「ダイエットのやる気出ない」「いつも三日坊主」って人に、試しに一度やってみてほしいこと。【今週のガチダイエット日記】

ある日突然ダイエットスイッチがオンになって以来コツコツと毎日ダイエットに励んでいるライター後藤です。

↓今やってるのはこんな感じです

さて私、ダイエットをこれまで何度もやってきて、一度10か月かけてコツコツと6kg減らしてから2年くらいはキープしていたんですが…いわゆるコロナ太り(運動不足&ストレスによる食べすぎのコンボ)で、そこから気づけば10kg以上増えるという悲しい事態に。現実を見るのが怖すぎてしばらく放置していたもののある日体重計に乗り、思った以上の体重増に固まり、一念発起して、今に至ります。

その中で私に絶大な影響を与えた本がありまして。この本のおかげでスルッとストレスフリーにダイエットができていると言っても過言ではありません。

『人生を変える!「コーチング脳」のつくり方』(宮越大樹著/ぱる出版)

…。
全然ダイエット関係ない本じゃんって感じなんですけど、本当に全然ダイエット本じゃないです! 本文の中でも1ミリもダイエットの話は出てこない(いや、1ミリくらいは出てきたかも)ビジネス書です。ですが、個人的にはこの本に書いてあることの一部をダイエットに応用してみたら、それがものすっごく効いたのです。

さまざまなことが書かれている中で、ダイエットで絶大な影響を及ぼしたのがこのあたりのこと。

  • 「考え方」と「行動」はいつでも選び直せる
  • 「本当に望んでいること」を明らかにする
  • 望むゴールが明確になれば、無意識はそこに向かって動き出す
  • その目標に向かって取り組むと、なりたい自分になれた! という経験ができる

ココです! この部分を読んでいるあたりで「あれ? これはダイエットにも応用できるのでは?」とふと気づき、自分と向き合ってみることにしました。

【1】「本当に望んでいること」を明らかにしてみた。

「今、ここで私が求めていること」と、「長期的な未来を考えてしたいこと」は、真逆のことがあります。

たとえば、長期的には「やせたい」と思っていても、目の前の「大好きなラーメンをできれば週に4日食べたい」「甘いものも食べたい」「お酒も大好きだし毎日の楽しみだから絶対にやめられない」という誘惑が勝ってしまうこと。ほんの少し前の私もそうでした。甘いものを控えたり、ラーメンを週1にすることはできたけど、お酒だけはやめられない。筋トレやウォーキングもしたほうがいいとわかっていても「今日は疲れたから明日にしよう」などと先送りにするクセがありました。

でも、本当の本当に「私はどういう体になりたいんだろう?」と望んでいることを考えてみたら、「きれいに筋肉をつけて、引き締まった体になってみたい」でした。
これといった運動の経験はなく、びっくりするほど筋肉も体力もない。でもふっと出てきた像はそれでした。

見ないふりをしていたけれど、日常の中であらゆることがストレスでした。

メイクをするとき、お風呂に入ったとき、明らかに前より太った自分を見ること。
試着室で気に入った服が入らないことがあること。
お気に入りだった服が着られなくなったり、どう見てもパツパツになったりすること。
友達と遊んで写真を撮ったときの写りの悪さ。

この積み重なるストレスをこの先もずっと続けるつもり? と自問自答したとき「それは絶対にイヤだ」という結論になりました。

ちなみに、きちんと考え抜いて「多少太ってもいいから、好きなだけ美味しいものが食べたい」という結論にたどり着いたら、それはそういう時期だったり、その人が大事にしている価値観だったりするから、それはそれでOKで、そういうときに無理に「やせたい」の方向にいかなくてもいいと個人的には思います。

【2】望むゴールを明確にした

先ほどの「きれいに筋肉をつけて、引き締まった体になりたい」をさらに分解してみました。

・ノースリーブをきれいに着られる腕になりたい
・おなかにちょっと腹筋の線を入れてみたい(縦線くらいの…)
・前は入った細身のデニムが、またすらっと履きこなせる脚になりたい

この3つに加えて、筋肉とはあまり関係ないですが「顔の余分な肉をとりたい」「鎖骨がほぼ出ないのでもう少しキレイに出てほしい」あたりがメイン。

私、これまでのダイエットはわりと「運動したくない」が強く、「食事制限」がメインだったのですが、このなりたい像を考えると、どう考えても「運動」がマスト。食事制限で脂肪を減らすことはできても筋肉はつきません。
でも、この「なりたい像」がはっきりしていると、すべての運動が「めんどくさいもの」から「なりたい自分になるためのもの」に変わりました。そうするとですね、過去の自分が考えたらまったく信じられないことなんですが、本当に心から楽しいんです。運動が。

筋肉も体力も本当になかった初期は「週3回、朝のゴミ捨ての後についでに10〜20分歩く」「毎日のドライヤーはヨガマットの上。ながらでできる筋トレやストレッチをする」など、これまでの行動に「ついでに組み込める」軽いものから始めていきました。

体と相談しながら徐々に増やしていき、今はだいたい朝と夕方に4000歩くらいずつ、筋トレは意識しているもので1日計20分〜くらい。でも電子レンジを待つ間にスクワットしたり、信号待ちで二の腕のトレーニングをしたりしているので、ちりつもでもう少しある気がします。

「筋肉は脂肪より重い」「短期的に体重が減っても、それは水分が抜けたか、筋肉が落ちているだけ」という2つを見て、一度多少の体重の増減は一度気にしないことにしました。体重よりも見た目。そこから今のダイエット戦略「目の前の体重減は気にしない。栄養をしっかり摂って運動をして筋肉をつけて、長期的にきれいに引き締めていく」ができあがりました。

【3】本当に、無意識レベルですべてが変わっていった

ダイエット戦略となりたい像がはっきりしたら、運動以外にもあらゆることが自然と変わっていきました。

まず、非常に大きかったのが「お酒をスパッとやめられた」こと。
これまで何をどうやっても「ちょっとならいいか…」と少しだけ飲み、そのままズルズルもう少し…となっていたのですが、この筋肉つける戦略に変わり、「アルコールは筋肉を分解するらしい…」と知った瞬間、「毎日、家でお酒を飲むこと」をスパッとやめられました。

食事も変わりました。低糖質低脂質高タンパク、野菜たっぷりで塩分控えめ。前だったら「食べたいものをガマンして、そういったダイエッターな食生活を選ぶ」とストレスフルな選択だったかもしれませんが、なんせ今は「なりたい自分になるための行動」なので、本当にびっくりするほど苦じゃありません。なんなら毎日糖質脂質たっぷりのものを食べるほうが、なりたい自分から遠のいてしまうのでむしろストレスフルかも…というレベル。

スーパーに行っても、前ならちょっとしたおやつや揚げ物のお惣菜コーナーを見ることもあったのですが、今は見ようとも思いません。大大大好物のラーメンはストレスがたまったらたまに食べたくなりますが、前ほど週に何回も食べたいということもなくなりました。さらに外食やデリバリーもかなり減り、できるだけ何が入っているかすべてわかる自炊中心に。

前も書いた気もしますが、周囲に「その生活つらくない?」と聞かれても、本当に「ガマンして好きなものを食べない」ではなく「選びたいもの自体が変わる」なのでめちゃくちゃ楽なのです。

それだけでなく、できるだけ常にキレイな姿勢を意識したり、お風呂あがりにスキンケアをするときにしっかり首〜デコルテのマッサージをするのを習慣にしたり、好きなゲーム解説のYouTube動画を見ながらストレッチや筋トレをしたり、どんどん毎日の中に「なりたい自分になるための行動」を自ら増やしていきたくなり、どんどん取り入れています。「もっとやれることはない?」と探しているくらい。

 

どうしてもダイエットがつらかったり、三日坊主になったり、やる気が出なかったりする人は、「なんとなくやせたい」ではなく、この「なりたい像」「望むゴール」を明確にしてみると、突然行動が変わる可能性があるので、一度やってみてほしいです。
できれば「5kg減」など、体重系以外の像やゴールがあったほうがいいと思います。特に筋肉つける戦略の場合、「見た目は引き締まって、体重が変わらないor増える」可能性があるので「この服をキレイに着られるようになる」「●●さんみたいな腹筋になりたい」「服のサイズを2サイズ落とす」などなど、見た目系の目標を作るのがおすすめ。

考え方と行動は、本当にいつでも選び直せるし、変えられる。これだけは変えられないと思っていたことだって、変わる。…と、ダイエットを通じて大事なことを学んだ気がします。

 

構成/後藤香織