お尻ってアンチエイジングできるの?【間違いだらけのガードル選び・前編】

お尻,ガードル,垂れたヒップ

■プリっとしたヒップは復活できる?

お風呂上がりに鏡を見たとき、スリムなパンツを履いたとき、自分の後ろ姿にギョッとすること、ありますよね。「お尻が下がってきた」「なんだか四角ばってる」と。

慌ててガードルの力を借りようとするけれど、「キツい」「苦しい」「オバさんぽい」のイメージが邪魔をする……。カレにもあんまり見られたくない……。

そんなガードルだけれど、下がり始めたお尻の時間を巻き戻してくれるなら、すがってみるのもアリかも!
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大きな期待を胸に、下着のパイオニア、ワコール広報・宣伝部に突撃。あの……、ガードルを履けば、下がったヒップは元に戻るのでしょうか?

「残念ながら、元に戻ることはありません」(PR担当・白鳥貴子さん)と、きっぱり。いや、落ち込むのはまだ早い。もうちょっと詳しく聞いてみましょう。

 

「ワコール人間科学研究所には、1949年からのべ4万にもの人体計測を行ったデータがあります。長年にわたる追跡調査によってデータを統計的に分析した結果、ヒップの変化には一定の法則があることが、わかったのです」(白鳥さん)

ヒップ変化のプロセス

ワコール人間科学研究所のデータによると、すべての女性が同じプロセスをたどるとのことで、その様子が、上の図のSTEP0から3への変化。

プリっとしたヒップのSTEP0は、横から見てきれいな半円形。そこからヒップ下部がたわんで(ハリがなくなって)いき(STEP1)、さらにウエスト周辺のメリハリがなくなってヒップの頂点が下がったのがSTEP2。お尻のエイジングが進んできた状態です。そこからさらに進んで、股関節付近がそげ、ヒップが内側に流れた状態がSTEP3。こうして見ると、女性の一生を見せつけられたよう。

「統計によると、30代はSTEP1が約半数。中にはSTEP3の方も4%いて、ヒップのエイジングは個人差が大きいことがわかります。ただ共通しているのは、早かれ遅かれだれもがこのプロセスをたどり、一度進んだプロセスは戻ることはない、ということです」(白鳥さん)。その理由は、どうやらヒップのメカニズムにありそうです。

ということで、白鳥さんと一緒にちょっとお勉強。

ヒップの構造

上の図を見てみましょう。ヒップは筋肉と脂肪の間に「筋膜」があり、そこから伸びる「結合組織」が脂肪を支えているとのこと。筋肉の衰えや加齢によって、これらの結合が弱まることで、ヒップの変化が起こる……。

そして恐ろしいのは、この「結合が弱まる」要因は、知らず知らずやっている「ヒップの揺れ」だというのです。日常で小走りをしたり、運動をしたり、こうした動きがヒップを揺らし、エイジングを引き起こしているのだと。

とはいえ、お尻を「揺らさない」のは、日常では不可能。と、そこでガードルの出番です。

「ガードルには、揺れを抑えて結合を弱くさせないという役目があります。つまり、STEP0から3への変化をできるだけ抑えることが、期待ができます。そしてもうひとつが、見た目の形を美しく整えること。ただし、気をつけなくてはならないのは、体に合ったガードルでないと、その役割を果たすことはできません」(白鳥さん)

そのガードルの選び方を、後編でレッスン!間違いだらけのガードル選びから、すぐに脱して美尻を手に入れることはできるのか!?(南 ゆかり)

 

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