2人に1人が不眠症の疑いあり。すっきり眠る快眠ポイント

それ、不眠症かも…?

今朝起きたときに「もっと寝てたい…」「なんだか寝足りない…」と思った人はいませんか? 実は日本は「不眠大国」と言えるほど、不眠症の可能性が高い人が多いんです…!

ここでは日々眠りについて研究し続ける寝具メーカー西川株式会社が、18歳〜79歳の男女1万人を対象に行った調査をもとに、日本の睡眠事情と、それに基づいた、快眠を手に入れるためのポイントをご紹介していきます。皆さんも快適な睡眠ライフを目指しましょう!

日本人の2人に1人は「不眠症」?

世界保健機構(WHO)が中心となって設立した「睡眠と健康に関する世界プロジェクト」による世界共通の不眠判定方法「アテネ不眠尺度」の質問に則って行った調査の結果、なんと全体の50%の人が「不眠症の疑いが高い」と判定されるという結果に! 2人に1人が不眠症なのかもしれないと思うと驚きですよね。 「不眠症の疑いが高い」が約5割という結果は2018年から続いていて、残念ながら改善は見られていないようです。

年代ごとの結果を見てみると、20代・30代では「不眠症の疑いが高い」人の割合が約6割と、特に高いことがわかります。

実際のところ、自分の「睡眠の質」をどのように捉えている人が多いのでしょうか?

「全体的な睡眠の質について、どう感じていますか?」という質問に対して、不満を持っていると答えた人はなんと約7割にのぼりました。「満足している」と答えた人は、たったの30.9%でした。実は去年は31.7%の人が「満足している」と答えているので、睡眠満足度は低下していってしまっているのかもしれません。

■快眠ポイント!

眠れない理由としては、音・光・温度・湿度といった寝室環境、ストレスや心配事といった心理的要因、生活リズムの乱れやアルコールなどなど、さまざまな要因が挙げられます。生活習慣へのちょっとした工夫で睡眠への不満を解消できることもあるので、一度生活を見直してみるのもありかも。

「睡眠時間」十分とれてる?

次は「睡眠時間」についての調査結果です! 

「総睡眠時間は足りていますか?(昼寝も合わせて)」という質問に対して、「十分である」と回答した人は34.2%でした。去年は36.8%だったので、これも割合が低くなってしまっているといえます。

平日と休日それぞれの睡眠時間を聞いた結果、どちらも1位は「7時間台」でした、平日の2位が「6時間台」、休日の2位が「8時間台」という結果になったところを見ても、普段十分な睡眠時間をうまく取れていない人が多いことが伝わってきますね。

■快眠ポイント!

体内時計を乱さないために、平日と休日の睡眠時間にあまり大きな差を作らないことがベスト! 「休日だからいつもより長く寝たい!」というときは「いつもの睡眠時間+2時間以内」がおすすめですよ。

美容意識が高ければ、睡眠の質が上がる…?

「あなたは美容に対するご自身の意識が高いと思いますか?」という質問に対して、「高い」と感じている人の平日の睡眠時間は「8〜9時間未満」の割合が22.5%と最も高く、一方で低いと感じている人の平日の睡眠時間は「5時間未満」の割合が56.0%で最も多いという結果になりました。

■快眠ポイント!

睡眠は最大の美容と言われるように、睡眠中に分泌される成長ホルモンには皮膚のハリを保ったり、シワを減らしたりする働きがあるんです。美容への意識を高めれば、快眠を目指すモチベーションも上がるかも。

起床時間も意外と大切!

平日の起床時刻と就寝時刻の調査では、起床時刻の1位が「6時台」、就寝時刻の1位が「23時台」だということがわかりました。

年代別に分けてみたときに、目立ったのが10代の夜ふかし傾向。「2時台」が1割以上、「1時台」も男性が1割半ば、女性が2割と全体に比べて高く、夜型の傾向が強いことがわかります。若年層を中心に就寝時間が徐々に遅くなっていっているのかもしれません。

■快眠ポイント!

睡眠時間だけでなく、起床時間を一定に保つことも、体内時計が乱れることを防ぐ重要なポイントなんです。自分にぴったりの起床時間を設定してみましょう。

実は「テレワーク」は睡眠に悪影響!?

実は勤務パターンによっても、睡眠の質に変化が出ているんです。

ビジネスパーソン1,421名を対象に「アテネ不眠尺度」の結果をみると、「固定時間制度」「フレックスタイム制」よりも、「テレワーク」「裁量労働制度」の方が、「不眠症の疑い 高」の割合が多い傾向があることがわかりました。コロナ禍でテレワークが増えた今、これはなかなか深刻な問題かもしれません…

夜勤の有無に注目してみると、「夜勤がある」人は、「不眠症の疑い 高」が62.3%と、「夜勤がない人」の50.7%に比べて10%以上高い結果となっています。休日の過ごし方を見てみると、「家から出てアクティブな活動をすることが多い」の「不眠症の疑い 高」が5割以下にとどまり、他の項目と比較してもかなり低いことがわかりますね。

■快眠ポイント!

快適な睡眠をするためには「オフの時間」が不可欠です。自宅での仕事となると、オン・オフの切り替えがうまくできない場合があるので、「オフの時間」を意識する必要があります。夕食、飲酒は早めに済ませ、寝る1時間前までに入浴しましょう。深部体温が上がることで放熱が進み、スムーズな入眠につながります。寝る直前までパソコンを使った仕事、スマホやゲーム、テレビなとの明るい光を見ていると、メラトニン分泌が抑制され、交感神経も昂り、睡眠の質が低下してしまうのでNGです。眠る前は、家族との会話、音楽、ストレッチやヨガ。香りを楽しむなど、「寝るための準備時間」=「オフの時間」を大切にしてみてください。

目指せ!快眠ライフ!

以上、睡眠の現状と快眠のためのポイントでした。忙しくなってくると、どうしても睡眠はおろそかになりがちですよね。けれど睡眠は大切! これを機に、自分に合った睡眠の改善に取り組んでみてくださいね♪(石川智香子)

情報提供元/西川株式会社