「お心遣い痛み入ります」が使える場面と使い方|言い換え表現も紹介

「お心遣い痛み入ります」という言葉、使ったことがあるでしょうか。「聞いたことはあるけれど、いまいち意味がわかっていない」「言われたことはあるけれど、自分で言ったことはない」という人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、この言葉の正しい意味や使い方、類語をまとめてご紹介します。

1:お心遣い痛み入りますの意味は?

ビジネスやフォーマルな場面で使われることの多い「お心遣い痛み入ります」という言葉、正しい意味を知っていますか?

(1)お心遣いの意味

まずは「心遣い」の正しい意味を辞書で見てみましょう。

こころ‐づかい〔‐づかひ〕【心遣い】

1 あれこれと気を配ること。心配り。配慮。

2 祝儀。心付け。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

人が他人のことに気を配ってくれることを「お心遣い」と言うのですね。気遣いよりも一段上の気配りをしてもらったときに使われることが多いようです。また、お心遣いはお金を受け取ったときなどにも使えます。

(2)痛み入るの意味

次に「痛み入ります」の元の言葉、「痛み入る」の正しい意味を見てみましょう。

いたみ‐い・る【痛み入る/傷み入る】

[動ラ五(四)]相手の手厚い配慮・好意などに対して、深く感じいる。恐縮する。やや皮肉をこめていうときにも用いる。

出典:デジタル大辞泉(小学館)

これは相手が配慮してくれたことに、とても感動した際の言葉として使われます。そのため「お心遣い」と相性が良い言葉なのです。

2:お心遣い痛み入りますが使える場面・使い方3つ

お心遣い痛み入りますはどんな場面で使えるのでしょうか。具体的な例文とともに紹介します。

(1)お祝い金をもらったとき

お気遣いと違い、祝儀という意味もあるお心遣いという言葉。特によく使われるのが、お祝い金をもらったときです。

例えば、結婚祝いや子供の入学・卒業などのお祝い事、入院・退院などのタイミングなどでお金をもらったら、「お心遣い痛み入ります」「お心遣いいただき、痛み入ります」と使います。

(2)取引先から普段以上の配慮をしてもらったとき

例えば、取引先の相手が、自分の予定などを気にして提案をしてくれたとします。その場合は、基本的なマナーとしてのレベルなため、「お気遣いいただき、ありがとうございます」などを使います。

ですが、普通のマナーとして以上のこと(例えば贈り物をいただいた)をしてくれた場合には、お気遣いだけでは少し言葉が足りないため、「お心遣い、大変感謝しております」などを使うといいでしょう。

(3)協力してもらったとき

こちらはビジネスでもプライベートな場面でも使えるのですが、自分が何らかの問題を抱えていて、それを解決するためにアドバイスをもらったり、解決に協力してもらったりしたとします。そんなときには「お心遣い痛み入ります」が使えます。

また、冠婚葬祭の場などで参加者に何かお願い事をし、それに協力してくれた場合にも使えます。

3:「お心遣い痛み入ります」の類語・言い換え表現3つ

「お心遣い痛み入ります」と似たような意味で使える表現にはどんなものがあるのでしょうか。

(1)大変感謝しております

お心遣い痛み入りますをカジュアルな言い方に変えると、「大変感謝しております」となります。前半の部分を「ご高配」や「ご配慮」などに変えて使っても大丈夫です。

痛み入りますよりは、気持ちの度合いが低くなるため、強い表現を使いたい場合には「痛み入ります」を使ったほうがいいでしょう。

(2)恐縮しております

痛み入りますと似た言葉としては、「恐縮しております」もあります。どちらも相手に畏れ多い(おそれおおい)という気持ちがある場合に使えます。ただし、恐縮しているのほうは、相手への申し訳ないという気持ちが強くなるため、謝罪のときなどに使われやすいです。

(3)ご忠告痛み入ります

相手が、あなたのことを思って何か忠告をしてくれたことに感謝の気持ちを述べたいのなら、「ご忠告痛み入ります」も使えます。

ただ辞書にもあったように、「痛み入ります」は皮肉として使われることもあるため注意が必要です。相手がどんなふうに受け取るかはわからないため、特に目上の人に対して使うのは避けたほうがリスクが低いでしょう。

4:慣れていないなら「恐れ入ります」が良い?

「お心遣い痛み入ります」という表現をまだ使ったことがなく、何となくどんな気持ちなのかピンとこないという人もいるかもしれません。その状態では、間違った場面で使用してしまう可能性もあります。

何度か人から言われると「あぁ、こういうときに使えばいいんだな」とわかってくるはず。なので、それまでは「恐れ入ります」や「恐縮です」、「感謝しております」などのわかりやすい表現を使うことをおすすめします。

初出:MENJOY ライター:MENJOY編集部

大山奏
鳥取県出身。大学へ行くため上京し、心理学を専攻。卒業後も脳科学や心理学に興味があり、独学で勉強。運動も好きで、中学生の頃には水泳で県1位に。現在はランニングと筋トレを中心に運動している。

整体師。カラーセラピスト。アロマテラピーインストラクター。癒し系と、運動系記事分野で多数の記事を連載中。『Menjoy!』ではインタビューを中心に業界人の知る男女関係について執筆します。