お金のプロに聞いた「絶対貯金ができる」たったひとつのコツ

お金のプロに聞いた「絶対貯金ができる」たったひとつのコツ


なんとなく将来が不安だし、何かあったときのために貯金をしておきたい…という方も増えているはず。今年はいつもよりは気軽に旅行ができなかったり、外出する機会も減っているからいつもより服も買っていなかったり…と、貯金への意識を高めるチャンス。

そこでファイナンシャルプランナー・消費生活アドバイザー・節約アドバイザーとして多数のメディアで活躍する丸山晴美さんに「改めて知りたい、貯金のコツ」をうかがいました。

(c)Shutterstock.com

 

Q.「絶対貯金したい」とき、まず何から始めたら良いですか?


A.「残ったお金を貯金する」ではなく「先に貯金をして、残った金額を使う」こと。

「残ったお金を貯金に回す」では、貯金額は増えません。「まず先に貯金して、残ったお金でやりくり」がポイントです。こうすることで知らず知らずのうちにお金が貯まります。毎月の給料振込み口座にお金が入った瞬間、もしくは給料から天引きされる形で自動的に貯金用の口座に移るように設定してください。まずはそこからです。
自分で自動積み立て定期預金口座などを開設してもいいですし、会社の財形貯蓄やiDeCoなど、なんでも構いません。

そしてこの貯蓄分のお金は「なかったもの」として忘れてください。そうすることで「ある金額」でやりくりをしますから、無駄遣いも減るはずです。

貯金
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Q.貯金額はどのくらいに設定すべきですか?


A.独身の方の場合、実家暮らしかひとり暮らしかで割合が変わってきます。

・実家暮らしの場合

手取り収入の3割が目安です。

・ひとり暮らしの場合

家賃+貯金で手取り収入の4割が目安です。一般的に家賃は手取り収入の30%まで、といわれていますから、3割を家賃に使っている場合は、手取り収入の1割程度を貯蓄に。家賃が手取り収入2割程度におさまっているのであれば、2割を貯蓄にまわすのが目安です。

 

Q.どうしても貯金ができません。どうしたらいいですか?


A.自分の将来プランをリアルに考えてみてください。

なかなか貯金ができない……という方は「将来の自分に対して、今の自分が何をしてあげられるか」を考えてあげるといいと思います。
将来自分がするであろうことを考えてみてください。たとえば、家が欲しいならどこにいくらなのか。買ってからだいたいどのくらいで大規模なリフォームが必要になるのか。結婚資金はいくらで、子どもは何人欲しいのか……。そういったことをリストアップしてみて、それを叶えるならだいたいいくら必要になってくるのか相場を調べてみてください。そうすると、だいたい今の自分がどのくらい貯金しておけば間に合うのか。そう考えると「必要な金額」がリアルに感じられるはずです。

 

Q.お金が貯まらない人の特徴はありますか?


A.情報を集めない人。もしくは知っても「わからない、怖い、めんどくさい」で後回しにしてしまう人。

たとえば節約を考えるときには、まず通信費などの「固定費」に本当にムダがないか、見直しをすることが重要です。

この「通信費」を例に挙げると、最近は格安スマホがどんどん出てきています。私自身、スマホは毎月2000円でデータ通信ができるものを使っていますが、通話機能はないものの、特に困ることもなく安くて気に入っています。そういう話をすると「いいな~」と言われるのですが、いざそういう方に「変えてみたら?」と返事をすると「わからない、怖い、めんどくさい」と言う人がすごく多いのです。

実はOCNの調査によると、所得が高い人ほど格安スマホに変えているというデータがあります。所得が高い人は、情報を得ると、自分で考えて、いいと思ったらすぐに取り入れられる行動力があります。
お金が貯まらない人の特徴として、情報があったとしても、先ほどのように「わからない、怖い、めんどくさい」などといった要因で行動に移さない人が多いんです。でも、この「固定費の見直し」は積み重なるとかなり大きいもの。「わからない、怖い、めんどくさい」とつい後回しにしてしまいがちな人は、この機会に「気になっていたけど、面倒に思っていたこと」についてきちんと調べてみませんか。

 

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▼お話をうかがったのは……
丸山晴美さん

節約アドバイザー ファイナンシャルプランナー 消費生活アドバイザー 
22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物取扱主任士(登録)、認定心理士、家庭の省エネエキスパート検定合格、調理師などの資格を持ち、食費や通信費など身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演等で行っている。
2019年7月から「ゆとりうむプロジェクト」理事に就任
主な書著等
近著「得するお金のスゴ技大全」(宝島社)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(幻冬舎)、「驚くほど貯まる!ポイ活カードケース」(宝島社)1月21日(発売予定)他多数
公式HP http://www.maruyama-harumi.com
構成/後藤香織

 

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