「非日常の旅」って最高の癒しだ。「心の充電0%」で青森に行ったら超元気になれた話

突然ですが「なーーーんにもやる気が出ない」ときってありませんか? 

日頃頑張っていろんなことをやっているけれど、ふとスマホの充電が切れて動かなくなってしまったときのように「あ、もう動かん」と、寝転がってぼんやりSNSを眺めてしまうのが続くこと数時間…を繰り返したり、やるべきことはたくさんあるのに、動けない。
「5%くらい充電できたから、ちょっと動こう…」と思ったら秒で充電切れを繰り返し、最悪な効率。進まなくはないけど、いつもなら10分でできるはずのことが2時間かかる。

もうそれって、自分を「100%充電」するしかなくない?

というわけで。
リフレッシュすべく、飛行機でビュンと青森に行ってきました。

理由はシンプル。2018、2019、2021年となかなかな頻度で訪れていて、青森がめちゃくちゃ大好きだから! 美味しいものも、涼しくて気持ちいい空気も、かわいいものも、優しい人たちも、私を幸せにしてくれるものがたくさんある場所なのです。

◆仕事に追い立てられながら青森に到着

どんなに下の天気が曇っていても、空の上はいつだって晴れ。あぁ、この風景を味わいながらいただくJALのコンソメスープは、何回飲んでも美味しすぎる…。

…なんて、優雅風な写真をお届けしました。

実際は「絶対青森までに終わらせる!!」と決めていたのに全然終わらなかった仕事を終わらせるべく、延々奮闘していました。「終わりが見えた!」というタイミングで思ったより早く「まもなく着陸体制に〜〜」のアナウンスが流れ「早いよ!」と思うくらい秒。体感15分、実際1時間半くらいで青森に到着。青森、めっちゃ近い。そして三沢空港、今回の主な目的地、星野リゾート 青森屋へのアクセスがいいという理由で地味に初めて使ったんですが、意外と1日4便飛んでいて便利です。
着いた瞬間に三沢空港のWi-Fiを使って完成させたファイルを送信し、いざ星野リゾート 青森屋へ!

◆部屋の時点で完全に非日常

無事到着しチェックイン、お部屋へ向かいます。今回宿泊したのは「いくてら」という、青森の祭りを感じられる部屋。行く前から期待しかなかったのですが、客室のドアを開けた瞬間…

「美術館?」

と言いたくなってしまうような、美しき津軽びいどろの大皿がお出迎え。いや、この部屋絶対最高でしょ。と思いながら、いざメインルームへ進むと…。

……え? すんごくない?

入った瞬間の興奮たるや。思わず部屋中を見回してしまいました。ねぶたをはじめとした、青森のエッセンスが部屋にぎゅっと凝縮されています。

ねぶたのライトまである。ちなみに玄関に入った瞬間からねぶた絵がウェルカムしてくれる「青森ねぶたの間」という部屋もあるらしい。めっちゃ気になる。

訪れた7月は、青森屋全体で夏季限定の「しがっこ金魚まつり」を開催しており「貸し金魚」というサービスがあったのでレンタルしてみました。

撮影のときだけエアー外してます。(マスク外してます風)

ああ、かわいい。美しい部屋の中で、ゆらゆら泳ぐ金魚をぼんやり眺める非日常…。ああ、なんて素晴らしい時間。もうすでに青森に来てよかった。
でも、青森屋の非日常、まだまだこんなもんじゃありません。
私はこれからさらに、星野リゾートの本気を体感することになるのです。

ちなみに寝る寸前にベッドから見た光景がこれ。平安時代の貴族ってこんな感じかも?(ざっくりとしたイメージ)

◆「じゃわめぐ広場」がさらに非日常

先ほどもちらりと言いましたが、私が訪れた2022年夏は「しがっこ金魚まつり」をテーマに、「金魚」にまつわる装飾やイベントが多数行われていました。それが如実にわかりやすく現れているのが、青森屋の地下に広がる「じゃわめぐ広場」。
そこに一歩足を踏み入れると、とんでもない風景が広がっておりました。


完全に非日常。映画の世界に迷い込んだような現実。

しかも、1年を通してこれではなく、季節ごとに変わるんですよ。いったい何考えてるんだ星野リゾート(超褒め言葉)。何考えてるのかわからなすぎて星野リゾートの本5冊くらい図書館で借りる予約した。
通年これでもまったく問題ないのですが…と思いつつ、もしまた違う季節に訪れたら、そのたびに「あぁ、これがいちばんいいなぁ」と思えるような最高を、きっと毎回叩き出してくれるのでしょう…。

「金魚」をテーマにしたさまざまな催しが行われているので、先ほど部屋に持ち帰った「貸し金魚」はもちろん、金魚すくいをモチーフにしたおみくじができたり、リアル金魚すくいができたりと楽しみたくさん。


超頑丈な、何回金魚をすくっても壊れないポイ(夢の存在)を使えるので、子どもの頃に1匹もすくえなかった自分へのリベンジを果たすべくトライしてみたものの、道具がよかったところで絶望的に下手で3分で4匹。

ちなみにホタテも釣れます。(これは通年)

りんごジュースが出る蛇口という、これまた夢の存在もあります。(これも通年)

夢の存在、試しにどんなものか飲んでみたらおいしかった。これがいくら飲んでもいいって、すごすぎる。でも夜のお風呂あがりに飲もうとしたら「本日は枯れました」という悲しい表示が出ておりました。飲みたい方はお早めにどうぞ。

この蛇口の隣には温泉への入り口があり、なんだか千と千尋の世界に迷い込んだみたい。

お風呂のお湯もとろりと気持ちよく、肌がつるつるに…♡。何より露天風呂が広くて快適。夜も朝も入りたくなってしまい、夜は夜空の下で隣接する池を眺めながらぼんやりし、朝は6時台の澄んだ空気の中で瞑想してリフレッシュ。最高だ〜。

◆毎晩行われるねぶた祭り。

さて青森屋の名物といえば「みちのく祭りや」。毎晩開催されている、青森ならではのねぶた祭りを体感できるショーです。

会場へ向かう途中も青森の文化をたっぷり味わえます。

冬をイメージして作られた、珍しい白いねぶたの動物。ちなみにこれはこれから始まるショーのちょっとした伏線でもあり、ショーを見ると「なるほどそういうことだったのか!」と感動。

照明や壁画には「津軽金山焼」というご当地の焼き物がふんだんに使われています。

これどーんとでかい、体感3mくらいある壁なんですけど、茶色い部分全部焼き物。どうやって作ったんだろう…

人生で初めて青森に行った2018年、友人たちと金山焼の工房に行き、お茶碗とカップを買ってきて、自宅で毎日のように4年近く愛用しているので「え、金山焼じゃん!」と、よく知っている友達に会ったときのような気持ち。うれしい。
青森屋ではこの金山焼が至るところで使われており、部屋に備えつけのカップも金山焼でした。本当にうれしい(2回め)。

さて、ショーそのものは実際に体じゅうであの迫力を浴びてぜひ五感で体感してほしい! という気持ちでいっぱいなので少しだけ写真で紹介。

4つのねぶたの特色を生かしたショーやプロジェクションマッピング、影絵に踊りなどあらゆる「ねぶた」祭りが凝縮された約1時間のショーは、見終わった後の満足度かなり高め。

目の前を獅子舞の虎バージョン(その名も虎舞)が駆け抜ける場面も!!!! ビックリしすぎてブレました。

「星野リゾートって、宿泊施設というか、文化事業だなぁ…」とぼんやり思いながら売店でビールを買っていき、たっぷり余韻に浸ったのでした。

奥入瀬ビール超おいしかった。