三重弁がかわいい!三重弁方言クイズと標準語からの変換一覧

大阪弁や京都弁に近いイントネーションなのに、雰囲気が柔らかくてかわいい「三重弁」。方言好きの間でも、ひそかに人気を呼んでいます。しかし三重弁とは、三重県民全員が話すわけではなく、かなり限られた地域で使われている方言のようです。そこで今回は、この三重弁の関西弁との違いや、特有のかわいいフレーズをまとめました。

1:三重弁と関西弁の違いは?

三重弁は、大阪弁や京都弁に近いイントネーションなのに、関西弁特有のキツさがなく、雰囲気が柔らかくてかわいいと人気が高い方言。ですが、三重弁が使われている地域はかなり限られているようです。

三重県の桑名市内を南北に流れる揖斐川(いびがわ)を境にアクセントが変わり、名古屋弁などの東海地方のアクセントが混ざります。そのため、三重の中でも地域によって、通じなかったりするようです。

そんな三重弁についてまとめました。これであなたも三重弁マスターになれるかもしれませんよ。

2:やに?やんやん?かわいい三重弁5選

1)やに

三重全体で使われているのが、語尾の「やに」。伊勢や伊賀では「よ」や「やで」を使う人も多いとか。最後が「に」で終わるため、自然と笑顔になります。告白のシーンで「好きやに」なんて笑顔で言われたら、言われたほうまで思わず照れてしまいそうですよね。

恋人になかなか自分の気持ちを素直に伝えられない人は「三重弁って知ってる?」と聞きながら、言ってみてはいかがでしょうか。

(2)やん

否定の「ない」を表す三重弁が「やん」。関西弁ではお馴染みで、少しきついように聞こえるかもしれません。しかし三重弁はイントネーションがやわらかいのでかわいく聞こえます。

「あんたが好きやに……。付き合ってくれやん?」と告白されたら思わずOKしてしまいそう。他の使い方だと「もう食べれやん(食べられない)」「もう歩けやん」など。かわいいですね~。ぜひ使ってみてください。

(3)やんやん

「やん」の否定を強調するときに使う言い方「やんやん」。標準語だと「できないよ」というニュアンスです。これまた響きがとてもかわいいですね。

使い方としては「こんな道走れやんやん(こんな道走れないよ)」「お肉なかなか焼けやんやん(お肉がなかなか焼けないよ)」など。

「やん」と同様に、疑問文でも使えます。「やん」がマスターできたら「やんやん」も使ってみては?

(4)おおきん・おおきんな

「おおきに」の三重弁が「おおきん」。意味は「ありがとう」。

語感により女の子らしさが出てかわいい方言ですね。地元の若い人は使わないようですが、三重出身の人気歌手、西野カナさんが使ったことによって若い人の間の認知度が上がったそうです。

元気いっぱい「おおきん」と言うのも、優しく「おおきんな」と微笑みながら言うのも、どちらもとてもかわいいですね。

(5)なー・さー

三重弁では語尾に「なー」や「さー」が付くのも特徴です。「なー」は伊勢弁、「さー」は伊賀弁。「あのなー私なーこないだなー友達となー」というように文中でも使われるので、おっとりした雰囲気に。「伊勢のな言葉」と言われています。

語尾を伸ばして言うところに愛嬌があり、かわいいく聞こえるところが人気の理由のひとつなのでしょう。

3:標準語から三重弁に変換!三重弁一覧

続いて、「三重弁だとそんな言い方するの!?」と驚きのフレーズを5つピックアップしました。

(1)しあさって→ささって

「ささって」は標準語の「明明後日」、つまり、3日後を表す三重弁です。標準語の「しあさって、デートしない?」を三重弁にすると「ささって、デートしてくれやん?」になります。雰囲気がかわいらしくなりますね。

ちなみに三重で「しあさって」というと4日後のことを指します。デートの約束ですれ違いがあったら大変! 今のうちに覚えておきましょう。

(2)混んでいる→つんどる

「つんどる」は標準語の「混んでいる、渋滞している」を意味しています。道路が渋滞していて車がなかなか進まない時「車が混んでいる」を「車がつむ」と言ったり、満員電車やお店が混んでいたりする時にも使います。

例えば標準語だと「今日は日曜日だから、お店混んでるね」を三重弁にすると「今日は日曜日やから、お店つんどるなぁ」となります。

(3)疲れる→えらい

「えらい」は標準語の「疲れる、大変、つらい」という意味。関西弁で「しんどい」とも言いますが、それと同じニュアンスです。上京した人が「めっちゃえらい(とても疲れた)」と言って「誰が偉いの?」と聞かれることもあるとか。

三重県以外でも「えらい」を「つらい」の意味で話すところも多い模様。これは名古屋などでも通じるそうです。

(4)触る→いらう・いろう

「いらう」は標準語で「触る」。地域によって「いろう」と言うところも。標準語で「このボタンは触ったらダメだよ」を三重弁にすると「このボタンはいろたらあかんよ」になります。

「いろう」は漢字で書くと「弄う」。辞書で引いても意味は同じく「さわる、いじる、ふれる」。もともとあった日本語が、地方で残って使われているそうです。

(5)腹が立つ→ごうわく

「ごうわく」は「腹が立つ、ムカつく」を意味する三重弁。「物事が思いどおりにいかず腹を立てる」という意味の「業を煮やす」という言葉から来ています。標準語の「あの人本当にムカつく」を三重弁にすると「あいつほんまごうわくわ」となります。ムカついてるのがより伝わってきますね。

三重県以外にも神戸のあたりで話される播州弁でも使われるそうです。

4:三重弁方言クイズ3つ

ここで三重弁のクイズを3つ出題します。何問わかるでしょうか。

(1)お風呂うめて

「お風呂を土に埋める?」「それともお風呂に何か埋める?」と想像した人もいるのでは。三重弁では、「お湯にお水を足したりして液体を薄める時に使う」言葉です。なので正解は「お風呂が熱いから水を足して」でした。

「埋める」を辞書で引くと「水などを加えて温度を下げたり濃度を薄めに整えたりする」という意味も載ってます。

(2)ここの本に手たらう?

なかなか難しいですね。本を読むか買うかといった動詞なのでしょうか、それとも名詞なのでしょうか。「たらう」という三重弁は標準語で「届く」という意味。なので正解は「ここの本に手が届く?」でした。

ほかにも標準語で「このスマホ、画面が大きくて指が届かないよ」を三重弁にすると「このスマホ、画面が大きくて指がたらわへんやん」になります。

(3)この川とごってるなぁ

最後の問題です。「とごってる」とはどういう意味でしょう。雨によって川があふれている様子でしょうか。こちらもかなり難しいですね。

正解は「この川、濁ってるね」でした。「とごる」とは「沈殿する・にごる」を表す三重弁。ジュースで果実が入ってるものなど底に溜まってるときには「このジュースとごってるからよく振ってなぁ」という感じで使います。

5:まとめ

関西弁とはまた違った語尾や、かわいらしい響きが特徴の三重弁。こんなかわいい言葉で甘えてこられたら、グッと来てしまいそうです。三重弁を覚えて、三重弁を話す人と盛り上がるもよし、あざとかわいさを演出してみるもよし。ぜひご活用ください。

初出:MENJOY ライター:MENJOY編集部

松田優
2017年よりライター・ディレクターとして活動を開始。2019年に『ドミノ倒れ』『かぼちゃの馬車のクレームブリュレ』を同時刊行して小説家デビュー。小説家・ライターとして小説やキャッチコピー、コラム記事など幅広い執筆を行いつつ、ライターチーム『WritingWrite』のリーダー兼ディレクターとしても活動。日本ペンクラブ会員。