちに、その世界へどっぷりと入っていけるから不思議です。

また、コラン役は『真夜中のピアニスト』のロマン・デュリス、クロエ役は『アメリ』のオドレイ・トトゥ♥ この配役だけで気になってしまう人も多いのではないでしょうか。

インディゴ2

(スケルトンのかわいいリムジンは映画をチェック♥)

一方で前半と対照的なクロエが病気になってからの映像は、コランの心を映し出すようで心が痛みます。

いい意味でも悪い意味でも、夢の世界へ連れてくれていってくれるラブストーリー。コランは悲しみの先に何を思うのでしょうか? 泡のように消える恋だから美しい、そう思える映画です。(西村真樹)

映画『ムード・インディゴ〜うたかたの日々〜』は10月5日より、新宿バルト9、シネマライズほかにて全国ロードショー

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