お恥ずかしいとは?意味や使い方とビジネスでも使える例文

自分の失敗など相手に伝える時、どんな言葉を使えばいいでしょうか。その定番フレーズのひとつといえるのが「お恥ずかしい」という言葉。使うシーンが多い言葉ですので、この機会に意味や使い方をしっかりマスターしておきましょう。

1:「お恥ずかしい」とは?

(1)「お恥ずかしい」の意味

今さらと思われるかもしれませんが、まずは「恥ずかしい」の意味からおさらいしてみましょう。

「恥ずかしい」

1 自分の欠点・過失などを自覚して体裁悪く感じるさま。面目ない。

2 人目につきたくない思いである。気詰まりである。てれくさい。

3 相手がすぐれていて気おくれするさま。立派である。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

普段の生活では、無意識のうちにこの3つの意味を使い分けているのですね。そこで「お恥ずかしい」はというと、「お」という接頭辞を付けた形容詞で、「恥ずかしい」と思っているという気持ちを相手に丁寧に伝える言葉です。

(2)「お恥ずかしい」を英語でいうと?

「お恥ずかしい」を英語に翻訳する時には、「 I’m ashamed」という表現を使います。

例えば、「~~です、お恥ずかしい話だけど」とよく言いますが、こうした場合は「~~, I’m ashamed to say.」と訳します。

このほかに、例文を示すと、以下のとおりです。

私の英語力、日本語力はともにお恥ずかしい限りです。

I’m ashamed of both my English and Japanese ability.

2:日本語として間違ってない?「恥ずかしながら」との違いは?

「お恥ずかしい」という言葉は、日本語として間違ってはいませんが、よくある誤った使い方があるので注意しましょう。それが、「お恥ずかしながら」。

恥ずかしい思いをするのは自分なので、「お」を付けてはいけません。自分を丁寧に言うのはおかしいですよね。正しい使い方は「恥ずかしながら」です。

「恥ずかしながら」はビジネスなどで用いる敬語表現で、自分や所属する会社が犯した恥ずかしいことをお詫びする際、また、謙遜する場面などで使います。「お恥ずかしい」を使うのでしたら「お恥ずかしい話ですが」とし、話をしている相手を高めようとする場合に使用します。

3:【例文つき】こんな場面で使いたい!「お恥ずかしい」の使い方5つ

(1)「みっともないところを見られ、お恥ずかしい」

「ちょっとした失敗」で「恥ずかしい」ことを相手に伝える時に言う、ごくオーソドックスな使い方でしょう。相手は既に見ていて、「こいつ情けないな」「何やっているの?」などと思っているかもしれないので、単に「お恥ずかしい」とひと言だけでも通じます。

(2)「お恥ずかしいことに、この漢字が読めません」

読めない漢字が出てきて朗読が止まってしまった時は、(1)のように「この漢字が読めず、お恥ずかしい」でもいいのですが、恥ずかしい事柄を、事前に相手に知らせる場合、先に「お恥ずかしい」と断っておく形で添えるのがいいでしょう。ミスではなくても、「知識不足による恥ずかしさ」「不慣れでできずにバツが悪い」といった時にも「お恥ずかしい」は使えます。

(3)「内緒で付き合っていたことが皆さんに知られ、お恥ずかしい限りです」

これ、よくありがちな話だと思いませんか。いい話であるのに、照れてしまう時にも「お恥ずかしい」は使えます。

恥ずかしくてたまらない。そんな気持ちの時に「限り」という言葉を付けます。

(4)「お恥ずかしい話なのですが、この土地は初めてで道に迷いました」

「そのため遅れてしまい、申し訳ありません」と続くのが定番フレーズになりますが、その理由の部分だけみると「この土地が初めてで道に迷う」というのは本来、恥ずべきことではありません。ただ、このように謙遜の表現でも使います。

(5)「恥ずかしながら帰って参りました」

「恥ずかしながら」の例文です。古い世代の人には、流行語にもなったのでおなじみの表現でしょう。

元日本兵の横井庄一さんが、終戦を知らずに28年間もグアムに潜伏し、1972年1月24日に発見され、日本に帰国した際に発した言葉。少しも恥ずべきことはないのですが、戦前の「おめおめ帰国」することは恥という価値観がそう言わせた訳ですね。

4:【例文つき】「お恥ずかしい」の類語と使い方

(1)面目ありません。

「面目」とは、世間の人に合わせる顔、体面などを示します。つまり「面目ない」ということは、「合わせる顔がない」→「恥ずかしい」となります。

よく使われる「面目丸つぶれ」というのは「体面」や「名誉」が著しく傷つき、他人に顔向けできないほど恥ずかしくなる様のこと。ちなみに「面目」の読み方は「めんぼく」「めんもく」のどちらでもOKです。

(2)顔向けができません

「合わせる顔がない」という慣用句そのままの意味。自分の失敗などを恥ずかしいと思い、「ばつが悪い」、あるいは「申し訳ない」と思うことです。恥ずかしいと、確かに相手の顔をまともに見ることができませんよね。「ばつが悪い」も恥ずかしく思う時に使う言葉です。

(3)赤面の至り

恥ずかしいと顔が赤くなりますが、その通り、顔を赤らめるほどとても恥ずかしがることを意味します。さらに類語で、恥ずかしいと汗をかくことで「汗顔(かんがん)の至り」という言葉もあります。「至り」とは、「物事がこれ以上はない、最高の状態」のことですので、いずれも、これ以上、恥ずかしいと思うことはない場合に使用します。

5:まとめ

「恥の多い生涯を送って来ました」。太宰治の有名な「人間失格」の書き出しです。どんなに素晴らしい人でも、多かれ少なかれ「恥ずかしい」ことを経験したことがあるでしょう。これからも「恥ずかしい」と思われることが何度もあると思いますが、そうした時にご紹介したフレーズを使ってみてください。

初出:MENJOY ライター:MENJOY編集部

水野文也
ロイター通信記者から千葉県議会議員に転じ、現在は経済ジャーナリスト、アナリスト、行政書士。株式評論でも知られる。実はその昔、クイズ番組荒らしとして、数多くの番組で優勝した雑学オヤジ。テレビ東京「TVチャンピオン」クイズ作家王選手権への出場経験があり、クイズ作家としての顔もある。